TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025019780
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123588
出願日
2023-07-28
発明の名称
ボールねじ装置
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16H
25/22 20060101AFI20250131BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】構造を複雑化することなく、ナット負荷圏に配置されるボール数を多くでき、しかも、低コストで長寿命にする。
【解決手段】ボールねじ装置100は、第一ねじ溝17を有するねじ軸11と、第二ねじ溝19を有するナット13と、転動路21に収容される複数のボール15とを備える。ねじ軸11は、第一ねじ溝の両端に小径部23をそれぞれ有し、ナット13は、ナット負荷圏部A1の両端部にナット非負荷圏部A2を有する。ナット非負荷圏部A2には更に延長ねじ溝33が第二ねじ溝19から延長して形成される。ナット非負荷圏部A2と小径部23との間の環状空間に、軸方向の一端部がねじ軸11に固定され、他端部が第一ねじ溝17に向けて配置されたコイルばね37A,37Bを有する。コイルばね37A,37Bは、転動路21から押し出されるボール15を転動路21に押し戻す弾性力を発生する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に螺旋状の第一ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に螺旋状の第二ねじ溝を有して前記ねじ軸に外嵌されるナットと、前記第一ねじ溝と前記第二ねじ溝によって形成される転動路に収容される複数のボールと、を備えるボールねじ装置であって、
前記ねじ軸は、前記第一ねじ溝の両端に、前記第一ねじ溝の溝底と同じ外径の小径部をそれぞれ有し、
前記ナットは、前記第二ねじ溝が形成されたナット負荷圏部の両端部に、前記第二ねじ溝の溝深さより浅い内径の内周面が形成されたナット非負荷圏部をそれぞれ有し、前記ナット非負荷圏部には更に、前記第二ねじ溝の溝底と同じ内径の延長ねじ溝が前記第二ねじ溝から延長して形成され、
前記第一ねじ溝の軸方向の両端における前記ナット非負荷圏部と前記小径部との間の環状空間のそれぞれに、軸方向の一端部が前記ねじ軸に固定され、他端部が前記第一ねじ溝に向けて配置されたコイルばねが設けられ、
前記コイルばねは、前記ねじ軸と前記ナットとが相対回転して前記転動路から押し出される前記ボールを前記転動路に押し戻す弾性力を発生する、
ボールねじ装置。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記転動路の両端と前記コイルばねの前記他端部との間にそれぞれ配置され、一方の面に前記ボールが当接し、他方の面に前記コイルばねが当接する円環状部材を備える
請求項1に記載のボールねじ装置。
【請求項3】
前記第二ねじ溝の溝底から前記ボールの中心までの径方向の溝底高さHと、前記延長ねじ溝の径方向の溝壁高さhとは、h≧H/3の関係を有する、
請求項1に記載のボールねじ装置。
【請求項4】
前記転動路は、多条の転動路である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
回転運動を直線運動に変換するボールねじ装置が広く一般に使用されている。このボールねじ装置は、内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、ナット及びねじ軸のねじ溝同士の間に形成される転動路に配置された複数のボールと、ボールを負荷圏部の転動溝の一端から他端に循環させる循環部品を含む還流ユニットと、を備える。上記した各構成部品のうち、特に循環部品については、その形状や加工が複雑で組立作業が繁雑であり、しかもコストが高く比較的故障しやすい部品となる。そのため近年では、動作ストロークが短く、位置精度の要求が高くない使用環境での使用を想定して、還流ユニットを設けずに動力伝達を高効率で実現できるボールねじ装置(例えば特許文献1,2)が提案されている。
【0003】
特許文献1に記載のボールねじ装置では、ナットの両端にそれぞれ桿部材が収容され、各桿部材とボール溝部の一端との間に、ばねが螺旋姿勢で配置されている。各桿部材によってばねをナット内に固定することで、ばねが圧縮されたときに生じる裕度ストローク内でボールを転動できるようにしている。この構成によれば、ボールを循環転動させる必要がなく、還流ユニットを設ける必要がない。
【0004】
特許文献2に記載の技術では、ねじ溝に沿って配置された螺旋部材と円盤部材を通して転動するボールを、軸端に配置されたばねで押し付け、ばねの圧縮により生じた裕度ストローク内でボールが転動できるようにしている。この構成でもボールを循環転動する必要がなく、還流ユニットを設ける必要がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第1905039号明細書
特開2020-76486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の構造では、細長いばねを螺線状のねじ溝内に収納して使用している。このような細長いばねを螺線形態に配置する構造では、ばねは、その全長にわたって均等には縮まず、その変形のバラつきに起因して部分的に早期の疲労破壊が生じるという課題がある。また、ばねの根元が固定され、桿部材がナットに固定されるために、ナットに細長い穴を加工する必要が生じ、加工コストが嵩む。
【0007】
また、特許文献2の構造では、螺線状のねじ溝に沿って挿入された螺旋部材(コイルばね)を介して転動路のボールを押す必要があるため、転動路内の負荷ボールの数が少なくなり、負荷容量が低下する。また、螺旋部材の摺動による摩擦が大きく、使用条件によってはボールねじ装置の異常発熱を招くおそれがあり、さらに、部品点数が多くコスト面でも不利である。
【0008】
そして、上記の特許文献1,2に示される構造のねじ溝を、例えば2条の螺線溝に変更した場合には、二重螺旋の2回路に配置されるばね同士の伸縮バラツキ、又は螺旋部材の摺動バラツキにより、作動不良を起こすおそれがある。
【0009】
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造を複雑化することなく、ナット負荷圏に配置されるボール数を多くでき、しかも、低コストで長寿命な無循環式のボールねじ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は下記構成からなる。
外周面に螺旋状の第一ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に螺旋状の第二ねじ溝を有して前記ねじ軸に外嵌されるナットと、前記第一ねじ溝と前記第二ねじ溝によって形成される転動路に収容される複数のボールと、を備えるボールねじ装置であって、
前記ねじ軸は、前記第一ねじ溝の両端に、前記第一ねじ溝の溝底と同じ外径の小径部をそれぞれ有し、
前記ナットは、前記第二ねじ溝が形成されたナット負荷圏部の両端部に、前記第二ねじ溝の溝深さより浅い内径の内周面が形成されたナット非負荷圏部をそれぞれ有し、前記ナット非負荷圏部には更に、前記第二ねじ溝の溝底と同じ内径の延長ねじ溝が前記第二ねじ溝から延長して形成され、
前記第一ねじ溝の軸方向の両端における前記ナット非負荷圏部と前記小径部との間の環状空間のそれぞれに、軸方向の一端部が前記ねじ軸に固定され、他端部が前記第一ねじ溝に向けて配置されたコイルばねが設けられ、
前記コイルばねは、前記ねじ軸と前記ナットとが相対回転して前記転動路から押し出される前記ボールを前記転動路に押し戻す弾性力を発生する、
ボールねじ装置。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精工株式会社
検査装置
19日前
日本精工株式会社
直動装置
5日前
日本精工株式会社
転がり軸受
23日前
日本精工株式会社
リニアガイド
19日前
日本精工株式会社
直動案内装置
19日前
日本精工株式会社
リニアガイド
23日前
日本精工株式会社
直動案内装置
19日前
日本精工株式会社
レールカバー
12日前
日本精工株式会社
円錐ころ軸受
12日前
日本精工株式会社
円錐ころ軸受
12日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
5日前
日本精工株式会社
潤滑剤供給部品
26日前
日本精工株式会社
アクチュエータ
6日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受
26日前
日本精工株式会社
軸受又は直動装置
5日前
日本精工株式会社
リニアガイド装置
13日前
日本精工株式会社
軸受情報提示装置
5日前
日本精工株式会社
軸受装置及びスピンドル装置
20日前
日本精工株式会社
直動案内装置及びその製造方法
19日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置のねじ軸の製造方法
13日前
日本精工株式会社
ボールねじ及びボールねじの製造方法
19日前
日本精工株式会社
密封装置及び密封装置付き軸受ユニット
19日前
日本精工株式会社
軸受内蔵型ローラおよび全方向移動型車輪
26日前
日本精工株式会社
リニアガイド用サイドシール及びリニアガイド
26日前
日本精工株式会社
エンドキャップおよびそれを用いた直動案内装置
26日前
日本精工株式会社
細胞注入装置、細胞回収補助治具、及び細胞回収方法
7日前
日本精工株式会社
組合せシールリング及び組合せシールリングを備えるハブユニット軸受
23日前
日本精工株式会社
ねじ軸、ボールねじ装置、ねじ軸の製造方法、及びボールねじ装置の組み立て方法
23日前
日本精工株式会社
軸受の溝径測定方法及び溝径測定装置、並びに転がり軸受の製造方法、機械、及び車両の製造方法
19日前
個人
流路体
23日前
個人
保持機
3か月前
個人
クラッチ装置
27日前
個人
免震留具
2か月前
株式会社フジキン
配管
5か月前
個人
振り子式免震装置
3か月前
藤井電工株式会社
フック
3か月前
続きを見る
他の特許を見る