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公開番号2025003537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024184404,2020108994
出願日2024-10-18,2020-06-24
発明の名称芳香剤組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61L 9/01 20060101AFI20241226BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、床面積が30m2以上の室内空間で使用され、当該室内空間全体に香りを拡散できる芳香剤組成物を提供することである。
【解決手段】香料と共に、ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及び/又はオイゲノールを含む芳香剤組成物は、床面積が30m2以上の室内空間で使用しても、室内空間全体に香りを拡散でき、室内空間の隅々まで香りを行き渡らせることが可能になる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)香料(但し、ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノール以外)、並びに(B)ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノールよりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、
床面積が30m
2
以上の室内空間で使用される、芳香剤組成物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記(B)成分を0.001~10重量%含む、請求項1に記載の芳香剤組成物。
【請求項3】
前記(A)成分を0.1~30重量%含む、請求項1又は2に記載の芳香剤組成物。
【請求項4】
床面積が30~100m
2
の室内空間で使用される、請求項1~3のいずれかに記載の芳香剤組成物。
【請求項5】
芳香剤組成物中で、(A)香料(但し、ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノール以外)と、(B)ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノールよりなる群から選択される少なくとも1種を共存させる、香りの拡散性の向上方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床面積が30m
2
以上の室内空間で使用され、当該室内空間全体に香りを拡散できる芳香剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、住宅の高気密化や、食生活の欧米(肉食)化などの影響により体臭等のさまざまな悪臭が室内空間に漂うことが増えてきており、臭気による不快感をなくし、快適な室内空間を生み出すために、香料を配合した芳香剤組成物が広く使用されている。
【0003】
また、近年、ライフスタイルの多様化、居住環境の快適化等に対応するため、広いリビングルームやダイニングキッチンが増加傾向にある。しかしながら、従来の一般的な芳香剤は、広い室内空間で使用することを想定して設計されていないため、床面積が30m
2
以上の広い室内空間で使用すると、芳香剤組成物を載置した近傍で局所的にしか香りを感じることができず、当該室内空間の隅々にまで香りを拡散できないという欠点がある。
【0004】
従来、水存在下でガスを発生する成分と芳香成分を含む製剤は、芳香成分の空気中への拡散を促進し、広い室内空間で使用しても優れた芳香効果を奏することが報告されている
(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1の技術では、水存在下でガスを発生する成分を発泡させることによって芳香成分の拡散を促進しているため、使用期間が短いという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-219164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、床面積が30m
2
以上の室内空間で使用され、当該室内空間全体に香りを拡散できる芳香剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、香料と共に、ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及び/又はオイゲノールを含む芳香剤組成物は、床面積が30m
2
以上の室内空間で使用しても、室内空間全体に香りを拡散でき、室内空間の隅々まで香りを行き渡らせることが可能になることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更の検討を重ねることにより完成したものである。
【0008】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)香料(但し、ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノール以外)、並びに(B)ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノールよりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、
床面積が30m
2
以上の室内空間で使用される、芳香剤組成物。
項2. 前記(B)成分を0.001~10重量%含む、項1に記載の芳香剤組成物。
項3. 前記(A)成分を0.1~30重量%含む、項1又は2に記載の芳香剤組成物。
項4. 床面積が30~100m
2
の室内空間で使用される、項1~3のいずれかに記載の芳香剤組成物。
項5. 芳香剤組成物中で、(A)香料(但し、ジャバノール、α-イオノン、α-ダマス
コン、及びオイゲノール以外)と、(B)ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノールよりなる群から選択される少なくとも1種を共存させる、香りの拡散性の向上方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の芳香剤組成物によれば、香りの拡散性が高められており、床面積が30m
2
以上という広い室内空間の隅々まで香りを行き渡らせることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.芳香剤組成物
本発明の芳香剤組成物は、香料(但し、ジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノール以外)((A)成分と表記することもある)、並びにジャバノール、α-イオノン、α-ダマスコン、及びオイゲノールよりなる群から選択される少なくとも1種((B)成分と表記することもある)を含有し、床面積が30m
2
以上の室内空間で使用されることを特徴とする。以下、本発明の芳香剤組成物について詳述する。
(【0011】以降は省略されています)

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