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公開番号2025028375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2024226481,2019197503
出願日2024-12-23,2019-10-30
発明の名称気圧低下に起因する不調の改善剤
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 36/07 20060101AFI20250220BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、気圧低下に起因する不調の改善剤を提供することである。
【解決手段】五苓散及び/又はそのエキスが、12時間以内に気圧が2.7～40.5hPa低下する際に生じる頭痛に対して、優れた改善効果を奏する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
五苓散及び／又はそのエキスを有効成分として含み、１２時間以内に２．７～４０．５ｈＰａの気圧低下が認められる際に服用される、気圧低下に起因する頭痛の改善剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、気圧低下に起因する不調の改善剤に関する。より具体的には、本発明は、１２時間以内に気圧が２．７～４０．５ｈＰａ低下する際に生じる頭痛の改善剤に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
頭痛が発生又は悪化する要因は、人によって多種多様であり、代表的な例としては、ストレス、空腹、寝すぎ、寝不足、食べ物、アルコール、月経、騒音、臭い等があるが、温度、湿度、雨天、気圧等の気象条件の変化も、頭痛の発生又は悪化の要因になっている人も存在している。
【０００３】
頭痛の改善には、その要因に応じて適切な薬を選択することが必要になる。気象条件の変化に起因する頭痛に対して有効な頭痛薬については、幾つか報告があるものの、気圧低下に起因する頭痛において、気圧の低下幅と有効な頭痛薬については、十分な検討はなされていない。
【０００４】
一方、五苓散は、タクシャ、チョレイ、ブクリョウ、ビャクジュツ、及びケイヒからなる漢方薬であり、「のどが渇いて、尿量が少なく、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症：水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみ」に有効であることが知られており、五苓散を使用した様々な漢方処方が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
但し、五苓散については、気圧低下に起因する頭痛に対する効能については詳細検証が行われておらず、従来技術では、頭痛の要因となる気圧の低下幅と五苓散の効能との関係については推測すらできないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開平５－４３４７４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明の目的は、気圧低下に起因する頭痛の改善剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、五苓散及び／又はそのエキスが、１２時間以内に気圧が２．７～４０．５ｈＰａ低下する際に生じる頭痛に対して、優れた改善効果を奏することを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【０００９】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項１．五苓散及び／又はそのエキスを有効成分として含み、１２時間以内に２．７～４
０．５ｈＰａの気圧低下が認められる際に服用される、気圧低下に起因する頭痛の改善剤。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、１２時間以内に気圧が２．７～４０．５ｈＰａ低下する際に生じる頭痛を改善できるので、気象条件に左右される体質の人のＱＯＬの向上に寄与できる。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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