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公開番号2025029245
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133761
出願日2023-08-21
発明の名称再生ゴム含有ゴム組成物
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 7/00 20060101AFI20250227BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】再生ゴムを含みながら、発熱し難く且つ耐カット性が優れたゴム組成物を提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム、カーボンブラックおよび/またはシリカ、ならびにセルロース含有再生ゴムが配合され、このジエン系ゴム100質量部に対して、上記カーボンブラックおよびシリカを合計で30~100質量部ならびに上記セルロース含有再生ゴムを5~25質量部含むゴム組成物とすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム、カーボンブラックおよび/またはシリカ、ならびにセルロース含有再生ゴムが配合されたゴム組成物であって、
前記ジエン系ゴム100質量部に対して、前記カーボンブラックおよび前記シリカを合計で30~100質量部ならびに前記セルロース含有再生ゴムを5~25質量部含む、ゴム組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記セルロース含有再生ゴムが、セルロースを0.5~16質量%含有するセルロース含有再生ゴムである、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記セルロース含有再生ゴムに含まれるセルロースが粉末セルロースである、請求項1または2に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記セルロース含有再生ゴムに含まれるセルロースがセルロースナノファイバーおよび/またはセルロースナノクリスタルである、請求項1または2に記載のゴム組成物。
【請求項5】
前記セルロース含有再生ゴムが石油由来オイルを含有するセルロース含有再生ゴムである、請求項1または2に記載のゴム組成物。
【請求項6】
前記セルロース含有再生ゴムが非石油由来且つ天然物由来オイルを含有するセルロース含有再生ゴムである、請求項1または2に記載のゴム組成物。
【請求項7】
請求項1または2に記載のゴム組成物を用いたタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生ゴム含有ゴム組成物、およびその再生ゴム含有ゴム組成物を用いたタイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
環境負荷低減などの観点から、廃タイヤ等の使用済みゴム製品(廃ゴム製品)を廃粉ゴムとしてから脱硫処理して再生ゴムに加工し、新ゴム成分(ヴァージンのゴム成分)とともにゴム組成物に配合して再利用することなどが行われている。しかし、この再生ゴムは加硫後の物性が新ゴム(ヴァージンゴム)と比較して劣るため、再生ゴムを配合したゴム組成物の物性が悪くなり、実用レベルに達していなかったり、使用対象が制限されたりするという課題がある。
【0003】
そこで、様々な検討がなされており、例えば特許文献1では、廃ゴム製品を粉砕処理した後、所定の条件で脱硫処理および官能化処理を施して再生ゴム自体の反応性を高めて、加硫後のゴム物性を良好にする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-212377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような処理を行った再生ゴムを配合したゴム組成物であっても、力学特性などの性能が充分に得られない場合が多くあった。特に、建設車両用などのタイヤ製造に用いるゴム組成物は、耐カット性と低発熱性(発熱し難い特性)とが両立されたものが求められるが、このようなゴム組成物に再生ゴムを用いると、耐カット性と低発熱性とを両立させることが極めて難しく(特に低発熱性の維持が難しく)、当業界においては、建設車両用などのタイヤ製造に適した、耐カット性と低発熱性とが両立された再生ゴム含有ゴム組成物の開発が求められていた。
【0006】
そこで本発明は、再生ゴムを含みながら、発熱し難く且つ耐カット性が優れたゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、ジエン系ゴム、カーボンブラックおよび/またはシリカ、ならびにセルロース含有再生ゴムが配合され、このジエン系ゴム100質量部に対して、上記カーボンブラックおよびシリカを合計で30~100質量部ならびに上記セルロース含有再生ゴムを5~25質量部含むゴム組成物が、再生ゴムを含みながら、発熱し難く且つ耐カット性が優れたものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<7>である。
<1>ジエン系ゴム、カーボンブラックおよび/またはシリカ、ならびにセルロース含有再生ゴムが配合されたゴム組成物であって、前記ジエン系ゴム100質量部に対して、前記カーボンブラックおよび前記シリカを合計で30~100質量部ならびに前記セルロース含有再生ゴムを5~25質量部含む、ゴム組成物。
<2>前記セルロース含有再生ゴムが、セルロースを0.5~16質量%含有するセルロース含有再生ゴムである、<1>に記載のゴム組成物。
<3>前記セルロース含有再生ゴムに含まれるセルロースが粉末セルロースである、<1>または<2>に記載のゴム組成物。
<4>前記セルロース含有再生ゴムに含まれるセルロースがセルロースナノファイバーおよび/またはセルロースナノクリスタルである、<1>または<2>に記載のゴム組成物。
<5>前記セルロース含有再生ゴムが石油由来オイルを含有するセルロース含有再生ゴムである、<1>~<4>のいずれか1つに記載のゴム組成物。
<6>前記セルロース含有再生ゴムが非石油由来且つ天然物由来オイルを含有するセルロース含有再生ゴムである、<1>~<4>のいずれか1つに記載のゴム組成物。
<7><1>~<6>のいずれか1つに記載のゴム組成物を用いたタイヤ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、再生ゴムを含みながら、発熱し難く且つ耐カット性が優れたゴム組成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のタイヤの実施形態の一例を表すタイヤの部分断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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