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公開番号
2025020251
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-12
出願番号
2024190657,2022212795
出願日
2024-10-30,2019-10-15
発明の名称
抗FAM19A5抗体の用途
出願人
ニューラクル サイエンス カンパニー リミテッド
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20250204BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】必要とする対象において網膜病症(例えば、糖尿病性網膜病症)及び/又は黄斑病症(例えば、加齢黄斑変性)を治療するための薬学的組成物を提供する。
【解決手段】FAM19A5タンパク質に特異的に結合する抗体もしくはその抗原結合部分(“抗FAM19A5抗体”)、抗FAM19A5抗体をコードするポリヌクレオチド、又はそのポリヌクレオチドを含むベクターを含む、網膜において基準に比べてB波網膜電位を改善させるための、薬学的組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
必要とする対象の網膜において基準(FAM19A5拮抗剤投与前の対象又はFAM19A5拮抗剤を非投与した対象の該当値)に比べてB波網膜電位を改善させるための薬学的組成物であって、
配列類似性19を持つファミリー、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に対するFAM19A5拮抗剤を含み、
前記FAM19A5拮抗剤は、前記FAM19A5タンパク質に特異的に結合する抗体もしくはその抗原結合部分(“抗FAM19A5抗体”)、抗FAM19A5抗体をコードするポリヌクレオチド、又はそのポリヌクレオチドを含むベクターであり、
前記抗FAM19A5抗体は、QLAAGTCEIVTLDR(配列番号5、エピトープF1)、TLDRDSSQPRRTIARQTARC(配列番号6、エピトープF2)、TARCACRKGQIAGTTRARPA(配列番号7、エピトープF3)、ARPACVDARIIKTKQWCDML(配列番号8、エピトープF4)、CDMLPCLEGEGCDLLINRSG(配列番号9、エピトープF5)又はNRSGWTCTQPGGRIKTTTVS(配列番号10、エピトープF6)のアミノ酸配列内に位置した断片に結合する、薬学的組成物。
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【請求項2】
前記対象が網膜でB波網膜電位減少と関連した疾患又は症状を有する、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項3】
前記疾患又は症状が糖尿病性網膜病症である、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項4】
前記疾患又は症状が網膜の加齢黄斑変性である、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項5】
必要とする対象において網膜病症及び/又は黄斑病症を治療するための薬学的組成物であって、
配列類似性19を持つファミリー、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に対するFAM19A5拮抗剤を含み、
前記FAM19A5拮抗剤は、前記FAM19A5タンパク質に特異的に結合する抗体もしくはその抗原結合部分(“抗FAM19A5抗体”)、抗FAM19A5抗体をコードするポリヌクレオチド、又はそのポリヌクレオチドを含むベクターであり、
抗FAM19A5抗体は、QLAAGTCEIVTLDR(配列番号5、エピトープF1)、TLDRDSSQPRRTIARQTARC(配列番号6、エピトープF2)、TARCACRKGQIAGTTRARPA(配列番号7、エピトープF3)、ARPACVDARIIKTKQWCDML(配列番号8、エピトープF4)、CDMLPCLEGEGCDLLINRSG(配列番号9、エピトープF5)又はNRSGWTCTQPGGRIKTTTVS(配列番号10、エピトープF6)のアミノ酸配列内に位置した断片に結合する、薬学的組成物。
【請求項6】
前記網膜病症が糖尿病性網膜病症である、請求項5に記載の薬学的組成物。
【請求項7】
前記糖尿病性網膜病症が非増殖性糖尿病性網膜病症(NPDR)である、請求項6に記載の薬学的組成物。
【請求項8】
前記糖尿病性網膜病症が増殖性糖尿病性網膜病症である、請求項6に記載の薬学的組成物。
【請求項9】
前記糖尿病性網膜病症が対象の網膜内で網膜電位減少、血管周囲細胞損失、無細胞性毛細血管形成、血管鬱血又はこれらの任意の組合せと関連する、請求項6に記載の薬学的組成物。
【請求項10】
前記黄斑病症が糖尿病性黄斑浮腫である、請求項5に記載の薬学的組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
関連出願に対する相互参照事項
本PCT出願は、2018年10月16日付に出願された米国臨時出願第62/746,194号の優先権を主張し、その全文が本明細書に援用によって組み込まれる。
続きを表示(約 2,900 文字)
【0002】
電子提出された配列目録に対する参照事項
本出願と共にASCIIテキストファイル(名:3763.012PC01_SeqListing_ST25.txt;サイス:261,609バイト;及び生成日:2019年10月13日)で電子提出された配列目録の内容は、その全体が本明細書に援用によって組み込まれる。
【0003】
本開示内容は、配列類似性19を持つファミリー、メンバーA5(FAM19A5)タンパク質に対する拮抗剤を用いて対象(例えば、ヒト)において網膜病症(例えば、糖尿病性網膜病症)及び/又は黄斑変性(例えば、加齢黄斑変性)を治療するための方法及び当該拮抗剤を含む組成物に関する。
[背景技術]
糖尿病性網膜病症(diabetic retinopathy,DR)(糖尿病性眼疾患とも知られている。)のような網膜病症は、網膜の小さな血管と神経細胞の損傷に起因する。DRは全世界的に労働年齢層(例えば、20~74歳)で最も多い視力損失の原因である。Lee R.,et al.,Eye Vis(Lond)2:17(2015)。糖尿病患者の期待寿命が伸びるにつれてDRの発病率が数年にわたって急増してきた。概ね、糖尿病患者は糖尿病発症10年後に約50%、20年後に70%、30年後に90%においてDRが進行する。2030年には全世界における20~79歳年齢群の糖尿病患者の数が略2倍になると予想され、これは、DRと診断される個人の数がさらに増加することを示唆する。Nentwich M.M.and Ulbig M.W.,World J Diabetes 6(3):489-499(2015)。
【0004】
いくつかの治療オプションが利用可能であり、DR関連症状を管理するのに役立ち得るが、前記疾患を治療するものではなく、不所望の副作用もあり得る。例えば、レーザー療法は、治療中の著しい不便さ、永久的な網膜瘢痕の形成、周辺視、色覚及び夜間視力(night vision)の低下を引き起こすことがある。worldweb.aao.org/munnerlyn-laser-surgery-center/laser-treatment-of-proliferative-nonproliferative-を参考されたい。このため、現在、糖尿病性網膜病症に対する代替治療オプションが望まれている。
【0005】
加齢黄斑変性(AMD)は、眼、より具体的には眼の中央部(すなわち、黄斑)に影響を及ぼす別の網膜病症である。AMDは、網膜に栄養を供給する動脈が硬化し、網膜組織から酸素を奪い、中心視(central vision)の低下につながると考えられる。Gheorghe A.,et al.,Rom J Ophthalmol 59(2):74-77(2015)。AMDは、米国だけで約1100万人の個人が苦しむ最も多いタイプの黄斑変性で、全世界では1億7千万人が有病率を持っている。AMDは、産業化された国における視覚障害の主な原因であり、世界的には3番目の主原因である。Pennington K. L.and De Angelis M.,Eye Vis(Lond)3:34(2016)。加齢が最大の危険因子であり、米国でAMDの有病率は2050年までに2200万人に増加すると予想される一方、世界の有病率は2040年まで2億8,800万人に増加すると予想されている。Wong W.L.,et al.,Lancet Glob Health 2:el06-ell6(2014)。
【0006】
AMDは、早期診断時には、ビタミン補充剤(例えば、抗酸化剤)、食餌変化(例えば低脂肪献立)、抗血管新生薬物(例えば、抗VEGF抗体)、レーザー療法、手術(例えば、黄斑下手術)及び網膜位置変更を含む種々の治療オプションで管理できる。Holz F.G.,et al.,J Clin Invest 124(4):1430-1438(2014)。しかし、AMDについて知られている治療法はなく、治療オプションのほとんどが全てのAMD患者に対して実行可能なものでもない。例えば、脈絡膜血管新生(CNV)(すなわち、湿性AMD)の発症した患者の多数は、CNVをレーザー治療するにはそのサイズが大きすぎたり位置が正確に決定できないため、レーザー療法に適格ではない。しかも、治療を受けても多くのAMD患者が漸進的な中心視の喪失を経る。Virgili G. and Bini A.,Cochrane Database Syst Rev 3:CD004763 (2007).
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
したがって、現在、AMDに対するより効果的で包括的な治療オプションが望まれている。
[課題を解決するための手段]
本明細書は、必要とする対象に、配列類似性19を持つファミリー、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に対する拮抗剤(“FAM19A5拮抗剤”)を投与することを含み、前記対象の網膜において基準(例えば、FAM19A5拮抗剤投与前の対象又はFAM19A5拮抗剤を非投与した対象の該当値)に比べて網膜電位(retinal potential)を改善させる方法を提供する。一部の態様において、前記網膜電位の改善は、A波、B波、律動様小波(oscillatory potential)又はこれらの任意の組合せの増加を含む。
【0007】
一部の態様において、前記対象は、網膜において網膜電位減少に関連した疾患又は症状を有する。特定の態様において、前記疾患又は症状は、糖尿病性網膜病症である。他の態様において、前記疾患又は症状は、網膜の加齢黄斑変性である。
【0008】
本明細書はまた、必要とする対象において網膜病症及び/又は黄斑病症を治療するための方法であって、前記対象にFAM19A5拮抗剤を投与することを含む方法を提供する。
【0009】
一部の態様において、前記網膜病症は、糖尿病性網膜病症である。一部の態様において、前記糖尿病性網膜病症は、非増殖性糖尿病性網膜病症(NPDR)である。他の態様において、前記糖尿病性網膜病症は、増殖性糖尿病性網膜病症である。特定の態様において、前記糖尿病性網膜病症は、対象の網膜内で網膜電位減少、血管周囲細胞(pericyte)損失、無細胞性毛細血管形成、血管鬱血又はそれらの任意の組合せと関連がある。
【0010】
一部の態様において、前記黄斑病症は、糖尿病性黄斑浮腫である。特定の態様において、前記糖尿病性黄斑浮腫は、対象の網膜内で網膜電位減少、血管周囲細胞損失、無細胞性毛細血管形成、血管鬱血又はそれらの任意の組合せと関連がある。
(【0011】以降は省略されています)
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