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公開番号2025003751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024190881,2020090083
出願日2024-10-30,2020-05-22
発明の名称オートインデューサー-2阻害剤
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/49 20060101AFI20241226BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、オートインデューサー-2に対して阻害活性を有するAI-2阻害剤を提供することである。
【解決手段】銅クロロフィリンアルカリ金属塩、ビタミンB2、フッ化スズ、塩化亜鉛、及び乳酸アルミニウムは、抗菌活性を発揮させない濃度範囲(即ち、細菌の増殖及び/又は生育を抑制しない濃度範囲)で使用すると、AI-2に対して優れた阻害活性を示し、AI-2阻害剤の有効成分として利用できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
銅クロロフィリンアルカリ金属塩、ビタミンB
2
、フッ化スズ、塩化亜鉛、及び乳酸アルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする、オートインデューサー-2阻害剤。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記有効成分が銅クロロフィリンアルカリ金属塩であり、
オートインデューサー-2の阻害が求められる部位で銅クロロフィリンアルカリ金属塩の濃度が10~2500μMとなるように使用される、請求項1に記載のオートインデューサー-2阻害剤。
【請求項3】
前記有効成分がビタミンB
2
であり、
オートインデューサー-2の阻害が求められる部位でビタミンB
2
の濃度が20~800μMとなるように使用される、請求項1に記載のオートインデューサー-2阻害剤。
【請求項4】
前記有効成分がフッ化スズであり、
オートインデューサー-2の阻害が求められる部位でフッ化スズの濃度が10~4500μMとなるように使用される、請求項1に記載のオートインデューサー-2阻害剤。
【請求項5】
前記有効成分が塩化亜鉛であり、
オートインデューサー-2の阻害が求められる部位で塩化亜鉛の濃度が20~2000μMとなるように使用される、請求項1に記載のオートインデューサー-2阻害剤。
【請求項6】
前記有効成分が乳酸アルミニウムであり、
オートインデューサー-2の阻害が求められる部位で乳酸アルミニウムの濃度が100~3500μMとなるように使用される、請求項1に記載のオートインデューサー-2阻害剤。
【請求項7】
口腔ケア製品である、請求項1~6のいずれかに記載のオートインデューサー-2阻害剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オートインデューサー-2に対する阻害活性があり、細菌のクオラムセンシングを阻害できるオートインデューサー-2阻害剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
クオラムセンシングとは、同種菌の生産するシグナル物質であるオートインデューサーの菌体外濃度を感知することで、同種菌の菌密度を感知し、それに合わせて特定の遺伝子発現や表現型をコントロールする微生物間情報伝達機構の一つである。クオラムセンシングは、細菌感染、病原性発現、バイオフィルム形成、毒素産生等に関与していることが知られている。
【0003】
例えば、齲蝕の原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンス、歯周病の原因菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス、胃潰瘍及び胃癌の一因になるヘリコバクター・ピロリ、食中毒や出血性腸炎等の一因になるクロストリジウム・パーフリンジェンス等の多くの病原性細菌では、オートインデューサー-2(以下、AI-2)をシグナル物質としてクオラムセンシングを制御している。そのため、AI-2に対して阻害活性がある成分を使用することにより、これらの病原性細菌のクオラムセンシングを阻害することができ、その結果、これらの病原性細菌によって引き起こされる各種感染症の予防又は治療が期待できる。
【0004】
従来、AI-2に対して阻害活性がある成分について種々検討されている。例えば、特許文献1には、5-アミノ-n-吉草酸、ブタン-1,4-ジアミン、グアニン、アセト酢酸、γ-ヒドロキシ酪酸、ピペリジン、グルコン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタル酸、N
8
-アセチルスペルミジン及びウロカニン酸、並びにこれらの塩をAI-2阻害剤として使用できることが開示されている。また、特許文献2には、4,5-ジヒドロキシ-2-シクロペンテン-1-オンをAI-2阻害剤として使用できることが開示されている。
【0005】
しかしながら、AI-2の阻害活性の更なる向上、AI-2の阻害活性を有する製品の多様化への追従等のために、AI-2に対して阻害活性がある新たな成分の開発が切望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-97036号公報
国際公開第2003/77844号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、AI-2に対して阻害活性を有するAI-2阻害剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、銅クロロフィリンアルカリ金属塩、ビタミンB
2
、フッ化スズ、塩化亜鉛、及び乳酸アルミニウムは、抗菌活性を発揮しない濃度範囲(即ち、細菌の増殖及び/又は生育を抑制しない濃度範囲)で使用すると、AI-2に対して優れた阻害活性を示し、AI-2阻害剤の有効成分として利用できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 銅クロロフィリンアルカリ金属塩、ビタミンB
2
、フッ化スズ、塩化亜鉛、及び乳酸アルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする、AI-2阻害剤。
項2. 前記有効成分が銅クロロフィリンアルカリ金属塩であり、
AI-2の阻害が求められる部位で銅クロロフィリンアルカリ金属塩の濃度が10~2500μMとなるように使用される、項1に記載のAI-2阻害剤。
項3. 前記有効成分がビタミンB
2
であり、
AI-2の阻害が求められる部位でビタミンB
2
の濃度が20~800μMとなるように使用される、項1に記載のAI-2阻害剤。
項4. 前記有効成分がフッ化スズであり、
AI-2の阻害が求められる部位でフッ化スズの濃度が10~4500μMとなるように使用される、項1に記載のAI-2阻害剤。
項5. 前記有効成分が塩化亜鉛であり、
AI-2の阻害が求められる部位で塩化亜鉛の濃度が20~2000μMとなるように使用される、項1に記載のAI-2阻害剤。
項6. 前記有効成分が乳酸アルミニウムであり、
AI-2の阻害が求められる部位で乳酸アルミニウムの濃度が100~3500μMとなるように使用される、項1に記載のAI-2阻害剤。
項7. 口腔ケア製品である、項1~6のいずれかに記載のAI-2阻害剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、抗菌活性を発揮させることなくAI-2を阻害できるので、常在菌に悪影響を及ぼすことなく、病原性細菌のクオラムセンシングを阻害でき、感染症を予防又は治療することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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