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公開番号2025028923
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-05
出願番号2024203450,2022124718
出願日2024-11-21,2017-08-17
発明の名称化合物
出願人ザ ユニバーシティ オブ ブリストル
代理人個人
主分類C07D 471/18 20060101AFI20250226BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、シチシンの新規な類似物、中毒の治療等の、薬剤におけるそれらの使用方法、及びシチシンの類似物を調製するための合成方法の改良版を提供する。
【解決手段】シチシンの新規な類似物、類似物の調合プロセス、類似物を含む医薬組成物、及び嗜癖障害を含む中枢神経系障害の予防又は治療におけるシチシンの新規な類似物の使用方法を開示する。本発明のシチシンの新規な類似物の化学構造を下記化学式に示す。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025028923000240.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">37</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
化学式Iで表される化合物、又は薬学的に許容される塩、溶媒和物であって、
TIFF
2025028923000234.tif
51
170
前記化学式IのR
1
は、
ヒドロキシ、
ハロゲン、
置換基を有していてもよいアリファティック、
置換基を有していてもよいシクロアリファティック、
置換基を有していてもよいヘテロシクロアリファティック、
置換基を有していてもよいアリル、
置換基を有していてもよいヘテロアリル、
-(CH
2

m
-NR
6

7

8
(側鎖1とする)、
-(CH
2

m
-O-(CH
2

n
-R
10
(側鎖2とする)、
-CN、
-COOR
12
(側鎖3とする)、
-(CH
2

O
-CO-(CH
2

P
-R
13
(側鎖4とする)、
アミノ酸又はそのエステル、
塩化アシル、
保護基、又は
シチシニル、から選択され、
前記側鎖1のR
6
及びR
7
は、それぞれ独立に水素、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、アミノ
、アミド、ニトロ、シアノ、アルコキシ、N-アルキルアミノ、N,N-ジアルキルアミ
ノ、ホスホ、カルボニル、カルボキシ、スルホキシ、スルフィニル、スルホニル、スルフ
ァニル、スルファミド、スルホ、メルカプト、カルバモイル、メチルピバル酸、トリメチ
ルシリル、ウレア、チオウレア、置換基を有していてもよいアリル、置換基を有していて
もよいヘテロアリル、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいシ
クロアリファティック、置換基を有していてもよいヘテロシクロアリファティック、置換
基を有していてもよいヘテロアリル、置換基を有していてもよいハロアルキル、置換基を
有していてもよいアロイル、置換基を有していてもよいヘテロアロイル、置換基を有して
いてもよいアシル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいア
ルキニル、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよいシクロアル
キル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシ
クロアルキル又は置換基を有していてもよいヘテロシクロアルケニルから成る基のグルー
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
薬剤に使用される化学式Iで表される化合物、又は薬学的に許容される塩、溶媒和物で
あって、
TIFF
2025028923000235.tif
51
170
前記化学式IのR
1
は、
ヒドロキシ、
ハロゲン、
置換基を有していてもよいアリファティック、
置換基を有していてもよいシクロアリファティック、
置換基を有していてもよいヘテロシクロアリファティック、
置換基を有していてもよいアリル、
置換基を有していてもよいヘテロアリル、
-(CH
2

m
-NR
6

7

8
(側鎖1とする)、
-(CH
2

m
-O-(CH
2

n
-R
10
(側鎖2とする)、
-CN、
-COOR
12
(側鎖3とする)、
-(CH
2

O
-CO-(CH
2

P
-R
13
(側鎖4とする)、
アミノ酸又はそのエステル、
塩化アシル、
保護基、又は
シチシニル、から選択され、
前記側鎖1のR
6
及びR
7
はそれぞれ独立に、水素、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、アミノ
、アミド、ニトロ、シアノ、アルコキシ、N-アルキルアミノ、N,N-ジアルキルアミ
ノ、ホスホ、カルボニル、カルボキシ、スルホキシ、スルフィニル、スルホニル、スルフ
ァニル、スルファミド、スルホ、メルカプト、カルバモイル、メチルピバル酸、トリメチ
ルシリル、ウレア、チオウレア、置換基を有していてもよいアリル、置換基を有していて
もよいヘテロアリル、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいシ
クロアリファティック、置換基を有していてもよいヘテロシクロアリファティック、置換
基を有していてもよいヘテロアリル、置換基を有していてもよいハロアルキル、置換基を
有していてもよいアロイル、置換基を有していてもよいヘテロアロイル、置換基を有して
いてもよいアシル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいア
ルキニル、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよいシクロアル
キル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシ
【請求項3】
前記R
1
は、置換基を有していてもよいメチル基、置換基を有していてもよいエチル基
、置換基を有していてもよいプロピル基を含む置換基を有していてもよいC
1-8
アルキル
基であり、
前記置換基を有していてもよいメチル基は、アミノメチル、ハロゲン化メチルを含み、
前記ハロゲン化メチルは、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリフルオロメチル、ブロモメチル、ジブロモメチル、トリブロモメチルを含
み、
前記置換基を有していてもよいエチル基は、1-又は2-アミノエチル、ヒドロキシエ
チル、ハロゲン化エチルを含み、前記ハロゲン化エチルは、2,2,2-トリクロロエチ
ル、2,2,2-トリブロモエチル又は2,2,2-トリフルオロエチルを含み、
前記置換基を有していてもよいプロピル基は、1-、2-又は3-アミノメチル、ヒド
ロキシプロピル又はハロゲン化プロピルを含む、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
前記R
1
は、プロピル、イソプロピル、ブチル又はtert-ブチルを含む未置換のC
3
-8
アルキル基である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
前記R
1
は、フェニル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を含む未置換の又は
置換基を有していてもよいアリルであり、クロロフェニル、ブロモフェニル、フルオロフ
ェニル、ペルクロロフェニル、ペルブロモフェニル、ペルフルオロフェニル、又はトリル
、アニリン、フェノール、スチレン、ベンゾニトリル、アニソール、アセトフェノン、ベ
ンズアルデヒド又は安息香酸を含むハロゲン化フェニル基を含む、請求項1又は2に記載
の化合物。
【請求項6】
前記R
1
は、ベンジルオキシピリジン、2-ピリドンを含むピリドン、2-ピリジン、
3-ピリジン又は4-ピリジンを含むピリジン、フェニルトリアゾール、置換基を有して
いてもよいトリアゾール及びトリアゾールメチルピバル酸を含む基で置換基を有していて
もよいヘテロアリルである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項7】
前記R
1
は、シクロペンチル、シクロヘキシル、モルホリニル、ピペリジル、ピペラジ
ル、テトラヒドロフリル、オキソラニル又はジオキサニルを含む基で置換基を有していて
もよいシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである、請求項1又は2に記載の化合物

【請求項8】
前記R
1
は、ビニル、アクリレート又は-C=C-C
6

5
アセチニル、-C≡C-C
6

5
又は-C≡C-トリメチルシリル基で置換基を有していてもよいC
2-8
アルケニル又は置
換基を有していてもよいC
2-8
アルキニルである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項9】
前記R
1
は、アミン、N-アルキルアミン、N,N-ジアルキルアミン又はアミドであ
る、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項10】
前記R
1
は、アミン、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルア
ミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアンモニウムメチル、ジメチルアミ
ノメチル、ベンザアミド又はアセトアミドの何れか一つである、請求項9に記載の化合物

(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はシチシンの新規な類似物に関し、及び例えば中毒の治療等の、薬剤におけるそ
れらの使用に関する。本発明は又、シチシンの類似物を調整するための改良された合成方
法も提供する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChRs)は、ヒトの脳の様々な部分及び中枢
神経系の他の部分において発現されるイオンチャネル内蔵型受容体である。nAChRs
は例えば認知機能、学習及び記憶、睡眠、不安、覚醒、報酬、運動制御及び他の神経機能
等の様々な生理学的機能に関与する。
nAChRsは又、例えばパーキンソン病、アルツハイマー病、うつ病、てんかん、自
閉症及び統合失調症等の多数の病状に関与してきた。nAChRsは又、例えばニコチン
中毒(非特許文献1)、アルコール中毒(非特許文献2)、薬物依存(非特許文献3)等
の様々な薬物の中毒及び依存症に関与してきた。
【0003】
nAChRsの多数のサブタイプが存在することが知られる。筋型のニコチン受容体(
神経筋接合部に配置される)は、α、β、γ、δ及び最近発見された追加のサブユニット
εの5つの異なるサブストラクチャーにより形成されることが知られる。
【0004】
神経型のnAChRs(中枢神経、周辺神経節及び副腎髄質に配置される)は、ホモマ
ー又はヘテロマーの結合に組み合わされ得るα2-α9及びβ2-β9という名前の2つ
のクラスのサブユニットのみを表示する。
多くの神経型のサブタイプが発見されてきたが、ヘテロマーの結合(α4)
3
(β2)
2
、α3β4及びホモマーのα7が脳において優れた役割を果たすと思われる。それらの内
、ヘテロマーの結合α4β2は中枢神経内の主要なサブタイプであり、受容体のおよそ9
0%を占め、高い親和性でAChと結合する。α7ホモマー結合は他の主要なサブタイプ
であり、低い親和性でAChと結合する。
【0005】
ヘテロマーの結合α4β2は、2つの異なる化学量論である(α4)
2
(β2)
3
及び(
α4)
3
(β2)
2
に組み合わされ得、それらは通常、それぞれA2B3及びA3B2と呼
ばれる。主要なα4β2サブタイプは2つのα4と3つのβ2のサブユニットから形成さ
れる構造A2B3を有すると提示され、中毒に関与する主要なサブタイプである。
【0006】
ニコチンはこのα4β2受容体のサブタイプを活性化させると考えられ、よって薬物依
存に関連してきたヒトの脳内の特定の部分である側坐核及び前頭前野皮質へのドーパミン
の放出を高める。
【0007】
更に、α4β2受容体のサブタイプはアルコール依存症(非特許文献4)及び薬物中毒
(非特許文献5)に関与してきた。
【0008】
nAChRsを調整する能力を有する化合物は、それらの受容体に関連する症状を治療
するのに有効であることが発見された。例えば、研究は、経皮投与されたニコチンが加齢
に伴う記憶障害に苦しむ人々の認知機能を改良し得ると示唆する(例えば、非特許文献6
を参照のこと)。
しかし、経皮投与された場合でもニコチンの使用に対するいくつかの不都合がある。例
えば、ニコチンの使用は中毒性があると知られ、及び2014年の米国公衆衛生総監報告
において、ニコチンは妊娠結果及び胎児脳の発達に悪影響を及ぼすと言及された。
【0009】
禁煙治療の分野では、喫煙者が喫煙を停止する助けとしてニコチンが使用されており、
経口経路を介して(例えばタブレット又はチューインガム等)又は経皮的にニコチンを搬
送する製品も開発されており、それらは公知である。
【0010】
nAChRsを調整する他の化合物も中毒の治療に使用されることが発見された。バレ
ニクリンが米国ではチャンティックス(登録商標)及びヨーロッパではチャンピックス(
登録商標)のブランド名でファイザー社により商品化され、禁煙治療に使用されることが
認可された。更に、薬剤はアルコール及び薬物依存の治療において後れをとってきた(非
特許文献4、及び非特許文献5)。
(【0011】以降は省略されています)

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