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公開番号2025025202
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129775
出願日2023-08-09
発明の名称電気接続箱
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/16 20060101AFI20250214BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】端子付き電線の誤挿入を検知すること。
【解決手段】端子金具12の電気接続部12bは、端子挿入方向と雄螺子挿通孔12cの孔軸方向とに直交する方向に突出させた突出部12fを有し、かつ、電線接続部12aに接続された電線11の端末の軸線の延長線から見て、孔軸方向で偏心させた位置に配置され、筒状収容部23は、正規姿勢で電気接続部の先端から端子金具を電線引出口23aに差し入れた際に、端子付き電線10を挿通させ、かつ、電気接続部を螺子止め固定位置まで到達させる貫通孔であり、誤挿入姿勢で電気接続部の先端から端子金具を電線引出口に差し入れた際に、突出部を電線引出口側の孔周縁部23b1に当接させて係止する挿通孔23bを筒内に有すること。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電線接続部によって電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続された端子金具を備え、雄螺子部材の雄螺子部を挿通させる雄螺子挿通孔が前記端子金具における螺子止め固定部位としての矩形の平板状の電気接続部に形成された端子付き電線と、
第1平面を向かい合わせにして前記電気接続部が載せ置かれ、前記電気接続部の第2平面側から前記雄螺子挿通孔に挿通させた前記雄螺子部が雌螺子部に螺合されて、前記雄螺子部材との間で前記電気接続部を螺子止め固定する雌螺子部材と、
前記雌螺子部の螺子軸を収容室の底部から開口に向け且つ前記雌螺子部を前記開口側に露出させた前記雌螺子部材が前記収容室の前記底部側に埋設された収容部材と、
を備え、
前記収容部材は、前記収容室の室外で当該収容室の側壁部から突出させた筒部であり、一端を前記収容室に連通させ、前記電線接続部と共に筒内に収容された前記電線を他端の電線引出口から外に引き出させる筒状収容部を有し、
前記電気接続部は、前記筒状収容部の筒内での前記端子金具の端子挿入方向と前記雄螺子挿通孔の孔軸方向とに直交する方向に突出させた突出部を有し、かつ、前記電線接続部に接続された前記電線の端末の軸線の延長線から見て、前記孔軸方向で偏心させた位置に配置され、
前記筒状収容部は、前記第1平面を前記底部側に向けた正規姿勢で前記電気接続部の先端から前記端子金具を前記電線引出口に差し入れた際に、前記端子付き電線を挿通させ、かつ、前記電気接続部を螺子止め固定位置まで到達させる貫通孔であり、前記第2平面を前記底部側に向けた誤挿入姿勢で前記電気接続部の先端から前記端子金具を前記電線引出口に差し入れた際に、前記突出部を前記電線引出口側の孔周縁部に当接させて係止する挿通孔を筒内に有することを特徴とした電気接続箱。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記突出部は、前記電気接続部の前記端子挿入方向と前記孔軸方向とに直交する方向における両端の辺部からその直交方向に各々突出させ、又は、その両端の辺部をその直交方向に各々突出させることを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記挿通孔は、正規姿勢の前記端子金具の前記突出部を前記螺子止め固定位置まで案内する案内路を成すことを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記挿通孔は、前記筒状収容部の筒軸方向に見た外形線形状が前記筒状収容部の筒内で前記端子付き電線を前記端子挿入方向に見た際の外形線形状の相似形に形成されることを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電気接続箱においては、端子付き電線の端子金具を収容部材の収容室の中に配置し、この端子付き電線の電線を収容室の側壁部から突出させた筒部の中を通して電線引出口から外に引き出させるものが知られている。例えば、この種の電気接続箱は、下記の特許文献1の開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-230329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この従来の電気接続箱においては、端子付き電線の端子金具が電線引出口から筒部の中に挿入され、この筒部の中を通って収容室の中に引き込まれる。その端子金具は、引き込まれた収容室の中で相手方に対して物理的且つ電気的に接続される電気接続部と、電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続される電線接続部と、を有する。一般に、端子金具においては、電線接続部に接続された電線の端末の軸線の延長線から見て、電気接続部を偏心させた位置に配置している。よって、電気接続箱においては、筒部の中を端子金具が正規の姿勢で挿入されているのか、筒部の中を端子金具が正規の姿勢に対して電線の端末の軸線の軸周りに回転した誤挿入姿勢で挿入されているのか判別し難い。
【0005】
そこで、本発明は、端子付き電線の誤挿入の検知が可能な電気接続箱を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電線接続部によって電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続された端子金具を備え、雄螺子部材の雄螺子部を挿通させる雄螺子挿通孔が前記端子金具における螺子止め固定部位としての矩形の平板状の電気接続部に形成された端子付き電線と、第1平面を向かい合わせにして前記電気接続部が載せ置かれ、前記電気接続部の第2平面側から前記雄螺子挿通孔に挿通させた前記雄螺子部が雌螺子部に螺合されて、前記雄螺子部材との間で前記電気接続部を螺子止め固定する雌螺子部材と、前記雌螺子部の螺子軸を収容室の底部から開口に向け且つ前記雌螺子部を前記開口側に露出させた前記雌螺子部材が前記収容室の前記底部側に埋設された収容部材と、を備え、前記収容部材は、前記収容室の室外で当該収容室の側壁部から突出させた筒部であり、一端を前記収容室に連通させ、前記電線接続部と共に筒内に収容された前記電線を他端の電線引出口から外に引き出させる筒状収容部を有し、前記電気接続部は、前記筒状収容部の筒内での前記端子金具の端子挿入方向と前記雄螺子挿通孔の孔軸方向とに直交する方向に突出させた突出部を有し、かつ、前記電線接続部に接続された前記電線の端末の軸線の延長線から見て、前記孔軸方向で偏心させた位置に配置され、前記筒状収容部は、前記第1平面を前記底部側に向けた正規姿勢で前記電気接続部の先端から前記端子金具を前記電線引出口に差し入れた際に、前記端子付き電線を挿通させ、かつ、前記電気接続部を螺子止め固定位置まで到達させる貫通孔であり、前記第2平面を前記底部側に向けた誤挿入姿勢で前記電気接続部の先端から前記端子金具を前記電線引出口に差し入れた際に、前記突出部を前記電線引出口側の孔周縁部に当接させて係止する挿通孔を筒内に有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電気接続箱においては、筒状収容部に挿入された端子金具が収容室の螺子止め固定位置に到達した場合、端子金具が正規姿勢で筒状収容部の筒内に挿入されたことが判る。一方、この電気接続箱においては、筒状収容部に挿入された端子金具が筒内でそれ以上先に進めなくなった場合、電気接続部の突出部が挿通孔における電線引出口側の孔周縁部に係止されており、端子金具が誤挿入姿勢で筒状収容部の筒内に挿入されたことが判る。従って、本発明に係る電気接続箱においては、端子金具が正規姿勢で筒状収容部の筒内に挿入されたのか誤挿入姿勢で筒状収容部の筒内に挿入されたのか判別できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の電気接続箱(カバー部材組付け前)を示す斜視図である。
図2は、実施形態の電気接続箱(カバー部材無し)を開口側から見た平面図である。
図3は、螺子止め固定位置の端子付き電線と筒状収容部について模式的に示す説明図である。
図4は、図3の端子付き電線と筒状収容部を矢視Aの方向に見た図である。
図5は、図3のX-X線断面図である。
図6は、端子付き電線を示す斜視図である。
図7は、図3のY1-Y1線断面図である。
図8は、誤挿入姿勢の端子金具が第2係止部で係止された端子付き電線と筒状収容部について模式的に示す説明図である。
図9は、図8のY2-Y2線断面図である。
図10は、端子付き電線の外形線形状と挿通孔の外形線形状について説明する図である。
図11は、挿通孔の外形線形状について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る電気接続箱の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱の実施形態の1つを図1から図11に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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