TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025020751
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124324
出願日
2023-07-31
発明の名称
燃料電池用の積層体
出願人
住友理工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
8/028 20160101AFI20250205BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高温かつ長期間の条件下においても、耐酸接着性に優れる燃料電池用の積層体を提供する。
【解決手段】基材であるセパレータ5と、シール部材であるリップ4bとが接着剤層6を介して接着されてなる積層体であって、リップ4bが下記の(A)成分を含有するゴム組成物からなり、上記接着剤層6が下記の(α)成分および(β)成分を含有する接着剤からなる。
(A)エチレン-プロピレン-ジエンゴムおよびエチレン-ブテン-ジエンゴムの少なくとも一方からなるゴム成分。
(α)特定の親水性官能基および疎水性官能基を特定の割合で有する、共重合オリゴマータイプのシランカップリング剤。
(β)有機チタネート化合物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材とシール部材とが接着剤層を介して接着されてなる燃料電池用の積層体であって、
上記シール部材が下記の(A)成分を含有するゴム組成物からなり、
上記接着剤層が下記の(α)成分および(β)成分を含有する接着剤からなる、
燃料電池用の積層体。
(A)エチレン-プロピレン-ジエンゴムおよびエチレン-ブテン-ジエンゴムの少なくとも一方。
(α)親水性官能基および疎水性官能基を有する共重合オリゴマータイプのシランカップリング剤であって、上記親水性官能基が下記(a)であり、上記疎水性官能基が下記(b)であり、その分子1モル中に含まれる疎水性官能基の物質量Mb(モル)に対する親水性官能基の物質量Ma(モル)のモル比(Ma/Mb)が0.33~3.00であるシランカップリング剤。
(a)シラノール基、アルコキシ基、アミノ基、イソシアネート基、エポキシ基、ウレイド基、カルボキシ基、およびヒドロキシ基からなる群より選ばれた少なくとも一つであり、少なくともシラノール基またはアルコキシ基を含む。
(b)ビニル基、(メタ)アクリロイル基、マレイミド基、メチル基、エチル基、スチリル基、フェニル基、およびメルカプト基からなる群より選ばれた少なくとも一つ。
(β)有機チタネート化合物。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
上記接着剤における(β)成分が、チタンアルコキシドおよびチタンキレートの少なくとも一方である、請求項1記載の燃料電池用の積層体。
【請求項3】
上記接着剤における(β)成分の配合量が、上記(α)成分100質量部に対して0.5~200質量部である、請求項1または2記載の燃料電池用の積層体。
【請求項4】
上記基材が、オーステナイト系ステンレスからなる基材である、請求項1または2記載の燃料電池用の積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材とシール部材とが接着剤層を介して接着されてなる燃料電池用の積層体に関し、詳しくは、金属製のセパレータ等の燃料電池用基材と、ゴム製のシール部材とが、接着剤層を介して接着されてなる燃料電池シール用の積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ガスの電気化学反応により電気を発生させる燃料電池は、発電効率が高く、排出されるガスがクリーンで環境に対する影響が極めて少ない。なかでも固体高分子型燃料電池は、比較的低温で作動させることができ、大きな出力密度を有する。このため、発電用、自動車用電源等、種々の用途が期待される。
【0003】
固体高分子型燃料電池においては、膜電極接合体(MEA)等をセパレータ(金属等からなるセパレータ)で挟持したセルが発電単位となる。MEAは、電解質となる高分子膜(電解質膜)と、電解質膜の厚み方向両面に配置された一対の電極触媒層〔燃料極(アノード)触媒層、酸素極(カソード)触媒層〕とからなる。一対の電極触媒層の表面には、さらにガスを拡散させるための多孔質層(ガス拡散層)が配置される。燃料極側には水素等の燃料ガスが、酸素極側には酸素や空気等の酸化剤ガスがそれぞれ供給される。供給されたガスと電解質と電極触媒層との三相界面における電気化学反応により、発電が行われる。固体高分子型燃料電池は、上記セルを多数積層したセル積層体を、セル積層方向の両端に配置したエンドプレート等により締め付けて構成される。
【0004】
上記セパレータには、各々の電極に供給されるガスの流路や、発電の際の発熱を緩和するための冷媒の流路が形成される。また、上記電解質膜は、水を含んだ状態でプロトン導電性を有するため、作動時には、電解質膜を湿潤状態に保つ必要がある。したがって、ガスの混合、ガスおよび冷媒の漏れを防止するとともに、セル内を湿潤状態に保持するためには、MEAおよび多孔質層の周囲や、隣り合う上記セパレータ間のシール性を確保することが重要となり、そのために、上記の各箇所をシールするためのシール部材(ガスケット)が必要となる。
【0005】
上記シール部材は、発電によって生じる水にも晒されるが、この水には、電解質膜から溶出したスルホン酸等が含まれるため、上記セパレータに対するシール部材の接着性においては、耐酸接着性が求められている。
【0006】
本出願人は、耐酸接着性を高める観点から、セパレータとシール部材とが、特定の接着剤からなる接着層を介して接着されてなる燃料電池用の積層体を既に提案している(特許文献1)。かかる燃料電池用の積層体は、特定の親水性官能基と特定の疎水性官能基を有する共重合オリゴマータイプであって、その分子1モル中に含まれる疎水性官能基の物質量Mb(モル)に対する親水性官能基の物質量Ma(モル)のモル比(Ma/Mb)を特定範囲にしたシランカップリング剤を含有する接着剤を用いることにより、良好な耐酸接着性を発揮するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2022/208926号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の燃料電池用の積層体は、良好な耐酸接着性を示すものではあるが、近年、発電効率化のため発電温度が上昇する傾向があり、より過酷な条件下においても良好な接着性が得られるよう、基材とシール部材間の耐酸接着性を向上させるための新たな技術開発が求められる。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、優れた耐酸接着性を示す、燃料電池用の積層体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、基材と、特定のゴム組成物からなるシール部材とを接着するための接着剤として、特定のシランカップリング剤と有機チタネート化合物とを併用した接着剤を用いることにより、基材とシール部材間における耐酸接着性を高めることができ、高温かつ長期間の条件下においても、優れた耐酸接着性を示すことを突き止めた。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
住友理工株式会社
冷却用熱交換器
25日前
住友理工株式会社
冷却用熱交換器
21日前
住友理工株式会社
マフラーサポート
9日前
住友理工株式会社
燃料電池用の積層体
1日前
住友理工株式会社
加硫ゴムの分解方法
8日前
住友理工株式会社
モータマウント用の筒型防振装置
8日前
住友理工株式会社
モータマウント用の筒型防振装置
9日前
住友理工株式会社
難燃性コーティング組成物、耐火断熱層、および耐火断熱シート
8日前
住友理工株式会社
燃料電池シール部材用接着剤組成物、燃料電池用部材、燃料電池用部材の製造方法
1日前
個人
テーブルタップ
25日前
三洋化成工業株式会社
軟磁性材料
15日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
1日前
株式会社ヨコオ
同軸コネクタ
21日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1日前
古河電池株式会社
制御弁式鉛蓄電池
21日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
1日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
15日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
14日前
個人
六角形パネル展開アレーアンテナ
25日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
25日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
25日前
日新電機株式会社
変圧器
9日前
株式会社ヨコオ
ソケット
8日前
国立大学法人信州大学
トランス
1日前
TDK株式会社
コイル部品
21日前
ローム株式会社
半導体装置
25日前
住友電装株式会社
コネクタ
21日前
三洲電線株式会社
撚線導体
15日前
株式会社デンソー
半導体装置
25日前
株式会社デンソー
半導体装置
25日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
8日前
三洋化成工業株式会社
リチウムイオン電池
15日前
大和電器株式会社
コンセント
21日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
25日前
続きを見る
他の特許を見る