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公開番号
2025029937
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023134850
出願日
2023-08-22
発明の名称
画像形成装置及び画像形成方法
出願人
沖電気工業株式会社
代理人
個人
主分類
G03G
15/01 20060101AFI20250228BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】カラー画像の色味を維持したまま光輝性を呈する画像を形成し得るようにする。
【解決手段】画像形成装置1は、上位装置100から受信した印刷データに光輝重畳部分が含まれていた場合、光輝重畳情報を参照し、該光輝重畳部分の銀トナー画像PSの印刷パターンNを変更して媒体MDに印刷する。このとき画像形成装置1は、単色での彩度が比較的低い色であれば、重畳する銀トナー画像PSの画像密度を比較的大きくし、単色での彩度が比較的高い色であれば、重畳する銀トナー画像PSの画像密度を比較的小さくし、さらに銀色のドットカウントdに応じた印刷パターンNに変更する。これにより画像形成装置1は、互いに異なる色の間でFI値及びC*保持率を何れも比較的近い値とすることができ、全体として元の画像の色合いを保持したまま一様な光沢感を呈する良好な画像を得ることができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
光輝性現像剤を用いた光輝性画像を媒体上に形成可能な光輝性画像形成部と、
非光輝性現像剤を用いた非光輝性画像を前記媒体上に形成可能な非光輝性画像形成部と、
前記光輝性画像形成部及び前記非光輝性画像形成部の動作を制御する制御部と
を具え、
前記非光輝性画像に画像密度100[%]の前記光輝性画像を重畳させて前記媒体上に形成させる場合、前記非光輝性画像が第1彩度であれば、第1画像密度の前記光輝性画像を形成させ、前記非光輝性画像が前記第1彩度よりも大きい第2彩度であれば、前記第1画像密度よりも小さい第2画像密度の前記光輝性画像を形成させるよう、前記制御部が前記光輝性画像形成部及び前記非光輝性画像形成部を制御する
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記光輝性画像の形成に使用される前記光輝性現像剤が予め収容され、前記光輝性画像形成部に対し交換可能に構成された光輝性現像剤収容器
をさらに具え、
前記制御部は、前記光輝性画像形成部において前記光輝性現像剤収容器が交換された時点以降における前記光輝性現像剤の使用量である交換後使用量に応じて、前記光輝性画像における前記光輝性現像剤を配置するドットの配置パターンを変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記光輝性画像形成部における主走査方向及び当該主走査方向と直交する副走査方向の少なくとも一方に関し、前記光輝性画像のうち前記第1画像密度の部分において前記光輝性現像剤を配置する領域の範囲を、前記交換後使用量の増加に連れて拡大する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記光輝性画像のうち前記第1画像密度の部分において、前記主走査方向及び前記副走査方向のドット数がそれぞれ主走査ドット数及び副走査ドット数である小領域を格子状に繰り返し配置し、前記交換後使用量の増加に連れて、前記主走査ドット数及び前記副走査ドット数の少なくとも一方を増加させる
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記光輝性画像のうち前記第1画像密度の部分において、前記交換後使用量の変化に応じて、前記主走査ドット数及び前記副走査ドット数の比率を変化させる
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記小領域において前記光輝性現像剤を使用する画素を、前記主走査方向及び前記副走査方向の何れとも異なる傾斜方向に沿って配置する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記光輝性画像のうち重畳される前記非光輝性画像が前記第2彩度である箇所において、前記光輝性現像剤を使用するドットを、前記光輝性画像形成部における主走査方向及び当該主走査方向と直交する副走査方向の何れとも異なる傾斜方向に沿って配置する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記光輝性画像のうち重畳される前記非光輝性画像が前記第1彩度である箇所において、前記光輝性現像剤を使用するドットを、前記光輝性画像形成部における主走査方向又は当該主走査方向と直交する副走査方向に沿って配置する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記媒体上に形成された前記光輝性画像及び前記非光輝性画像を当該媒体に定着させる定着部
をさらに有し、
前記第1彩度及び前記第2彩度は、前記定着部により前記非光輝性画像及び前記光輝性画像が前記媒体に定着された状態でそれぞれ測定された値である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記光輝性画像の形成に使用される前記光輝性現像剤が予め収容され、前記光輝性画像形成部に対し交換可能に構成された光輝性現像剤収容器
をさらに具え、
前記制御部は、
前記第1画像密度の前記光輝性画像が重畳された前記第1彩度の前記非光輝性画像と、前記第2画像密度の前記光輝性画像が重畳された前記第2彩度の前記非光輝性画像との間で、光輝性の度合を表す指標値の差分を所定の範囲内とし、且つ前記光輝性画像形成部において前記光輝性現像剤収容器が交換された時点以降における前記光輝性現像剤の使用量である交換後使用量が変化した場合における彩度の変化の比率を所定の範囲内とするよう、前記第2画像密度を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関し、例えば光輝性を有する光輝色と通常の色とを重ねて印刷する印刷処理を行う場合に適用して好適なものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置として、カラー印刷を行う場合に、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエロー等のような通常色のトナー(以下これらをカラートナーと呼ぶ)を組み合わせ、用紙等の媒体に通常色によるカラー画像を形成する(すなわち印刷する)ものが広く普及している。
【0003】
また画像形成装置の中には、これらの通常色に加えて銀色や金色(以下これらを光輝色とも呼ぶ)のような光輝性を有するトナー(以下これを光輝性トナーと呼ぶ)を用いることにより、用紙上に光輝性を有する画像を形成し得るものもある。この画像形成装置では、例えば光輝性トナーの顔料として、アルミニウム等の金属でなる微粉を使用することにより、印刷後の画像において高い光輝性を呈することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-113783号公報(図2等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したように光輝性トナーを使用可能な画像形成装置では、カラートナーの画像(カラー画像)に光輝性トナーの画像を重ねて印刷することにより、メタリックカラーと呼ばれる光輝性を有する様々な色を表すことができる。
【0006】
しかし、カラートナーに光輝性トナーを重ねた場合、一般的に彩度がやや変化(低下)することが知られており、またこのときの彩度の変化の度合が、その色に応じて異なっている。このため、例えば様々な色の部分を有するカラートナーの画像に対し、一様な濃度でなる光輝性トナーの画像を重畳した場合、各部分の色に応じて彩度の変化の度合が相違し、これを視認したユーザがムラやくすみを感じる場合がある。
【0007】
すなわち画像形成装置では、カラートナーに光輝性トナーを重ねて画像を印刷した場合、光輝性が加えられるものの、各部分の色味が異なることにより、当該画像を見たユーザに対し元のカラー画像とは異なる印象や違和感を与える恐れがある、という問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、カラー画像の色味を維持したまま光輝性を呈する画像を形成し得る画像形成装置及び画像形成方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、光輝性現像剤を用いた光輝性画像を媒体上に形成可能な光輝性画像形成部と、非光輝性現像剤を用いた非光輝性画像を媒体上に形成可能な非光輝性画像形成部と、光輝性画像形成部及び非光輝性画像形成部の動作を制御する制御部とを設け、非光輝性画像に画像密度100[%]の光輝性画像を重畳させて媒体上に形成させる場合、非光輝性画像が第1彩度であれば、第1画像密度の光輝性画像を形成させ、非光輝性画像が第1彩度よりも大きい第2彩度であれば、第1画像密度よりも小さい第2画像密度の光輝性画像を形成させるよう、制御部が光輝性画像形成部及び非光輝性画像形成部を制御するようにした。
【0010】
また本発明の画像形成方法においては、制御部により印刷データを受信し、該印刷データに基づいた制御を行う制御ステップと、制御部によって制御された光輝性画像形成部及び非光輝性画像形成部により、光輝性現像剤を用いた光輝性画像及び非光輝性現像剤を用いた非光輝性画像を媒体上にそれぞれ形成する画像形成ステップとを有し、制御ステップでは、非光輝性画像に光輝性画像を重畳させて媒体上に形成させる場合、非光輝性画像が第1彩度であれば、第1画像密度の光輝性画像を形成させ、非光輝性画像が第1彩度よりも大きい第2彩度であれば、第1画像密度よりも小さい第2画像密度の光輝性画像を形成させるよう、光輝性画像形成部及び非光輝性画像形成部を制御するようにした。
(【0011】以降は省略されています)
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