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公開番号
2025026809
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-26
出願番号
2022005354
出願日
2022-01-17
発明の名称
ヘテロアリールピリミジン化合物および有害生物防除剤
出願人
日本曹達株式会社
代理人
個人
主分類
C07D
403/14 20060101AFI20250218BHJP(有機化学)
要約
【課題】殺虫活性及び/又は殺ダニ活性並びに安全性に優れ、かつ工業的に有利に合成可能な新規ヘテロアリールピリミジン化合物を提供する。
【解決手段】式(I)で表される化合物またはその塩。
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〔R
1
はC2~6アルケニル基、C2~6アルキニル基等、R
2
はH、C1~6アルキル基、ハロゲノ基等、R
3
はC1~6アルキル基等、X
1
はH、C1~6アルキル基、水酸基、C1~6アルコキシ基、C3~6シクロアルキル基、フェニル基、ハロゲノ基等、X
2
はH、C1~6アルキル基等、Yは-S(=O)
n
-または-S(=O)(=NR
N
)-で表される基、nは0~2のいずれかの整数、R
N
はH、C1~6アルキル基等。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(I)で表される化合物またはその塩。
TIFF
2025026809000008.tif
50
150
〔式(I)中、
R
1
は、置換若しくは無置換のC2~6アルケニル基、または置換若しくは無置換のC2~6アルキニル基であり、
R
2
は、水素原子、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、またはハロゲノ基であり、
R
3
は、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基であり、
X
1
およびX
2
は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC2~6アルケニル基、置換若しくは無置換のC2~6アルキニル基、水酸基、置換若しくは無置換のC1~6アルコキシ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルコキシカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルチオ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルスルフィニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルスルホニル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換の5~10員ヘテロシクリル基、置換若しくは無置換のフェノキシ基、置換若しくは無置換のナフトキシ基、置換若しくは無置換の5~10員ヘテロシクリルオキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアミノカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノ基または-C(R
c
)=N-OR
d
で表される基であり、
R
c
は、水素原子または置換もしくは無置換のC1~6アルキル基であり、
R
d
は、水素原子、置換もしくは無置換のC1~6アルキル基、置換もしくは無置換のC2~6アルケニル基、またはC2~6アルキニル基であり、
Yは、-S(=O)
n
-で表される基、または-S(=O)(=NR
N
)-で表される基であり、
nは、=Oの数を示し且つ0~2のいずれかの整数であり、
R
N
は、水素原子、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC2~6アルケニル基、置換若しくは無置換のC2~6アルキニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルコキシカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルスルホニル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換の5~10員ヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアミノカルボニル基、ニトロ基、またはシアノ基である。〕
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する有害生物防除剤。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する殺虫または殺ダニ剤。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する外部寄生虫防除剤。
【請求項5】
請求項1に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する内部寄生虫防除若しくは駆除剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はヘテロアリールピリミジン化合物および有害生物防除剤に関する。より詳細に、本発明は、優れた殺虫活性および/または殺ダニ活性を有し、安全性に優れ、且つ工業的に有利に合成できるヘテロアリールピリミジン化合物、ならびにこれを有効成分として含有する有害生物防除剤に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
殺虫・殺ダニ活性を有する化合物が種々提案されている。そのような化合物を農薬として実用するためには、効力が十分に高いだけでなく、薬剤抵抗性が生じ難いこと、植物に対する薬害や土壌汚染を生じさせないこと、家畜や魚類などに対する毒性が低いことなどが要求される。
【0003】
ところで、特許文献1には、式(A)で表される化合物などが開示されている。
TIFF
2025026809000001.tif
48
150
【0004】
特許文献2には、式(B)で表される化合物などが開示されている。
TIFF
2025026809000002.tif
48
150
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO 2017/104741 A1
WO 2020/071304 A1
【非特許文献】
【0006】
"Graphical representation of stereochemical configuration", Pure and Applied Chemistry 78, 1897-1970, 2006 IUPAC
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、有害生物防除活性、その中でも特に殺虫活性および/または殺ダニ活性に優れ、安全性に優れ、かつ工業的に有利に合成できるヘテロアリールピリミジン化合物を提供することである。本発明の別の課題は、上記ヘテロアリールピリミジン化合物を有効成分として含有する有害生物防除剤、殺虫若しくは殺ダニ剤、外部寄生虫防除剤、または内部寄生虫防除若しくは駆除剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の形態を包含する本発明を完成するに至った。
〔1〕 式(I)で表される化合物またはその塩。
TIFF
2025026809000003.tif
50
150
〔式(I)中、
R
1
は、置換若しくは無置換のC2~6アルケニル基、または置換若しくは無置換のC2~6アルキニル基であり、
R
2
は、水素原子、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、またはハロゲノ基であり、
R
3
は、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基であり、
X
1
およびX
2
は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC2~6アルケニル基、置換若しくは無置換のC2~6アルキニル基、水酸基、置換若しくは無置換のC1~6アルコキシ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルコキシカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルチオ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルスルフィニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルスルホニル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換の5~10員ヘテロシクリル基、置換若しくは無置換のフェノキシ基、置換若しくは無置換のナフトキシ基、置換若しくは無置換の5~10員ヘテロシクリルオキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアミノカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノ基または-C(R
c
)=N-OR
d
で表される基であり、
R
c
は、水素原子または置換もしくは無置換のC1~6アルキル基であり、
R
d
は、水素原子、置換もしくは無置換のC1~6アルキル基、置換もしくは無置換のC2~6アルケニル基、またはC2~6アルキニル基であり、
Yは、-S(=O)
n
-で表される基、または-S(=O)(=NR
N
)-で表される基であり、
nは、=Oの数を示し且つ0~2のいずれかの整数であり、
R
N
は、水素原子、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC2~6アルケニル基、置換若しくは無置換のC2~6アルキニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルコキシカルボニル基、置換若しくは無置換のC1~6アルキルスルホニル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換の5~10員ヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアミノカルボニル基、ニトロ基、またはシアノ基である。〕
【0009】
〔2〕 〔1〕に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する有害生物防除剤。
〔3〕 〔1〕に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する殺虫または殺ダニ剤。
〔4〕 〔1〕に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する外部寄生虫防除剤。
〔5〕 〔1〕に記載の化合物およびその塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する内部寄生虫防除若しくは駆除剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明のヘテロアリールピリミジン化合物は、農作物や衛生面で問題となる有害生物を防除することができる。本発明のヘテロアリールピリミジン化合物は、特に農業害虫およびダニ類をより低濃度で効果的に防除することができる。本発明のヘテロアリールピリミジン化合物は、さらに、人畜を害する外部寄生虫および内部寄生虫を効果的に防除することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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