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公開番号2025024974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129388
出願日2023-08-08
発明の名称車両の除電器
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社オーツカ
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B60R 16/06 20060101AFI20250214BHJP(車両一般)
要約【課題】車室内の空気の帯電を除去することにより安定的且つ継続的に除電効果を得ることができる車両の除電器を提案する。
【解決手段】導電繊維を含有する不織布を母材とする表地を有する帯電除去シートを空調ダクトの外面に貼り付ける。車両の居室内空間において電子部品からの放電によって帯電した空気を帯電除去シートによって除電する。これにより、搭乗者から見えない位置に帯電除去シートを配設しながらも、車両の居室内空間において発生した帯電した空気を除電することが可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも表地と裏地とを有し、前記表地は導電繊維を含有する不織布を母材としており、当該表地が車両の居室内空間の空気または当該居室内空間に連通する空間の空気と常時接するように配設されていることを特徴とする車両の除電器。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
請求項1記載の車両の除電器において、
前記居室内空間に連通する空間に配設された空調ダクトに取り付けられていることを特徴とする車両の除電器。
【請求項3】
請求項1または2記載の車両の除電器において、
前記表地と当該除電器の周辺に配設されている部材との間に5mm以上の隙間が存在する位置となるように配設されていることを特徴とする車両の除電器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両の除電器に係る。特に、本発明は、車体の帯電を抑制するための構成の改良に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の空力特性を悪化させる要因として車体の帯電(例えば正の極性に帯電)が知られている。つまり、車両走行時に車体およびその周囲を流れる空気が共に正の極性に帯電した場合、それらの間の斥力によって車体表面から空気が剥離し、空気流に乱れが生じることに起因して意図した空力特性が得られず、操縦安定性等が低下することになる。
【0003】
車体における静電気を中和除電する除電器の一例として特許文献1が提案されている。この特許文献1に開示されている除電器は、車両の搭乗者の動作によって擦り合わされて摩擦帯電する表地と裏地とを備え、搭乗者の動作によって表地と裏地とが擦り合わされることで裏地に生じた負の極性の静電気によって、正の極性の静電気を帯びている帯電物に対して中和除電するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-117709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている除電器は、搭乗者の動作に依存するものであるため、搭乗者の動作の大きさや動作の頻度に応じて除電効果にバラツキが生じてしまうことになる。このため、安定的且つ継続的に除電効果を得るためには改良の余地があった。
【0006】
また、本発明の発明者らは、車室内の空気が帯電している場合には車体も帯電することになり、これが操縦安定性等を低下させる原因の一つであるといった新たな知見を得た。この車室内の空気が帯電する原因としては、車室内に装備された電子部品(例えばステアリングスイッチ等)を使用することに伴う当該電子部品からの放電が挙げられる。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車室内の空気の帯電を除去することにより安定的且つ継続的に除電効果を得ることができる車両の除電器を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するための本発明に係る車両の除電器は、少なくとも表地と裏地とを有し、前記表地は導電繊維を含有する不織布を母材としており、当該表地が車両の居室内空間の空気または当該居室内空間に連通する空間の空気と常時接するように配設されていることを特徴とする。
【0009】
ここでいう居室内空間に連通する空間の例としては、車体パネル等(例えばダッシュパネルや車体外板パネル等)によって実質的に車外から隔離された空間であって例えばインストルメントパネルの内部空間や荷室等が挙げられる。
【0010】
この特定事項により、除電器は母材としての不織布に導電繊維が含有されていることにより、車室内(除電器の表地が常時接する空気が存在する空間であって、車両の居室内空間や当該居室内空間に連通する空間)の空気の帯電を除去することができる。このため、安定的且つ継続的に除電効果を得ることができる。その結果、車体の帯電を抑制することができ、車体が帯電することに起因して空力特性が悪化するといった状況を回避することができて、車両の操縦安定性等の向上を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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