TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025021080
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124799
出願日
2023-07-31
発明の名称
光モジュール
出願人
NTTイノベーティブデバイス株式会社
,
日本電信電話株式会社
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
H01L
23/02 20060101AFI20250205BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】従来技術の光モジュールでは、スペーサを介して実装されるTIA周囲にはみ出した接着剤のため、製品歩留まりの低下、検査工程の高コスト化が問題となっていた。
【解決手段】本開示の光モジュールは、光回路と1つ以上電子回路チップを備えており、1つの電子回路チップは、スペーサを介して、接着剤によって光モジュールのリッドに接着される。スペーサは、厚さ方向でリッド側に、隣接部品に向かって延びた縁部を有し、その電子回路チップのサイズを越えた幅の広い面を有する。さらにリッドは、スペーサとの接着面の延びた縁部に概ね一致する位置に、余剰接着剤を収納する凹部を有する。スペーサとリッドの接着面の間の余剰接着剤は凹部内に導かれ、接着剤と隣接する部品との接触を防止する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
パッケージと、
前記パッケージに実装された光回路と、
前記パッケージに実装された1つ以上の電子回路と、
前記光回路および前記1つ以上の電子回路を覆うリッドと
を備え、
前記1つ以上の電子回路の内の1つのチップは、厚さ方向に、第1の接着層、スペーサ、第2の接着層の順に、前記リッドの接着面に固定されており、
前記スペーサは、前記リッド側に前記チップの幅よりも広い幅を有する第1の面と、前記第1の面よりも狭い幅を有する第2の面を有し、
前記リッドは、前記第1の面の幅方向に伸長した前記スペーサの縁部を含む領域に、前記接着面から連続して前記第2の接着層の接着剤を収納する凹部を有すること
を特徴とする光モジュール。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記スペーサは、垂直断面において略T字形状を有し、前記第1の面を含み、前記チップの幅方向に延びた前記縁部を有する伸長部分と、前記チップの前記幅よりも狭い前記第2の面を含むベース部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項3】
前記スペーサは、垂直断面において、厚さ方向に、前記チップの前記幅よりも狭い前記第2の面から、前記第1の面に向かって、幅が徐々に広まる略台形状を有することを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記縁部から前記凹部の内部に向かって、突起を有することを特徴とする請求項2または3に記載の光モジュール。
【請求項5】
前記光回路はシリコンフォトニクスチップであり、前記1つ以上の電子回路の内の前記1つのチップは、トランスインピーダンスアンプ(TIA)であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項6】
前記接着層の接着剤は、8~350pa・s(23℃)の粘度を有する高熱伝導の導電性接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項7】
前記光回路は、前記リッドの最表面より下がって形成された第1の深さの接着面に接着剤によって固定され、
前記チップが固定される前記接着面は、前記第1の深さの接着面からさらに下がって形成された第2の深さの接着面であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
発明の詳細な説明
【背景技術】
【0001】
本発明は、光モジュールに関する。より詳細には、光モジュール内の接着剤を制御する構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【0002】
光通信ネットワークを経由したサービスの増大が進み、多数の光機能素子を高密度に集積したデバイスの開発が進められている。光伝送用装置では、複数のチャンネルの光信号処理が可能で、着脱が可能なデジタルコヒーレントトランシーバ(以下、簡単のためトランシーバ)の仕様が規定されている。トランシーバの消費電力やサイズは、標準化団体のOIF(The Optical Internetworking Forum)等によって規格が決定されている。トランシーバ動作の高速化、大容量化、および、小型化、低消費電力化のさらなる要求に応えるため、シリコンフォトニクス技術を利用した、新たな構成の光送受信モジュールの開発が進められている。
【0003】
図1は、シリコンチップを含む光送受信モジュールの構成を示す図である。図1の(a)は、光送受信モジュール20のリッド(蓋)を取り外した状態で、チップ搭載面を見た上面図(x-y面)である。光送受信モジュール20は、所定の変調を受けた光信号を受信して、電気信号のベースバンド信号を出力するとともに、電気信号のベースバンド信号で変調光を生成し出力する。光送受信モジュールは、上述のOIFによるトランシーバ上に搭載され、図示していない1本以上の光ファイバと電気信号のインタフェースを持っている。以下の説明では、光送受信モジュールを光モジュールと簡略化して呼ぶ。
【0004】
光モジュール20は、パッケージ(基板)1の上に、シリコンフォトニクス(Silicon Phonics:SiP)チップ2と、光-電気間の変換および外部インタフェースを行う電子部品が集積されている。SiPチップ2は、Si基板上に、偏波分離器、コヒーレントミキサ、複数の光検出器(PD)、偏波回転器、偏波合成器、光変調器など、光受信器および光変調器の光機能が、1つのチップに集積化されている。電子部品は、変調信号を駆動するためのドライバIC3およびPDからの電流出力を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプ(TransImpedance Amplifier:TIA)4a、4bを含む。他にチップコンデンサ5-1a~5-2b等の電子部品も搭載されている。一例を挙げれば、TIAチップ内に含まれる4系統の信号ラインに対応して、TIA4aでは、DCラインのそれぞれに、コンデンサ群5-1a、5-2aとしてバイパス用のチップコンデンサが配置され得る。
【0005】
図1の(b)は、光モジュール20の全体を覆うリッド(蓋)8を示している。図1の(a)に示したように、光モジュール20内においてSiPチップ2が、面積および高さとも、最大サイズを持っている。ドライバIC3はSiPチップ2よりも小さく、TIA4a、4bは最小サイズを持っている。光モジュール20では、内部に実装された部品を保護し、部品から生じる熱を外部へ放出するため、リッド8がパッケージ全体を覆うように実装されている。図1(b)に示したように、リッド8の外形はパッケージ1の外形に対応する。点線の領域8aは、後述するように、リッドの内側に彫り込んで形成され、ドライバIC3、TIA4を収納する浅い接着面を示している。また、点線の領域8bは、浅い接着面よりさら彫り込んで形成され、SiPチップ2を収納する深い接着面を示している。図1に示した部品配置や接着面領域は、例示的なものである。
【0006】
図2は、TIAを含み、基板面に垂直に切った光モジュール断面構造を示す図である。リッド8が搭載された状態で、図1でドライバIC3およびTIA4aを通るII―II線を含み、基板面に垂直に切った断面(y-z面)を示している。光モジュール20は、ボールグリッドアレイ(BGA)9によって、トランシーバ上に搭載される。リッド8は、例えばアルミなどの材料で構成された板状の1つの面に、異なる2種類の深さの接着面を持つ。最も高いSiPチップ2に対応する領域の深い接着面と、図2に示した、より低いドライバIC3、TIA4を収納する浅い接着面22によって空間21が形成されている。異なる高さの2つの接着面は、パッケージ1の面上に搭載されるチップ、IC、電子部品を収納する空間を区画する。内部部品の保護と放熱が実現される限り、接着面で形成される空間21の形状は、パッケージ1上の部品配置に応じて任意で良い。
【0007】
高さの異なる3種類のチップのそれぞれに対して、対応する深さの3つの接着面をリッドに形成することも可能だが、接着面の加工精度や組立精度の制限もあり、2つの異なる深さの接着面が形成されている。図2の断面図を参照すれば、ドライバIC3は、リッド8の接着面22に接着剤によって直接固定されているのに対して、より薄いTIA4は、スペーサ7を介して接着面22に接着剤で固定される。
【0008】
図3は、TIAの周辺を拡大した基板面に垂直な光モジュール断面構造を示す図である。図2のIIIの領域を拡大し、リッド8およびパッケージ1の一部を切り取って示している。TIA4は、他の2つのチップに比べて非常に薄いため、スペーサ7を介在させて高さを調整し、スペーサ7とリッドの接着面22を接着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2001-230274号公報
特開2012-146363号公報
特開2015-204356号公報
【非特許文献】
【0010】
OIF, Implementation Agreement for the High Bandwidth Coherent Driver Modulator (HB-CDM), [online], July 15,2021, [令和5年3月20日検索],インターネット<URL: https://www.oiforum.com/wp-content/uploads/OIF-HB-CDM-02.0.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
テーブルタップ
27日前
三洋化成工業株式会社
軟磁性材料
17日前
オムロン株式会社
電磁継電器
3日前
オムロン株式会社
電磁継電器
3日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
3日前
オムロン株式会社
電磁継電器
3日前
古河電池株式会社
制御弁式鉛蓄電池
23日前
株式会社ヨコオ
同軸コネクタ
23日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
3日前
日新電機株式会社
変圧器
11日前
国立大学法人信州大学
トランス
3日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
17日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
16日前
株式会社ヨコオ
ソケット
10日前
個人
六角形パネル展開アレーアンテナ
27日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
27日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
27日前
ローム株式会社
半導体装置
27日前
三洲電線株式会社
撚線導体
17日前
住友電装株式会社
コネクタ
23日前
TDK株式会社
コイル部品
23日前
三洋化成工業株式会社
リチウムイオン電池
17日前
大和電器株式会社
コンセント
23日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
10日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
23日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
27日前
株式会社デンソー
半導体装置
27日前
オムロン株式会社
リード線整列治具
27日前
株式会社デンソー
半導体装置
27日前
株式会社村田製作所
コイル部品
9日前
ローム株式会社
半導体発光装置
2日前
TDK株式会社
電子部品
23日前
住友電気工業株式会社
耐熱電線
3日前
マクセル株式会社
電気化学素子
27日前
株式会社村田製作所
電池パック
17日前
個人
ユニバーサルデザインコンセントプラグ
27日前
続きを見る
他の特許を見る