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公開番号2025027896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023133130
出願日2023-08-17
発明の名称フッ素系界面活性剤
出願人株式会社ネオス
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C09K 23/44 20220101AFI20250220BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた表面張力低下能を示し、且つ、淡水希釈時のみならず海水希釈時にも優れた起泡性及び泡沫安定性を示すパーフルオロポリエーテル化合物、及び当該化合物を含むフッ素系界面活性剤を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表されるパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025027896000019.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">19</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">169</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中、Rf₁は炭素数1～4のパーフルオロアルキル基である。R¹は炭素数1～10の置換若しくは無置換の炭化水素基である。R²は炭素数1～6の置換若しくは無置換の炭化水素基である。R³及びR⁴は、同一又は異なって、炭素数1～4の置換若しくは無置換の炭化水素基である。nは0～5の整数である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
下記式（１）で表されるパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
JPEG
2025027896000018.jpg
19
169
（式中、Ｒｆ
１
は炭素数１～４のパーフルオロアルキル基である。Ｒ
１
は炭素数１～１０の置換若しくは無置換の炭化水素基である。Ｒ
２
は炭素数１～６の置換若しくは無置換の炭化水素基である。Ｒ
３
及びＲ
４
は、同一又は異なって、炭素数１～４の置換若しくは無置換の炭化水素基である。ｎは０～５の整数である。）
続きを表示（約 500 文字）【請求項２】
式（１）で表されるパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物の分子量が４００～１７００の範囲である、請求項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
【請求項３】
Ｒ
３
及びＲ
４
が、同一又は異なって、炭素数１～４の直鎖アルキレン基である、請求項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
【請求項４】
ｎが０～３の整数である、請求項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
【請求項５】
請求項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含むフッ素系界面活性剤。
【請求項６】
請求項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含む組成物。
【請求項７】
請求項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含む塗料。
【請求項８】
請求項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含む消火薬剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、フッ素系界面活性剤に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
フッ素系界面活性剤は、表面張力低下能が高く、消火薬剤やコーティング用組成物等に混合することで、優れた浸透・濡れ性、レベリング性、表面機能性等を実現する添加剤であり、これまでにも各種フッ素系界面活性剤が提案されている。一般に、フッ素系界面活性剤は表面張力低下能を実現するためのパーフルオロアルキル基と、各種組成物に対する親和性に寄与する親媒性基とを同一分子内に有する化合物から成るものである。
【０００３】
従来のフッ素系界面活性剤には、表面配向、凝集性が高く、少ない添加量で表面張力を低下させることができる炭素数６以上の直鎖フッ素が用いられてきたが、フッ素規制に伴い、これらの代替が進められている。
【０００４】
特許文献１には、パーフルオロポリエーテルを主骨格としたベタイン型界面活性剤が開示されている。しかし、特許文献１に記載の化合物は、海水希釈時における起泡性及び泡沫安定性が低いという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
米国特許３８３９４２５号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、優れた表面張力低下能を示し、且つ、淡水希釈時のみならず海水希釈時にも優れた起泡性及び泡沫安定性を示すパーフルオロポリエーテル化合物、及び当該化合物を含むフッ素系界面活性剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決すべく、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、式（１）で表されるパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物が、優れた表面張力低下能を示し、且つ、淡水希釈時のみならず海水希釈時にも優れた起泡性及び泡沫安定性を示すことを見出した。
【０００８】
本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものであり、以下に示す広い態様の発明を含むものである。
［項１］
下記式（１）で表されるパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
JPEG
2025027896000001.jpg
19
169
（式中、Ｒｆ
１
は炭素数１～４のパーフルオロアルキル基である。Ｒ
１
は炭素数１～１０の置換若しくは無置換の炭化水素基である。Ｒ
２
は炭素数１～６の置換若しくは無置換の炭化水素基である。Ｒ
３
及びＲ
４
は、同一又は異なって、炭素数１～４の置換若しくは無置換の炭化水素基である。ｎは０～５の整数である。）
［項２］
式（１）で表されるパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物の分子量が４００～１７００の範囲である、項１に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
［項３］
Ｒ
３
及びＲ
４
が、同一又は異なって、炭素数１～４の直鎖アルキレン基である、項１又は２に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
［項４］
ｎが０～３の整数である、項１～３のいずれか１項に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩。
［項５］
項１～４のいずれか１項に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含むフッ素系界面活性剤。
［項６］
項１～４のいずれか１項に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含む組成物。
［項７］
項１～４のいずれか１項に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含む塗料。
［項８］
項１～４のいずれか１項に記載のパーフルオロポリエーテルジカルボン酸化合物又はその塩を含む消火薬剤。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、優れた表面張力低下能を示し、且つ、淡水希釈時のみならず海水希釈時にも優れた起泡性及び泡沫安定性を示すパーフルオロポリエーテル化合物、及び当該化合物を含むフッ素系界面活性剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の化合物が、淡水希釈時において、起泡性及び泡沫安定性に優れることについての推定メカニズムを示す概要図である。
本発明の化合物が、海水希釈時において、起泡性及び泡沫安定性に優れることについての推定メカニズムを示す概要図である。
実施例における起泡性の評価基準を示す。
実施例における泡沫安定性の評価基準を示す。
泡沫のプラトーボーダーにおける排液を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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