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公開番号2025028477
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133319
出願日2023-08-18
発明の名称誘電体磁器組成物及び電子部品
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類C04B 35/495 20060101AFI20250221BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】高温域での安定性に優れ、良好な誘電体特性に加え、耐久性を有する誘電体磁器組成物を提供する。
【解決手段】誘電体磁器組成物は、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相と、非ペロブスカイト型構造を有する第2結晶相と、を含む誘電体磁器組成物であって、前記第2結晶相にはLiおよびTiが存在するとともに、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)によって前記第2結晶相を評価した際に、前記第2結晶相中のLiの分布状態が略均一である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相と、
非ペロブスカイト型構造を有する第2結晶相と、を含む誘電体磁器組成物であって、
前記第2結晶相にはLiおよびTiが存在するとともに、
飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)によって前記第2結晶相を評価した際に、前記第2結晶相中のLiの分布状態が略均一である、誘電体磁器組成物。
続きを表示(約 70 文字)【請求項2】
請求項1に記載の誘電体磁器組成物からなる誘電体と、
前記誘電体に設けられた電極と、を備えた電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、誘電体磁器組成物及び電子部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、誘電体電子部品(例えばコンデンサ)は、家電製品を始め様々な電子機器における主要な部品として利用されてきた。誘電体コンデンサとしては、高誘電率を有するBaTiO

を含む誘電体磁器組成物が主に使用されてきた。しかし、BaTiO

はキュリー点(キュリー温度)が約125℃であるため、150℃を超えるような高温域では、室温に比べて比誘電率が著しく低下する。このような問題に対し、特許文献1及び特許文献2のコンデンサが示されている。
【0003】
特許文献1には、(K
1-y
Na

)Sr

Nb


15
を主成分とするタングステンブロンズ型複合酸化物で示される誘電体磁器組成物であって、Pbを含まず、BaTiO3よりも高いキュリー点を有するコンデンサが開示されている。
【0004】
特許文献2には、組成式(K

Na

Li





DO

(元素Cはアルカリ土類金属であるCa,Sr,Baのうちの少なくとも1種、元素DはNbとTaのうちの少なくとも1種、a,b,c,dはa+b+c+d=1を満たし、0.97≦e≦1.10,fは任意)で表されるニオブ/タンタル酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相と、A-Ti-B-O系複合酸化物(元素Aはアルカリ金属、元素BはNbとTaのうちの少なくとも1種、元素Aと元素BとTiの含有量はいずれもゼロで無い)で構成される第2結晶相と、を含む誘電体磁器組成物を用いたコンデンサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2006/114914号
特開2013-028484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、車両の電動化に伴い、省スペース化を目的として、例えば、高温となるエンジンルーム近傍やモーター周辺部に電装基板を直接実装することが求められてきている。車載電装部品等の使用環境の高温化に伴い、誘電体コンデンサにおいても、さらなる高温下(例えば200℃-250℃)でも、比誘電率が高く、耐久性に優れ、かつ温度変化に対する安定性が必要とされている。
【0007】
ところが、特許文献1に記載の誘電体セラミックス組成物では、BaTiO

よりも高いキュリー点を示すものの、誘電損失(tanδ)が大きく、実用性が不十分である。一方、特許文献2に記載のコンデンサはBaTiO

よりも高いキュリー点を示し、比誘電率が高く、かつ温度変化に対する安定性も良好であるが、耐久性に関しては示されていなかった。
【0008】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、高温域での安定性に優れ、良好な誘電体特性に加え、耐久性を有する誘電体磁器組成物を提供することを目的とする。本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相と、
非ペロブスカイト型構造を有する第2結晶相と、を含む誘電体磁器組成物であって、
前記第2結晶相にはLiおよびTiが存在するとともに、
飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)によって前記第2結晶相を評価した際に、前記第2結晶相中のLiの分布状態が略均一である、誘電体磁器組成物。
【発明の効果】
【0010】
本開示の誘電体磁器組成物は、高温域での安定性に優れ、良好な誘電体特性に加え、耐久性を有する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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