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公開番号2025028906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-05
出願番号2024201523,2021044913
出願日2024-11-19,2021-03-18
発明の名称配向液晶フィルムの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250226BHJP(光学)
要約【課題】配向液晶層と光学層とを、活性エネルギー線硬化型の接着剤を介してロールトゥロール方式により貼り合わせる配向液晶フィルムの製造方法において、高温環境に長時間暴露されても光学特性の変化が小さい配向液晶フィルムを製造できる、配向液晶フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】配向液晶フィルムの製造方法は、配向液晶層と光学層とを、活性エネルギー線硬化型の接着剤を介してロールトゥロール方式により貼り合わせる貼合工程を有する。貼合工程は、塗布工程と照射工程とを有する。塗布工程では、配向液晶層及び光学層のうちの少なくとも一方の表面に、硬化前かつ温度0℃以上45℃以下の接着剤を塗布する。照射工程では、硬化前の接着剤を介して配向液晶層と光学層とが積層された積層体に対して、積層体の搬送方向に70N/1000mm幅以上550N/1000mm幅以下の張力を付与した状態で活性エネルギー線を照射する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液晶化合物が配向した配向液晶層を備える配向液晶フィルムの製造方法であって、
配向液晶層と光学層とを、活性エネルギー線硬化型の接着剤を介してロールトゥロール方式により貼り合わせる貼合工程を有し、
前記貼合工程は、
前記配向液晶層及び前記光学層のうちの少なくとも一方の表面に、硬化前かつ温度0℃以上45℃以下の前記接着剤を塗布する塗布工程と、
硬化前の前記接着剤を介して前記配向液晶層と前記光学層とが積層された積層体に対して、前記積層体の搬送方向に70N/1000mm幅以上550N/1000mm幅以下の張力を付与した状態で活性エネルギー線を照射する照射工程と
を有する、配向液晶フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶化合物が配向した配向液晶層を備える配向液晶フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置の光学補償、有機EL表示装置の外光反射防止等の機能を有する光学フィルム(光学異方性素子)として、液晶化合物が所定方向に配向した配向液晶層を備える液晶フィルム(配向液晶フィルム)が用いられている。配向液晶フィルムは、ポリマーの延伸フィルムに比べて複屈折Δnが大きいため、画像表示装置(より具体的には、液晶表示装置、有機EL表示装置等)の薄型化や軽量化に有利である。画像表示装置においては、配向液晶フィルムは、粘着剤又は接着剤を介して偏光子等と一体積層した積層板として、有機ELパネルや液晶表示パネルに貼り合わせられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
液晶化合物は、基材上に塗布する際のせん断力や配向膜の配向規制力等により、所定方向に配向させることが可能であり、液晶化合物を配向させることにより、種々の光学異方性を有する配向液晶フィルムが得られる。例えば、正の屈折率異方性を有するネマチック液晶分子を基材面に平行に配向させたホモジニアス配向液晶層は、nx>ny=nzの屈折率異方性を有するポジティブAプレートとして利用できる。
【0004】
サーモトロピック液晶を用いる場合は、液晶化合物を含む溶液(液晶性組成物)を基材上に塗布し、組成物中に含まれる液晶化合物が液晶状態となるように加熱して液晶化合物を配向させる。液晶性組成物が光重合性を有する液晶化合物(液晶モノマー)を含む場合は、液晶化合物を配向させた後、光照射により液晶性組成物を硬化させることにより、配向状態が固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-7700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画像表示装置は、より高い耐久性が要求されるようになっており、画像表示装置を構成する光学部材は、高温環境に長時間暴露された場合でも、光学特性(より具体的には、レターデーション等)の変化が小さいことが求められている。
【0007】
他方、配向液晶層に隣接して配置される層の影響により、高温環境において配向液晶フィルムの光学特性が変化する場合がある。例えば、粘着剤層を介して、配向液晶層と、光学層(より具体的には、偏光子、透明フィルム、他の配向液晶層等)とを貼り合わせた場合には、高温環境下でのレターデーション変化がほとんど生じないのに対して、活性エネルギー線硬化型の接着剤を介して配向液晶層と光学層とを貼り合わせた場合は、高温環境下でレターデーションが上昇する傾向がある。
【0008】
また、上記高温環境下でレターデーションが上昇する傾向は、配向液晶層と光学層とを、活性エネルギー線硬化型の接着剤を介してロールトゥロール方式により貼り合わせる場合において特に顕著になることが、本発明者らの検討により判明した。
【0009】
かかる課題に鑑み、本発明は、配向液晶層と光学層とを、活性エネルギー線硬化型の接着剤を介してロールトゥロール方式により貼り合わせる配向液晶フィルムの製造方法において、高温環境に長時間暴露されても光学特性の変化が小さい配向液晶フィルムを製造できる、配向液晶フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る配向液晶フィルムの製造方法は、液晶化合物が配向した配向液晶層を備える配向液晶フィルムの製造方法であって、配向液晶層と光学層とを、活性エネルギー線硬化型の接着剤を介してロールトゥロール方式により貼り合わせる貼合工程を有する。前記貼合工程は、塗布工程と照射工程とを有する。前記塗布工程では、前記配向液晶層及び前記光学層のうちの少なくとも一方の表面に、硬化前かつ温度0℃以上45℃以下の前記接着剤を塗布する。前記照射工程では、硬化前の前記接着剤を介して前記配向液晶層と前記光学層とが積層された積層体に対して、前記積層体の搬送方向に70N/1000mm幅以上550N/1000mm幅以下の張力を付与した状態で活性エネルギー線を照射する。
(【0011】以降は省略されています)

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