TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025025609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130507
出願日2023-08-09
発明の名称電極の製造方法、電極及び電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 4/04 20060101AFI20250214BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電子伝導性に優れる電極の製造方法、電子伝導性に優れる電極、及び電子伝導性に優れる電極を備える電池を提供する。
【解決手段】活物質粒子、導電材及び接着剤を混錬して活物質粒子の表面の少なくとも一部に導電材を固定する工程と、導電材が接着剤で固定された活物質粒子とポリテトラフルオロエチレンとを混合して混合物を得る工程と、前記混合物中のポリテトラフルオロエチレンを繊維化する工程と、を含む、電極の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
活物質粒子、導電材及び接着剤を混錬して活物質粒子の表面の少なくとも一部に導電材を固定する工程と、
導電材が接着剤で固定された活物質粒子とポリテトラフルオロエチレンとを混合して混合物を得る工程と、
前記混合物中のポリテトラフルオロエチレンを繊維化する工程と、を含む、電極の製造方法。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記活物質粒子の導電材による被覆率は10%以上である、請求項1に記載の電極の製造方法。
【請求項3】
集電体と電極層とを含み、
前記電極層は、表面の少なくとも一部に導電材が接着剤で固定された活物質粒子と、繊維状のポリテトラフルオロエチレンと、を含む、電極。
【請求項4】
前記活物質粒子の導電材による被覆率は10%以上である、請求項3に記載の電極。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載の電極を備える、電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電極の製造方法、電極及び電池に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池等の電池には、金属箔等の集電体の表面に活物質粒子がバインダで固定された状態の電極が使用されている。
電極の製造方法としては、活物質粒子及びバインダを溶剤と混合して作製した組成物を集電体の表面に塗布する方法(湿式法ともいう)と、溶剤を使用しないで活物質粒子をバインダで集電体に固定する方法(乾式法ともいう)とが知られている。
【0003】
乾式法による電極の製造方法として、せん断力を付与すると繊維化(フィブリル化)する性質を有する樹脂をバインダとして使用する方法が提案されている。たとえば、特許文献1には、活物質粒子とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とを含む混合物中のPTFEを繊維化して電極フィルムを作製し、次いでこの電極フィルムを集電体と一体化して電極を製造する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-3694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された方法で得られる電極は、電子伝導性において改善の余地がある。本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、電子伝導性に優れる電極の製造方法、電子伝導性に優れる電極、及び電子伝導性に優れる電極を備える電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1>活物質粒子、導電材及び接着剤を混錬して活物質粒子の表面の少なくとも一部に導電材を固定する工程と、
導電材が接着剤で固定された活物質粒子とポリテトラフルオロエチレンとを混合して混合物を得る工程と、
前記混合物中のポリテトラフルオロエチレンを繊維化する工程と、を含む、電極の製造方法。
<2>前記活物質粒子の導電材による被覆率は10%以上である、<1>に記載の電極の製造方法。
<3>集電体と電極層とを含み、
前記電極層は、表面の少なくとも一部に導電材が接着剤で固定された活物質粒子と、繊維状のポリテトラフルオロエチレンと、を含む、電極。
<4>前記活物質粒子の導電材による被覆率は10%以上である、<3>に記載の電極。
<5><3>又は<4>に記載の電極を備える、電池。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、電子伝導性に優れる電極の製造方法、電子伝導性に優れる電極、及び電子伝導性に優れる電極を備える電池が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本開示に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。本開示に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、「工程」という語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本開示において、各成分の量は、各成分に該当する物質が複数種存在する場合には、特に断らない限り、複数種の物質の合計量を意味する。
【0009】
<電極の製造方法>
本開示の電極の製造方法は、
活物質粒子、導電材及び接着剤を混錬して活物質粒子の表面の少なくとも一部に導電材を固定する工程と、
導電材が接着剤で固定された活物質粒子とPTFEとを混合して混合物を得る工程と、
前記混合物中のPTFEを繊維化する工程と、を含む、電極の製造方法である。
【0010】
本開示の方法により製造される電極は、活物質粒子、導電材及びPTFEを同時に混合して得られる混合物から形成される電極に比べて優れた電子伝導性を示す。この理由は、例えば、下記のように考えられる。
導電材が活物質粒子に接着剤で固定されていない状態でPTFEを繊維化すると、導電材が繊維状のPTFE内に取り込まれて活物質粒子と導電材との接触面積が充分に確保されない。
これに対し、本開示の方法ではPTFEを繊維化する前に導電材が活物質粒子の表面に接着剤で固定される。このため、PTFEを繊維化した後も導電材が繊維状のPTFE内に取り込まれにくく、活物質粒子と導電材との接触面積が充分に確保される。その結果、良好な電子伝導性が達成される。
さらに、本開示の方法では導電材が活物質粒子に接着剤で固定されている。このため、導電材が活物質粒子に接着剤を用いずに固定されている場合に比べて導電材が活物質粒子から分離しにくく、導電材と活物質粒子との接触面積が確保されやすい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
トイレ用照明スイッチ
2日前
CKD株式会社
巻回装置
1日前
CKD株式会社
巻回装置
1日前
イリソ電子工業株式会社
電子部品
5日前
三洋化成工業株式会社
軟磁性材料
23日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
9日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
9日前
国立大学法人信州大学
トランス
9日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
22日前
日新電機株式会社
変圧器
17日前
株式会社ヨコオ
ソケット
16日前
日本特殊陶業株式会社
保持部材
1日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
23日前
ローム株式会社
半導体装置
2日前
三洲電線株式会社
撚線導体
23日前
三洋化成工業株式会社
リチウムイオン電池
23日前
日新イオン機器株式会社
気化器、イオン源
2日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
2日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
1日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
16日前
株式会社村田製作所
電池パック
23日前
株式会社村田製作所
コイル部品
15日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
株式会社ダイヘン
リユース方法
1日前
シャープ株式会社
アンテナ装置
16日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
河村電器産業株式会社
接続装置
17日前
河村電器産業株式会社
接続装置
17日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
1日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
住友電気工業株式会社
耐熱電線
9日前
続きを見る