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公開番号2025044447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152014
出願日2023-09-20
発明の名称粘着部材、粘着部材付光学フィルム、表示システム、表示体または表示体の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250326BHJP(光学)
要約【課題】VRゴーグルの視認性向上に寄与し得る粘着部材を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による粘着部材は、粘着剤層と、前記粘着剤層の少なくとも片面に配置されたはく離ライナーとを備える粘着部材であって、アメリカ連邦規格Federal Standard209Dで規定されるクラス10000環境下で、前記粘着部材から上記はく離ライナーを剥離した際の前記粘着剤層表面の異物数が、20mm角範囲内において12個以下であり、VRゴーグルを構成する部材に積層して用いられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層と、前記粘着剤層の少なくとも片面に配置されたはく離ライナーとを備える粘着部材であって、
アメリカ連邦規格Federal Standard209Dで規定されるクラス10000環境下で、前記粘着部材から上記はく離ライナーを剥離した際の前記粘着剤層表面の異物数が、20mm角範囲内において12個以下である、
VRゴーグルを構成する部材に積層して用いられる粘着部材。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
温度23℃、湿度55%Rhの環境下、前記はく離ライナーをはく離した際の前記粘着剤層表面の帯電量が、4.0kV未満である、請求項1に記載の粘着部材。
【請求項3】
導電層をさらに備え、
前記導電層と、前記粘着剤層と、前記はく離ライナーとがこの順に配置されている、
請求項1に記載の粘着部材。
【請求項4】
前記粘着剤層が、帯電防止剤を含む、請求項1に記載の粘着部材。
【請求項5】
前記はく離ライナーが、帯電防止剤を含む、請求項1に記載の粘着部材。
【請求項6】
前記はく離ライナーが、帯電防止剤を含む、請求項3に記載の粘着部材。
【請求項7】
前記導電層が、帯電防止剤を含む、請求項3に記載の粘着部材。
【請求項8】
前記帯電防止材が、イオン性液体である、請求項4に記載の粘着部材。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の粘着部材を具備する、粘着部材付光学フィルム。
【請求項10】
ユーザに対して画像を表示する表示システムであって、
偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と、
前記表示素子の前方に配置され、反射型偏光部材を含み、前記表示素子から出射された光を反射する反射部と、
前記表示素子と前記反射部との間の光路上に配置される第一レンズ部と、
前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記反射部で反射された光を前記反射部に向けて反射させるハーフミラーと、
前記表示素子と前記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と、
前記ハーフミラーと前記反射部との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、を備え、かつ、
請求項9に記載の粘着部材付光学フィルムを備える、
表示システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着部材、粘着部材付光学フィルム、表示システム、表示体または表示体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その視認性の向上等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、VRゴーグルの視認性向上に寄与し得る粘着部材の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の実施形態による粘着部材は、粘着剤層と、前記粘着剤層の少なくとも片面に配置されたはく離ライナーとを備える粘着部材であって、アメリカ連邦規格Federal Standard209Dで規定されるクラス10000環境下で、上記粘着部材から上記はく離ライナーを剥離した際の上記粘着剤層表面の異物数が、20mm角範囲内において12個以下であり、VRゴーグルを構成する部材に積層して用いられる。
2.上記1に記載の粘着部材において、温度23℃、湿度55%Rhの環境下、上記はく離ライナーをはく離した際の上記粘着剤層表面の帯電量が、4.0kV未満であってもよい。
3.上記1または2に記載の粘着部材は、導電層をさらに備え、上記導電層と、上記粘着剤層と、上記はく離ライナーとがこの順に配置されていてもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の粘着部材において、上記粘着剤層が、帯電防止剤を含んでいてもよい。
5~6.上記1から4のいずれかに記載の粘着部材において、上記はく離ライナーが、帯電防止剤を含んでいてもよい。
7.上記3に記載の粘着部材において、上記導電層が、帯電防止剤を含んでいてもよい。
8.上記4に記載の粘着部材において、上記帯電防止材が、イオン性液体であってもよい。
9.本発明の実施形態による粘着部材付光学フィルムは、上記1から8のいずれかに記載の粘着部材を具備する。
10.本発明の実施形態による表示システムは、ユーザに対して画像を表示する表示システムであって、偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と、上記表示素子の前方に配置され、反射型偏光部材を含み、上記表示素子から出射された光を反射する反射部と、上記表示素子と上記反射部との間の光路上に配置される第一レンズ部と、上記表示素子と上記第一レンズ部との間に配置され、上記表示素子から出射された光を透過させ、上記反射部で反射された光を上記反射部に向けて反射させるハーフミラーと、上記表示素子と上記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と、上記ハーフミラーと上記反射部との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、を備え、かつ、上記9に記載の粘着部材付光学フィルムを備える。
11.上記10に記載の表示システムにおいて、上記表示素子が、上記粘着部材付光学フィルムを備えていてもよい。
12.本発明の実施形態による表示体は、上記10または11に記載の表示システムを具備する。
13.本発明の実施形態による表示体の製造方法は、上記10または11に記載の表示システムを具備する表示体の製造方法である。
14.上記13に記載の表示体の製造方法は、上記9に記載の粘着部材付光学フィルムの貼着動作を含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、VRゴーグルの視認性向上に寄与し得る粘着部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態による粘着部材の概略断面図である。
本発明の実施形態による粘着部材の概略断面図である。
VRゴーグルの表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
本発明の1つの実施形態による粘着部材付光学フィルムの概略断面図である。
本発明の1つの実施形態による粘着部材付レンズの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面について、重複する説明は省略することがある。
【0010】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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