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公開番号2025023651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127979
出願日2023-08-04
発明の名称炭化珪素半導体装置およびその製造方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類H10D 12/00 20250101AFI20250207BHJP()
要約【課題】炭化珪素半導体装置のON抵抗を低減する。
【解決手段】炭化珪素半導体装置は、4H-SiCからなる半導体基板SBと、半導体基板SB内に形成されたコレクタ領域CRと、コレクタ領域CRに接し、シリサイド領域SCRと非シリサイド領域NSCRとを含むコンタクト層CLと、コンタクト層CLに接するコレクタ電極CEとを備える。そして、シリサイド領域SCRには、上面と下面とを有するシリサイド層SCが形成され、シリサイド層SCの上面とコレクタ領域CRとの間には、3C-SiCからなる変質層ALが介在し、シリサイド層SCの下面は、コレクタ電極CEに接している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
その膜厚方向において互いに反対側に位置する第1主面と第2主面とを有し、4H‐SiCからなる半導体基板と、
前記半導体基板の前記第2主面において、前記半導体基板内に形成された第1半導体層と、
前記半導体基板の前記第2主面に接し、シリサイド領域と非シリサイド領域とを含むコンタクト層と、
前記コンタクト層に接し、前記コンタクト層に対して前記半導体基板とは反対側に形成された第1電極と、
を備え、
前記シリサイド領域には、上面と下面とを有する第1シリサイド層が形成され、
前記第1シリサイド層の前記上面と前記第1半導体層との間には、3C-SiCからなる第1変質層が介在し、
前記第1シリサイド層の前記下面は、前記第1電極に接している、炭化珪素半導体装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記コンタクト層において、前記第1シリサイド層は、アルミニウム、チタン、シリコンおよび炭素を含む合金層である、炭化珪素半導体装置。
【請求項3】
請求項2に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記コンタクト層において、前記非シリサイド領域は、アルミニウム、チタンを含む金属層である、炭化珪素半導体装置。
【請求項4】
請求項3に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記第1電極は、アルミニウム膜を含む、炭化珪素半導体装置。
【請求項5】
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置において、
平面視において、前記非シリサイド領域の面積は、前記半導体基板の前記第2主面の面積の10%以上かつ60%以下である、炭化珪素半導体装置。
【請求項6】
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記炭化珪素半導体装置は、コレクタ電極、エミッタ電極およびゲート電極を持つ絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、
前記第1半導体層は、第1導電型であり、
前記第1電極は、前記コレクタ電極であり、
さらに、
前記半導体基板の前記第1主面において、前記半導体基板内に形成され、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2半導体層と、
前記半導体基板内において、前記第1半導体層上に形成された、前記第2導電型の第3半導体層と、
前記第2半導体層を包含するように、前記半導体基板の前記第1主面から、前記第3半導体層の途中深さに亘って形成された前記第1導電型の第4半導体層と、
前記第2半導体層と前記第3半導体層との間の前記第4半導体層を覆うように、前記第1主面上にゲート絶縁膜を介して形成された前記ゲート電極と、
前記第1主面上に形成され、前記エミッタ電極である第2電極と、
前記第2半導体層と前記第2電極との間に位置する第2シリサイド層と、
を備える、炭化珪素半導体装置。
【請求項7】
請求項6に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記第2半導体層は、4H-SiCからなり、
前記第2シリサイド層は、前記第2半導体層と前記第2電極とに接する、炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
請求項6に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記第2半導体層は、4H-SiCからなり、
前記第2シリサイド層は、前記第2電極に接し、
前記第2シリサイド層と前記第2半導体層との間には、3C‐SiCからなる第2変質層が介在する、炭化珪素半導体装置。
【請求項9】
請求項6に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記半導体基板は、前記第1主面から前記第2主面に向かって形成され、前記第4半導体層を貫通し、前記第3半導体層に達する溝を含み、
前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極は、前記溝内の形成されている、炭化珪素半導体装置。
【請求項10】
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置において、
前記炭化珪素半導体装置は、ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を持つパワートランジスタを含み、
前記第1半導体層は、第1導電型であり、
前記第1電極は、前記ドレイン電極であり、
さらに、
前記半導体基板の前記第1主面において、前記半導体基板内に形成された前記第1導電型の第2半導体層と、
前記半導体基板内において、前記第1半導体層上に形成された、前記第1導電型の第3半導体層と、
前記第2半導体層を包含するように、前記半導体基板の前記第1主面から、前記第3半導体層の途中深さに亘って形成された前記第1導電型とは異なる第2導電型の第4半導体層と、
前記第2半導体層と前記第3半導体層との間の前記第4半導体層を覆うように、前記第1主面上にゲート絶縁膜を介して形成された前記ゲート電極と、を備える、炭化珪素半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化珪素半導体装置およびその製造方法に関し、特にIGBTに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)では、p型の炭化珪素半導体層に対して低抵抗なオーミック電極を形成するために、コレクタ領域とコレクタ電極との間にシリサイド層を介在させている。
【0003】
例えば、特許文献1には、p型炭化珪素エピタキシャル層(前述の「コレクタ領域」)の裏面上に堆積したアルミニウムを含んだ珪素合金層と、珪素合金層上に堆積したアルミニウムを含んだチタニウム合金層とを含むオーミック電極が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-154174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、p型炭化珪素エピタキシャル層の裏面側にアルミニウム電極層、チタニウム電極層を順に堆積させた後に、チタニウム電極層およびアルミニウム電極層にレーザー光を照射し、オーミック電極を形成させる。しかしながら、本願発明者の検討によれば、p型炭化珪素エピタキシャル層‐オーミック電極(シリサイド層)‐コレクタ電極間の結晶状態が、コンタクト抵抗に影響することが判明した。つまり、結晶状態によっては、IGBT素子のON抵抗が増加するという問題がある。
【0006】
このため、IGBT素子等の炭化珪素半導体装置のON抵抗の低減が望まれる。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0009】
一実施の形態である炭化珪素半導体装置は、その膜厚方向において互いに反対側に位置する第1主面と第2主面とを有し、4H-SiCからなる半導体基板と、半導体基板の第2主面において、半導体基板内に形成された半導体層と、半導体基板の第2主面に接し、シリサイド領域と非シリサイド領域とを含むコンタクト層と、コンタクト層に接し、コンタクト層に対して半導体基板とは反対側に形成された電極と、を備える。そして、シリサイド領域には、上面と下面とを有するシリサイド層が形成され、シリサイド層の上面と半導体層との間には、3C-SiCからなる変質層が介在し、シリサイド層の下面は、電極に接している。
【0010】
一実施の形態である炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)その膜厚方向において互いに反対側に位置する第1主面と第2主面とを有し、4H-SiCからなる半導体基板を準備する工程、(b)半導体基板の第2主面において、半導体基板内に形成された半導体層に接するように半導体基板の第2主面上に、金属層を形成する工程、(c)金属層に選択的にレーザー光を照射し、シリサイド領域と非シリサイド領域とを含むコンタクト層を形成する工程、(d)コンタクト層上に電極を形成する工程、を備える。そして、(c)工程において、金属層にレーザー光を照射したシリサイド領域には金属層を含むシリサイド層を形成し、金属層にレーザー光を照射しない非シリサイド領域には金属層を残し、シリサイド領域において、半導体層とシリサイド層との境界に3C-SiCからなる変質層を形成する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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