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公開番号
2025037611
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2023144633
出願日
2023-09-06
発明の名称
光学積層体の管理方法および表示システムの製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250311BHJP(光学)
要約
【課題】本発明は、高精細なVRゴーグル等の表示システムの製造方法の提供を主たる目的とする。
【解決手段】第1、第2の光学積層体の管理方法であって;(i)複数の前記第1の光学積層体を面内位相差の平均値が互いに異なるNa個の群に分類すること;(ii)複数の前記第2の光学積層体を面内位相差の平均値が互いに異なるNb個の群に分類すること;(iii)前記面内位相差の平均値に基づいて、前記第1a群と前記第1b群との組み合わせA、および、前記第3a群と前記第3b群との組み合わせBをマッチングすること;(iv)前記第2a群に含まれる第1の光学積層体および前記第2b群に含まれる第2の光学積層体をそれぞれ、前記組み合わせAおよび/または前記組み合わせBにおける前記第1の光学積層体の数と前記第2の光学積層体の数との差が小さくなるように、前記組み合わせAおよび/または前記組み合わせBに振り分けること;を含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のλ/4部材を含む第1の光学積層体および第2のλ/4部材を含む第2の光学積層体の管理方法であって;
(i)複数の前記第1の光学積層体を面内位相差の平均値が互いに異なるNa個の群に分類すること(ここで、前記Na個の群は、前記平均値の大きさ順に並べた際にこの順に連続する第1a群、第2a群、および第3a群を含み、前記第2a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最大値が、前記第1a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最大値より小さく、前記第2a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最小値が、前記第3a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最小値より大きい);
(ii)複数の前記第2の光学積層体を面内位相差の平均値が互いに異なるNb個の群に分類すること(ここで、前記Nb個の群は、前記平均値の大きさ順に並べた際にこの順に連続する第1b群、第2b群、および第3b群を含み、前記第2b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最大値が、前記第1b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最大値より小さく、前記第2b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最小値が、前記第3b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最小値より大きい);
(iii)前記面内位相差の平均値に基づいて、前記第1a群と前記第1b群との組み合わせA、および、前記第3a群と前記第3b群との組み合わせBをマッチングすること;および
(iv)前記第2a群に含まれる第1の光学積層体および前記第2b群に含まれる第2の光学積層体をそれぞれ、前記組み合わせAおよび/または前記組み合わせBにおける前記第1の光学積層体の数と前記第2の光学積層体の数との差が小さくなるように、前記組み合わせAおよび/または前記組み合わせBに振り分けること;
を含む、管理方法。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記Na個の群の各群における前記第1の光学積層体の面内位相差のばらつきが、0.1nm~10nmである、および/または、
前記Nb個の群の各群における前記第2の光学積層体の面内位相差のばらつきが、0.1nm~10nmである、
請求項1に記載の管理方法。
【請求項3】
前記第2a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最大値が、前記第1a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最小値より大きい、および/または、
前記第2b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最大値が、前記第1b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最小値より大きい、
請求項1に記載の管理方法。
【請求項4】
前記第2a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最大値が、前記第1a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の平均値以下である、および/または、
前記第2b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最大値が、前記第1b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の平均値以下である、
請求項1に記載の管理方法。
【請求項5】
前記第2a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最小値が、前記第3a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最大値より小さい、および/または、
前記第2b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最小値が、前記第3b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最大値より小さい、
請求項1に記載の管理方法。
【請求項6】
前記第2a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の最小値が、前記第3a群における前記第1の光学積層体の面内位相差の平均値以上である、および/または、
前記第2b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の最小値が、前記第3b群における前記第2の光学積層体の面内位相差の平均値以上である、
請求項1に記載の管理方法。
【請求項7】
前記第2a群に含まれる前記第1の光学積層体の数が、前記第1a群および前記第3a群に含まれる前記第1の光学積層体の総数の50%以上である、および/または、
前記第2b群に含まれる前記第2の光学積層体の数が、前記第1b群および前記第3b群に含まれる前記第2の光学積層体の総数の50%以上である、請求項1に記載の管理方法。
【請求項8】
前記Naが、3~10の整数である、および/または、
前記Nbが、3~10の整数である、
請求項1に記載の管理方法。
【請求項9】
前記分類前の前記複数の第1の光学積層体における面内位相差のばらつきが、1.0nm~20nmである、および/または、
前記分類前の前記複数の第2の光学積層体における面内位相差のばらつきが、1.0nm~20nmである、請求項1に記載の管理方法。
【請求項10】
偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と、
前記表示素子の前方に配置され、前記表示素子から出射された光を反射する反射型偏光部材と、
前記表示素子と前記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第一レンズ部と、
前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記反射型偏光部材で反射された光を前記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと、
前記表示素子と前記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と、
前記ハーフミラーと前記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、
を備える、ユーザに対して画像を表示する表示システムの製造方法であって;
請求項1から9のいずれかの管理方法によって同じ組み合わせに配属された前記第1の光学積層体および前記第2の光学積層体を用いて前記表示システムを製造することを含む、製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体の管理方法および表示システムの製造方法に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、高精細化等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に鑑み、本発明は、高精細なVRゴーグル等の表示システムの製造方法の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の1つの局面によれば、第1のλ/4部材を含む第1の光学積層体および第2のλ/4部材を含む第2の光学積層体の管理方法であって;
(i)複数の上記第1の光学積層体を面内位相差の平均値が互いに異なるNa個の群に分類すること(ここで、上記Na個の群は、上記平均値の大きさ順に並べた際にこの順に連続する第1a群、第2a群、および第3a群を含み、上記第2a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最大値が、上記第1a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最大値より小さく、上記第2a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最小値が、上記第3a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最小値より大きい);
(ii)複数の上記第2の光学積層体を面内位相差の平均値が互いに異なるNb個の群に分類すること(ここで、上記Nb個の群は、上記平均値の大きさ順に並べた際にこの順に連続する第1b群、第2b群、および第3b群を含み、上記第2b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最大値が、上記第1b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最大値より小さく、上記第2b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最小値が、上記第3b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最小値より大きい);
(iii)上記面内位相差の平均値に基づいて、上記第1a群と上記第1b群との組み合わせA、および、上記第3a群と上記第3b群との組み合わせBをマッチングすること;および
(iv)上記第2a群に含まれる第1の光学積層体および上記第2b群に含まれる第2の光学積層体をそれぞれ、上記組み合わせAおよび/または上記組み合わせBにおける上記第1の光学積層体の数と上記第2の光学積層体の数との差が小さくなるように、上記組み合わせAおよび/または上記組み合わせBに振り分けること;
を含む、管理方法が提供される。
[2]上記[1]に記載の管理方法において、上記Na個の群の各群における上記第1の光学積層体の面内位相差のばらつきが、0.1nm~10nmであってよく、および/または、上記Nb個の群の各群における上記第2の光学積層体の面内位相差のばらつきが、0.1nm~10nmであってよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の管理方法において、上記第2a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最大値が、上記第1a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最小値より大きくてよく、および/または、上記第2b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最大値が、上記第1b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最小値より大きくてよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載の管理方法において、上記第2a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最大値が、上記第1a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の平均値以下であってよく、および/または、上記第2b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最大値が、上記第1b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の平均値以下であってよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の管理方法において、上記第2a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最小値が、上記第3a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最大値より小さくてよく、および/または、上記第2b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最小値が、上記第3b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最大値より小さくてよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載の管理方法において、上記第2a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の最小値が、上記第3a群における上記第1の光学積層体の面内位相差の平均値以上であってよく、および/または、上記第2b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の最小値が、上記第3b群における上記第2の光学積層体の面内位相差の平均値以上であってよい。
[7]上記[1]から[6]のいずれかに記載の管理方法において、上記第2a群に含まれる上記第1の光学積層体の数が、上記第1a群および上記第3a群に含まれる上記第1の光学積層体の総数の50%以上であってよく、および/または、上記第2b群に含まれる上記第2の光学積層体の数が、上記第1b群および上記第3b群に含まれる上記第2の光学積層体の総数の50%以上であってよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかに記載の管理方法において、上記Naが、3~10の整数であってよく、および/または、上記Nbが、3~10の整数であってよい。
[9]上記[1]から[8]のいずれかに記載の管理方法において、上記分類前の上記複数の第1の光学積層体における面内位相差のばらつきが、1.0nm~20nmであってよく、および/または、上記分類前の上記複数の第2の光学積層体における面内位相差のばらつきが、1.0nm~20nmであってよい。
[10]本発明の別の局面によれば、偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と、上記表示素子の前方に配置され、上記表示素子から出射された光を反射する反射型偏光部材と、上記表示素子と上記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第一レンズ部と、上記表示素子と上記第一レンズ部との間に配置され、上記表示素子から出射された光を透過させ、上記反射型偏光部材で反射された光を上記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと、上記表示素子と上記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と、上記ハーフミラーと上記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、を備える、ユーザに対して画像を表示する表示システムの製造方法であって;上記[1]から[9]のいずれかの管理方法によって同じ組み合わせに配属された上記第1の光学積層体および上記第2の光学積層体を用いて上記表示システムを製造することを含む、製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態による光学積層体の管理方法および表示システムの製造方法によれば、高精細なVRゴーグル等の表示システムを効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態に係る表示システムの概略の構成を示す模式図である。
第1a群、第2a群、および第3a群における第1の光学積層体の面内位相差のばらつきの一例を説明する概略図である。
(a)~(c)はそれぞれ、第1a群、第2a群、および第3a群における第1の光学積層体の面内位相差のばらつきの一例を説明する概略図である。
第1b群、第2b群、および第3b群における第2の光学積層体の面内位相差のばらつきの一例を説明する概略図である。
ステップiiiの一例を説明する概略図である。
ステップivの一例を説明する概略図である。
ステップivの一例を説明する概略図である。
ステップivの一例を説明する概略図である。
第1の光学積層体の構成の一例を示す概略断面図である。
第2の光学積層体の構成の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0010】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、特段の言及がない限り、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。また、本明細書において、「略平行」は、0°±10°の範囲を包含し、好ましくは0°±5°の範囲内である。「略直交」は、90°±10°の範囲を包含し、好ましくは90°±5°の範囲内である。
(【0011】以降は省略されています)
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