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公開番号2025026651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024215506,2020101677
出願日2024-12-10,2020-06-11
発明の名称外用組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/245 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、尿かぶれの改善に用いられる外用組成物を提供することである。
【解決手段】(A)ウフェナマート及び(B)リドカインを含む外用組成物は、尿かぶれの改善に有効である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）ウフェナマート並びに（Ｂ）リドカイン及び／又はその塩を含み、尿かぶれの改善に用いられる、外用組成物。
続きを表示（約 150 文字）【請求項２】
更年期以降の女性に適用される、請求項１に記載の外用組成物。
【請求項３】
（Ｃ）抗ヒスタミン剤を更に含有する、請求項１又は２に記載の外用組成物。
【請求項４】
前記（Ｃ）成分がクロルフェニラミン及び／又はその塩である、請求項３に記載の外用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、尿かぶれの改善に用いられる外用組成物に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
尿もれは、尿が不随意に漏れる愁訴であり、有訴者は４０歳代から急激に増加し、年齢とともに更に増加する傾向にある。これに対応して、快適な日常生活を目指し、尿もれパッドや尿もれシート等の衛生品を使用する人が増加している。ところが、そのような衛生品の使用等が尿かぶれを助長されている実情があり、例えば尿パッドを使用している約８０％の人が肌トラブルのつらさを抱えているというデータもある（非特許文献１）。
【０００３】
下部尿路は女性と男性で最も構造が異なる部分であり、解剖学的な違いによる尿禁制機構の特徴から、尿漏れは特に女性に多い（非特許文献２）。また、尿道、膀胱及びこれらを支持する前腟壁にはエストロゲン受容体が豊富に存在することから、更年期以降のエストロゲン低下による尿道、腟の萎縮は、尿道圧を低下させ、尿失禁の原因となる。更年期はエストロゲンが低下している状態であり、更年期以降に女性の尿失禁は急増する（非特許文献３）。また、骨盤底筋が男性に比べて緩みやすい点も、女性の尿失禁の急増に拍車をかけている。このため、更年期以降の女性における尿かぶれは特有の難治性を伴う。さらに、おりものの混入、パンティストッキング等の下着による圧刺激、トイレットペーパーの使用による摩擦刺激等、女性特有の事情が、尿かぶれの女性特有の難治性を更に悪化させているケースも多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００４】
“つらさの程度（尿意パッドによる肌トラブルがある人）”、［online］、２０１７年５月、［令和２年６月１日検索］、インターネット＜URL： https://www.kobayashi.co.jp/brand/kabunurse/trouble/＞
本間之夫尿失禁治療のキーポイント、女子の尿失禁、泌尿器科 MOOK、金原出版、1992, 68-79
古山将康、尿失禁とその管理、産科と婦人科、2013, 80 (8), 1049-1055
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、尿かぶれの改善に用いられる外用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは、鋭意検討した結果、ウフェナマートとリドカイン類とを配合した外用組成物が、尿かぶれの改善に優れた効果を示すことを見出した。本発明は、この知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【０００７】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項１．（Ａ）ウフェナマート並びに（Ｂ）リドカイン及び／又はその塩を含み、尿かぶれの改善に用いられる、外用組成物。
項２．更年期以降の女性に適用される、項１に記載の外用組成物。
項３．（Ｃ）抗ヒスタミン剤を更に含有する、項１又は２に記載の外用組成物。
項４．前記（Ｃ）成分がクロルフェニラミン及び／又はその塩である、項３に記載の外用組成物。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、尿かぶれの改善に用いられる外用組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明の外用組成物は、（Ａ）ウフェナマート（以下において、「（Ａ）成分」とも記載する）並びに（Ｂ）リドカイン及び／又はその塩（以下において、「（Ｂ）成分」又は「リドカイン類」とも記載する）を含有し、尿かぶれの改善に用いられることを特徴とする。また、本発明の外用組成物は、（Ｃ）抗ヒスタミン剤（以下において、「（Ｃ）成分」とも記載する）をさらに含有していてもよい。さらに、本発明の外用組成物は、（Ｄ）トコフェロール及び／又はその誘導体（以下において、「（Ｄ）成分」又は「トコフェロール類」とも記載する）、（Ｅ）アラントイン及びその誘導体（以下において、「（Ｅ）成分」又は「アラントイン類」とも記載する）、並びに／若しくは（Ｆ）パンテノール、その誘導体、及び／又はそれらの塩（以下において、「（Ｆ）成分」又は「パンテノール類」とも記載する）をさらに含有していてもよい。以下、本発明の外用組成物について詳述する。
【００１０】
（Ａ）ウフェナマート
本発明の外用組成物は、（Ａ）成分としてウフェナマートを含有する。ウフェナマートは、フルフェナム酸ブチルとも呼ばれ、脂溶性の非ステロイド性抗炎症薬として公知の薬剤である。（Ａ）成分は、単独では尿かぶれを改善する効果があまりないが、本発明の外用組成物は、尿かぶれに対する優れた改善効果を発揮することが可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

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