TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025021770
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125722
出願日
2023-08-01
発明の名称
電流開閉装置
出願人
東邦電気株式会社
,
株式会社シグマエナジー
代理人
個人
主分類
H01H
9/54 20060101AFI20250206BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】機械ラッチ式電磁接触器を用いた電流開閉装置における溶着の問題を解決し、電流をアーク無しに遮断する。
【解決手段】
機械ラッチ式電磁接触器の金属接点と並列に接続される逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子5から成る双方向半導体スイッチと、各半導体スイッチング素子5のゲートにオン又はオフのための制御電圧を出力する絶縁ゲート駆動回路7と、ダイオードブリッジ9と、定電圧ダイオード10とを備え、ダイオードブリッジ9の交流入力端子には、電磁接触器の駆動コイルの駆動電源が接続されるとともに、ダイオードブリッジ9の直流出力端子は電流制限抵抗8を介して絶縁ゲート駆動回路7の入力端子に接続され、さらに、ダイオードブリッジ9の直流出力端子間には過電圧保護のための定電圧ダイオード10が接続されたことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
双方向直流電源又は交流電源と負荷との間に挿入されて使用される電流開閉装置であって、該電流開閉装置は、
1巻線ラッチング形の機械ラッチ式電磁接触器と、該電磁接触器の金属接点(以下「接点」という。)と並列に接続される逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチと、
前記各半導体スイッチング素子の制御端子にオン又はオフのための制御電圧を出力する絶縁ゲート駆動回路と、
ダイオードブリッジと、
定電圧ダイオードとを備え、
前記ダイオードブリッジの交流入力端子には、前記電磁接触器の駆動コイルに対して正又は負の電圧を供給して前記接点を閉極又は開極させるために設けられた外部の駆動電源が接続されるとともに、前記ダイオードブリッジの直流出力端子は電流制限抵抗を介して前記絶縁ゲート駆動回路の入力端子に接続され、さらに、前記ダイオードブリッジの直流出力端子間には過電圧保護のための前記定電圧ダイオードが接続されたことを特徴とする電流開閉装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
双方向直流電源又は交流電源と負荷との間に挿入されて使用される電流開閉装置であって、該電流開閉装置は、
2巻線ラッチング形の機械ラッチ式電磁接触器と、該電磁接触器の接点と並列に接続される逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチと、
前記各半導体スイッチング素子の制御端子にオン又はオフのための制御電圧を出力する絶縁ゲート駆動回路と、
2個の逆流防止用ダイオードと、
過電圧保護のための定電圧ダイオードとを備え、
前記電磁接触器の2つの駆動コイルのうちの前記接点を閉極させるための駆動コイルと前記駆動コイルのうちの前記接点を開極させるための駆動コイルにそれぞれ別個独立に電源を供給するために設けられた外部の駆動電源のプラス側が前記各ダイオードのアノードに接続され、かつ前記各ダイオードのカソードが電流制限抵抗を介して前記絶縁ゲート駆動回路の入力端子に接続され、さらに、前記定電圧ダイオードのカソードが前記各ダイオードのカソードに接続され、前記定電圧ダイオードのアノードが前記駆動電源のアース側に接続されたことを特徴とする電流開閉装置。
【請求項3】
前記逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチを、第2のダイオードブリッジと一又は複数の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチで置き換えたものであって、
前記第2のダイオードブリッジの交流入力端子を前記接点に並列に接続するとともに、
前記半導体スイッチング素子を前記第2のダイオードブリッジの直流出力端子に並列接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電流開閉装置。
【請求項4】
請求項1に記載の電流開閉装置の前記電磁接触器の前記接点に並列に接続して使用されるハイブリッド化ユニットであって、該ハイブリッド化ユニットは、
前記接点と並列に接続される逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチと、
前記各半導体スイッチング素子の制御端子にオン又はオフのための制御電圧を出力する絶縁ゲート駆動回路と、ダイオードブリッジと、定電圧ダイオードとを備え、
前記ダイオードブリッジの交流入力端子には、前記電磁接触器の駆動コイルに対して正又は負の電圧を供給して前記接点を閉極又は開極させるために設けられた外部の駆動電源が接続されるとともに、前記ダイオードブリッジの直流出力端子は電流制限抵抗を介して前記絶縁ゲート駆動回路の入力端子に接続され、さらに、前記ダイオードブリッジの直流出力端子間には過電圧保護のための前記定電圧ダイオードが接続されたことを特徴とするハイブリッド化ユニット。
【請求項5】
請求項2に記載の電流開閉装置の前記電磁接触器の前記接点に並列に接続して使用されるハイブリッド化ユニットであって、該ハイブリッド化ユニットは、
前記接点と並列に接続される逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチと、
前記各半導体スイッチング素子の制御端子にオン又はオフのための制御電圧を出力する絶縁ゲート駆動回路と、2個の逆流防止用ダイオードと、過電圧保護のための定電圧ダイオードとを備え、
前記電磁接触器の2つの駆動コイルのうちの前記接点を閉極させるための駆動コイルと前記駆動コイルのうちの前記接点を開極させるための駆動コイルにそれぞれ別個独立に電源を供給するために設けられた外部の駆動電源のプラス側が前記各ダイオードのアノードに接続され、かつ前記各ダイオードのカソードが電流制限抵抗を介して前記絶縁ゲート駆動回路の入力端子に接続され、さらに、前記定電圧ダイオードのカソードが前記各ダイオードのカソードに接続され、前記定電圧ダイオードのアノードが前記駆動電源のアース側に接続されたことを特徴とするハイブリッド化ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流又は双方向直流の電流開閉装置に関し、特に、金属接点のオン時又はオフ時の開始時のみ外部の駆動電源で接点駆動コイルを励磁して金属接点を駆動してオン状態又はオフ状態にして、その後、接点駆動コイルの励磁を停止してもその状態を維持する所謂機械ラッチ式の電磁接触器と、この金属接点と並列に接続された双方向半導体スイッチとを備えて、接点駆動コイルの駆動電源によって双方向半導体スイッチのゲートを絶縁駆動して金属接点のオン時のチャタリング、オフ時の接点電流をアークの発生なしに開閉することを可能にした電流開閉装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電磁接触器(マグネットコンタクタ)は、プランジャ型リレー(電磁石とバネで機械式に保持する形と永久磁石を使って保持する形を含む。)と呼ばれる制御機器である。
なお、プランジャ形リレーには電磁開閉器(マグネットスイッチ)もあるが、電磁開閉器は、電磁接触器にサーマルリレーを付加したものであり、金属接点の動作に関しては電磁接触器と同じであるから、特に断らない限り、この明細書においては、電磁接触器には電磁開閉器も含まれるものとする。
【0003】
かかる電磁接触器は、次に述べる2つの問題点が指摘されている。直流の電圧・電流がある程度大きいと接点間のアークが持続して直流電流が遮断できない点と、交流でも金属接点のアークによる損耗と溶着の問題である。
金属接点のオン時にチャタリングが発生すると、大きな突入・始動電流を、数回~10回程度の高速で開閉を繰り返すため金属接点間に発生するアークにより金属接点が溶融・蒸発し、その後接点金属の溶着・消耗等が発生する。接点溶着を起こした場合は、接点は開極制御不能、電流継続になり、システムに甚大な被害を与えることになる。
【0004】
かかる電磁接触器を用いた電流開閉装置における金属接点のチャタリングによる溶着の問題と、交流又は直流の電流遮断時のアーク発生の問題を解決することを可能にする電流開閉装置が本発明者らによって提案(ただし未公開)されている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特願2022-187004
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、電磁接触器には、金属接点のオン開始時又はオフの開始時に短時間(50ms程度)のみ電磁力を発生させて金属接点の閉から開へ、又は開から閉を行う機械ラッチ式の電磁接触器があり、一般の電磁接触器と異なり、オン状態でも接点駆動コイルに電流を連続的に流す必要が無く、コイルの電力消費による発熱が無いのが特徴である。
また、機械ラッチ式の電磁接触器には2種類あって、一方は、駆動コイルが1つのみで、可動鉄片がコイル電流の方向によって接点を閉状態又はコイル電流を逆方向にすると開状態になるが、駆動電流が停止しても接点はその状態を維持、すなわちラッチされるものである(1巻線ラッチング型)。
他方は、駆動コイルを2つ持っていて、接点を閉状態にするためのコイルと、接点を開状態にするためのコイルが別々に設けられており、個々にコイルに電流を流すことによって接点の開閉状態を変化させ、コイルへの電流を停止した後もその状態を維持することができるものである(2巻線ラッチング型)。
【0007】
かかる2種類の機械ラッチ式電磁接触器に共通する特徴は、金属接点のオン開始時又はオフの開始時に短時間(50ms程度)のみ駆動コイルに電流を流すという点である。
一方、上記特許文献1に記載の電磁接触器は、金属接点がオンしている間はコイルに電流を流し続ける必要があり、金属接点がオンの間はコイルを駆動する電源をオフすることができない。
また、駆動コイルを駆動する電源は半導体スイッチのゲートを駆動する電源としても使われているため、金属接点のオンの直後に駆動コイルの電源をオフするラッチ式電磁接触器を用いた電流開閉装置の半導体スイッチのゲート駆動制御回路は、上記特許文献1に記載のゲート駆動制御回路が使えないという問題がある。
さらには、1巻線ラッチング型の場合、接点を開極する場合は、コイル電流を逆方向にする必要があるため、やはり上記特許文献1に記載のゲート駆動制御回路が使えない。
【0008】
本発明は上述のような問題に鑑みなされたものであり、機械ラッチ式電磁接触器を用いた電流開閉装置における上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、双方向直流電源又は交流電源と負荷との間に挿入されて使用される電流開閉装置に関し、本発明の上記目的は、該電流開閉装置が、1巻線ラッチング形の機械ラッチ式電磁接触器と、該電磁接触器の金属接点(以下「接点」という。)と並列に接続される逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチと、前記各半導体スイッチング素子の制御端子にオン又はオフのための制御電圧を出力する絶縁ゲート駆動回路と、ダイオードブリッジと、定電圧ダイオードとを備え、前記ダイオードブリッジの交流入力端子には、前記電磁接触器の駆動コイルに対して正又は負のパルス電圧を供給して前記接点を閉極又は開極させるために設けられた外部の駆動電源が接続されるとともに、前記ダイオードブリッジの直流出力端子は電流制限抵抗を介して前記絶縁ゲート駆動回路の入力端子に接続され、さらに、前記ダイオードブリッジの直流出力端子間には過電圧保護のための前記定電圧ダイオードが接続されたことを特徴とする電流開閉装置によって達成される。
【0010】
また、本発明の上記目的は、該電流開閉装置が、2巻線ラッチング形の機械ラッチ式電磁接触器と、該電磁接触器の接点と並列に接続される逆直列接続した2個の半導体スイッチング素子から成る双方向半導体スイッチと、前記各半導体スイッチング素子の制御端子にオン又はオフのための制御電圧を出力する絶縁ゲート駆動回路と、2個のダイオードと、過電圧保護のための定電圧ダイオードとを備え、前記電磁接触器の2つの駆動コイルのうちの前記接点を閉極させるための駆動コイルと前記駆動コイルのうちの前記接点を開極させるための駆動コイルにそれぞれ別個独立に電源を供給するために設けられた外部の駆動電源のプラス側が前記各ダイオードのアノードに接続され、かつ前記各ダイオードのカソードが電流制限抵抗を介して前記絶縁ゲート駆動回路の入力端子に接続され、さらに、前記定電圧ダイオードのカソードが前記各ダイオードのカソードに接続され、前記定電圧ダイオードのアノードが前記駆動電源のアース側に接続されたことを特徴とする電流開閉装置によっても達成される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東邦電気株式会社
電流開閉装置
6日前
個人
トイレ用照明スイッチ
今日
イリソ電子工業株式会社
電子部品
3日前
オムロン株式会社
電磁継電器
7日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
7日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
7日前
オムロン株式会社
電磁継電器
7日前
オムロン株式会社
電磁継電器
7日前
日新電機株式会社
変圧器
15日前
国立大学法人信州大学
トランス
7日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
20日前
株式会社ヨコオ
ソケット
14日前
ローム株式会社
半導体装置
今日
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
今日
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
14日前
三洋化成工業株式会社
リチウムイオン電池
21日前
日新イオン機器株式会社
気化器、イオン源
今日
ローム株式会社
半導体発光装置
6日前
住友電気工業株式会社
耐熱電線
7日前
シャープ株式会社
アンテナ装置
14日前
河村電器産業株式会社
接続装置
15日前
河村電器産業株式会社
接続装置
15日前
トヨタバッテリー株式会社
電池パック
6日前
株式会社村田製作所
電池パック
21日前
株式会社村田製作所
コイル部品
13日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
6日前
日産自動車株式会社
表面実装部品
14日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
今日
矢崎総業株式会社
コネクタ
6日前
トヨタ自動車株式会社
燃料電池システム
今日
矢崎総業株式会社
コネクタ
今日
矢崎総業株式会社
コネクタ
15日前
TDK株式会社
コイル部品
20日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
15日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
15日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
15日前
続きを見る
他の特許を見る