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公開番号
2025028496
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133346
出願日
2023-08-18
発明の名称
圧送便器装置
出願人
パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人
協明国際弁理士法人
主分類
E03D
11/00 20060101AFI20250221BHJP(上水;下水)
要約
【課題】構造の簡素化を図りながらも、ボウル部の汚物を効果的に排出し得る圧送便器装置を提供する。
【解決手段】圧送便器装置1は、ボウル部12に洗浄水を供給する洗浄水供給部6と、前記ボウル部から排出される排水を排水管3に向けて圧送する圧送ポンプ20と、所定の洗浄操作信号を受け付ければ、前記洗浄水供給部及び前記圧送ポンプを制御し、前記ボウル部の底部から前記圧送ポンプに至るまでの経路15において排水が途切れない状態となるように洗浄水を供給させた後に圧送を開始させる洗浄モードを実行させる制御部25と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ボウル部に洗浄水を供給する洗浄水供給部と、
前記ボウル部から排出される排水を排水管に向けて圧送する圧送ポンプと、
所定の洗浄操作信号を受け付ければ、前記洗浄水供給部及び前記圧送ポンプを制御し、前記ボウル部の底部から前記圧送ポンプに至るまでの経路において排水が途切れない状態となるように洗浄水を供給させた後に圧送を開始させる洗浄モードを実行させる制御部と、
を備えていることを特徴とする圧送便器装置。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記ボウル部の下端の排出部と前記圧送ポンプとは、該排出部から立ち上がる立上部と該立上部の上端部から屈曲部を介して垂れ下がる垂下部とを有したトラップ部を介して連結されていることを特徴とする圧送便器装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記トラップ部の屈曲部には、該トラップ部内の空気を排出する排気部が設けられていることを特徴とする圧送便器装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記洗浄水供給部から供給される洗浄水の流量を測定する流量センサを備え、
前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記流量センサによる測定に基づいて、前記ボウル部の底部から前記圧送ポンプに至るまでの経路が概ね排水で満たされる量の洗浄水が供給されたと判定すれば、圧送を開始させることを特徴とする圧送便器装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記ボウル部の底部から前記圧送ポンプに至るまでの経路が概ね排水で満たされたことを検出する水位センサを備え、
前記制御部は、前記洗浄モードにおいて、前記水位センサが検出すれば、圧送を開始させることを特徴とする圧送便器装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、圧送便器装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、下水に通じる排水管が床側や壁側等に予め施工されていない箇所、例えば、寝室等に設置される圧送式の便器装置が知られている。
例えば、下記特許文献1には、便器ボウル部の下方口に連通する吸引路と、先に排出口が設けられた排出路で構成された流路が便器ボウル部の下方裏面の前後方向に形成されたトイレ装置が開示されている。このトイレ装置は、便器ボウル部及び流路の下方に、排出口と連通するように形成された汚物貯留槽と、汚物貯留槽内の汚物を外部に排出する排出ポンプとで構成された汚物貯留放出機構部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-77793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたようなトイレ装置では、便器ボウル部の下方裏面の流路の排出口から汚物貯留槽に向けて汚物を排出させるために流路の後端から噴射流を吐出させる給水部を設ける必要があり、構造が複雑化する懸念がある。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、構造の簡素化を図りながらも、ボウル部の汚物を効果的に排出し得る圧送便器装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示に係る圧送便器装置は、ボウル部に洗浄水を供給する洗浄水供給部と、前記ボウル部から排出される排水を排水管に向けて圧送する圧送ポンプと、所定の洗浄操作信号を受け付ければ、前記洗浄水供給部及び前記圧送ポンプを制御し、前記ボウル部の底部から前記圧送ポンプに至るまでの経路において排水が途切れない状態となるように洗浄水を供給させた後に圧送を開始させる洗浄モードを実行させる制御部と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る圧送便器装置は、上述のような構成としたことで、構造の簡素化を図りながらも、ボウル部の汚物を効果的に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る圧送便器装置の一例を模式的に示す一部破断概略側断面図である。
(a)~(c)は、同圧送便器装置において実行される基本動作の一例を模式的に示す概略側断面図である。
(a)~(c)は、同圧送便器装置において実行される基本動作の一例を模式的に示す概略側断面図である。
(a)は、同圧送便器装置の制御ブロック図、(b)は、同圧送便器装置において実行される基本動作の一例を模式的に示す概略フローチャートである。
(a)は、同圧送便器装置の一変形例を模式的に示し、図2(c)に対応させた概略側断面図、(b)は、同圧送便器装置において実行される基本動作の一例を模式的に示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本開示の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
以下の実施形態では、本実施形態に係る圧送便器装置の一例を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。また、設置された圧送便器装置に対して立位使用状態で対面した使用者を基準として、手前側を前方、その逆側を後方(奥方)とし、また、便器の奥行方向(前後方向)及び上下方向に直交する方向を便器の幅方向として説明する。
【0010】
図1~図5は、本実施形態に係る圧送便器装置の一例及びその基本動作の一例並びに同圧送便器装置の変形例及びその基本動作の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る圧送便器装置1は、図1に示すように、ボウル部12を有する便器本体10を備えている。この圧送便器装置1は、ボウル部12に洗浄水を供給する洗浄水供給部6と、ボウル部12から排出される排水を排水管3に向けて圧送する圧送ポンプ20と、を備えている。このような構成とすれば、圧送ポンプ20によって排水(洗浄水やこれに排泄物等の汚物が含まれた汚水、以下、単に汚水とする場合がある。)を排水管3に向けて圧送することができる。これにより、下水に通じる排水管3が床側や壁側等に予め施工されていない箇所にも当該圧送便器装置1を設置することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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