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公開番号
2025026433
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2024133392
出願日
2024-08-08
発明の名称
水性フィラー組成物
出願人
関西ペイント株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C09D
201/00 20060101AFI20250214BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】ウールローラーを使用しても、隠蔽ムラが少なく、後続の上塗り塗料の仕上がり外観に悪影響を及ぼさずに、耐ワレ性を備えた下地塗膜を形成する水性フィラー組成物を提供する。
【解決手段】建築物外壁に対して上塗り塗料を塗装する前に先立ってウールローラーを使用して下地塗膜を形成するための水性フィラー組成物であって、ガラス転移温度が30℃以下の水性樹脂(A)、顔料(B)及びウレタン会合型増粘剤(C)を含み、顔料体積濃度が30~65%の範囲内であり、前記ウレタン会合型増粘剤(C)が、5%水溶液の粘度が3000mPa・s以下であり、含有量がフィラー組成物に含まれる樹脂固形分100質量部を基準として有効成分量で0.1~2.5質量部である、水性フィラー組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
建築物外壁に対して上塗り塗料を塗装する前に先立ってウールローラーを使用して下地塗膜を形成するための水性フィラー組成物であって、
ガラス転移温度が30℃以下の水性樹脂(A)、顔料(B)、ウレタン会合型増粘剤(C)及び水を含み、顔料体積濃度が30~65%の範囲内であり、前記ウレタン会合型増粘剤(C)が、5%水溶液の粘度が3000mPa・s以下であり、含有量が水性フィラー組成物に含まれる樹脂固形分100質量部を基準として、有効成分量で0.1~2.5質量部である、水性フィラー組成物。
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【請求項2】
ガラス転移温度が30℃以下の水性樹脂(A)が、
カルボニル基含有重合性不飽和モノマー及びアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマーのいずれも含まない重合性不飽和モノマーの共重合体(A1)、並びに、
カルボニル基含有重合性不飽和モノマー及びアルコキシリル基含有重合性不飽和モノマーを含む重合性不飽和モノマーの共重合体(A2)を含む、請求項1に記載の水性フィラー組成物。
【請求項3】
ガラス転移温度が30℃以下の水性樹脂(A)が、
カルボニル基含有重合性不飽和モノマー及びアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマーのいずれも含まない重合性不飽和モノマーの共重合体(A1)、並びに、カルボニル基含有重合性不飽和モノマーを含みアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマーを含まない重合性不飽和モノマーの共重合体(A3)を含む、請求項1に記載の水性フィラー組成物。
【請求項4】
ガラス転移温度が30℃以下の水性樹脂(A)が、
ガラス転移温度が0℃未満であり、カルボニル基含有重合性不飽和モノマーを含みアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマーを含まない重合性不飽和モノマーの共重合体(A3-1)、並びに、ガラス転移温度が0℃以上であり、カルボニル基含有重合性不飽和モノマーを含みアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマーを含まない重合性不飽和モノマーの共重合体(A3-2)を含む、請求項1に記載の水性フィラー組成物。
【請求項5】
顔料(B)が、チタン白及び炭酸カルシウムを含む、請求項1に記載の水性フィラー組成物。
【請求項6】
構造粘性指数(TI値)が3.0~6.0である、請求項1に記載の水性フィラー組成物。
【請求項7】
建築物外壁に、請求項1~6のいずれか1項に記載の水性フィラー組成物を、ウールローラーを使用して塗装し、乾燥させた後、形成された下地塗膜上に上塗り塗料を塗装する、塗装方法。
【請求項8】
建築物外壁に、請求項1~6のいずれか1項に記載の水性フィラー組成物を、ウールローラーを使用して塗布量が100~450g/m
2
範囲内となるように塗装し、乾燥させた後、形成された下地塗膜上にウールローラーを使用して上塗り塗料を塗装する、塗装方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、下地調整用の塗料組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、建築物の外壁の塗装仕上げにおいては、耐候性や美観を与える上塗り塗装を行う前に下地調整が行われている。下地調整に用いられる材料として、建築用塗料の分野で一般的に水性フィラーと呼ばれる合成樹脂エマルション系下地調整材がある。
【0003】
建築物外壁は温冷による膨張収縮、あるいは、長期にわたってはクラック等を生じることがあるため、下地調整材には下地に追従できる弾性を付与させるために熱可塑性の合成樹脂エマルションが使用されている。
【0004】
水性フィラーとして本出願人は特許文献1及び2において、共重合体水分散液及び顔料を含む水性塗料組成物であって、共重合体水分散液が、直鎖状又は分岐状のアルキル基を含有するアクリレート、カルボニル基含有重合性不飽和モノマーを共重合成分として含有し、直鎖状又は分岐状のアルキル基を含有するアクリレートの共重合割合が50質量%以上であって、組成物中の顔料体積濃度が15~60%の範囲内であることを特徴とする水性塗料組成物を提案した。
【0005】
また、特許文献3には水性樹脂と顔料を含み、水性上塗塗膜の下方に接する下塗塗膜を形成するための下塗塗料であって、前記顔料が、平均粒子径が1~30μmの体質顔料A、および平均粒子径が73~300μmの体質顔料Bを含み、前記水性樹脂と前記顔料の合計体積に占める前記体質顔料Aの体積濃度が13%以上、前記体質顔料Bの体積濃度が17%以上、前記体質顔料Aおよび前記体質顔料Bを合わせた体積濃度が30~80%であることを特徴とする下塗塗料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-277451号公報
特開2008-031415号公報
特開2022-160152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで塗装用ローラーは、スプレー塗装に比べて塗装時の飛散が少ないため、建築物の塗装に広く用いられている。この中でウールローラーはローラーパイル部が羊毛状になっているローラーであり、安価で薄付けが可能であるためによく使用されている。
【0008】
一方で、水性フィラーの塗装にはマスチックローラーが使用されることが多い。マスチックローラーは砂骨ローラー、多孔質ローラー、パターンローラーまたはスポンジローラーとも呼ばれ、ローラーパイル部が網の目の穴あき構造をしたローラーである。このタイプのローラーは一度に多くの塗料を盛り付けたり、さざ波状などの凹凸感のあるパターン模様を付けたりすることができる特徴がある。しかしながら、マスチックローラーはウールローラー又は刷毛よりも高価である上、塗装で多くの塗料を必要とするので、塗装現場での保管の問題や被塗物への塗着量が多くなることにより、被塗物に対して重量負荷がかかるといった問題がある。また、既存外壁の意匠性を生かしたい場合は薄付けの下地調整が必要とされる場合もある。
【0009】
このような要望に対して、特許文献1~3に記載されているような水性フィラーを、ウールローラーを使用して塗装すると、塗料が壁面に均一に塗着せずに、隠蔽ムラが出やすかったり、塗膜表面にざらつきが生じ、その上に塗装される上塗りの仕上がり性が劣ったりする問題が生じる。
【0010】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、ウールローラーを使用しても、隠蔽ムラが少なく、その上に塗装される上塗り塗料の仕上がり性に悪影響を及ぼさずに、耐ワレ性を備えた下地塗膜を形成する水性フィラー組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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