TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025032800
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138281
出願日
2023-08-28
発明の名称
軸受用冠型保持器、及び転がり軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
33/41 20060101AFI20250305BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ポケット内部の潤滑性に優れた軸受用冠型保持器及び転がり軸受を提供する。
【解決手段】軸受用冠型保持器は、円環状の主部と、主部の上面から周方向に所定の間隔で軸方向一方側に突出する複数の柱部と、周方向に隣り合う柱部の間に形成され、転動体を保持可能な球面形状のポケットと、を備える。主部の背面には、周方向に隣り合うポケットの間において、軸方向一方側に凹む肉抜きが形成される。肉抜きは、主部の背面と連通する背面側開口部と、肉抜きの周方向両側のポケットと連通するポケット側開口部と、を有する。肉抜きのポケット側開口部の軸方向一方側端部は、肉抜きの周方向中央部の軸方向一方側端部と軸方向における同一位置、または肉抜きの周方向中央部の軸方向一方側端部よりも軸方向一方側に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
円環状の主部と、
前記主部の軸方向一方側の上面から周方向に所定の間隔で軸方向一方側に突出する複数の柱部と、
周方向に隣り合う前記柱部の間に形成され、それぞれ転動体を保持可能な複数のポケットと、
を備える、軸受用冠型保持器であって、
前記柱部は、先端部が互いに間隔をあけて配置される一対の爪部と、前記一対の爪部を接続する接続部を有し、
前記爪部の径方向幅t1は、前記主部の径方向幅t2よりも小さく、
前記主部には、周方向に隣り合うポケットの間において、軸方向一方側の前記上面から軸方向他方側の下面まで貫通する肉抜きが形成され、
前記肉抜きは、前記主部の前記上面と連通する上面側開口部と、前記主部の前記下面と連通する下面側開口部と、前記肉抜きの周方向両側の前記ポケットと連通するポケット側開口部と、を有する
ことを特徴とする軸受用冠型保持器。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記爪部の径方向幅t1は、前記主部の径方向幅t2の2/3以下である、
請求項1に記載の軸受用冠型保持器。
【請求項3】
前記柱部の前記接続部の軸方向一方側の上面は、前記ポケットに挿入された前記転動体の中心よりも軸方向他方側に位置する、
請求項1に記載の軸受用冠型保持器。
【請求項4】
前記肉抜きの前記ポケット側開口部の軸方向他方側端部と、前記下面側開口部の周方向におけるポケット側端部と、の間の距離は、前記爪部の周方向厚さよりも大きい、
請求項1に記載の軸受用冠型保持器。
【請求項5】
前記肉抜きの前記ポケット側開口部の軸方向他方側端部と、前記下面側開口部の周方向におけるポケット側端部と、の間には壁面が立設され、
前記壁面は、平面形状である、
請求項1に記載の軸受用冠型保持器。
【請求項6】
外輪と、
内輪と、
前記外輪と、前記内輪と、の間に配置された複数の転動体と、
請求項1~5のいずれか1項に記載の軸受用冠型保持器と、
を備える、転がり軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受用冠型保持器、及び転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、各種回転機械の回転部分を支持するために、転がり軸受が使用されている。最近の自動車の電動化により、モータの回転軸を支持する転がり軸受(特に玉軸受)には高速回転化が要求されている。高速回転化のためには、保持器の遠心力膨張を抑制し、ポケットの底部に発生する応力を下げることで、疲労破壊を防ぐことが求められる。
【0003】
特許文献1には、ハイブリッド車駆動モータ用転がり軸受に用いられる保持器が開示されている。この保持器では、円環状主部の軸方向片側の円周方向複数個所に配置された複数の弾性片の外径が円環状主部外径より小さい形態、又は弾性片外径面に切欠が設けられた形態、弾性片がその自由端に向けて斜降するテーパ状に形成された形態、等を採用することで、保持器自由端の重量を軽減して遠心力を小さくするとともに、変形が生じた際も外輪等との接触を回避することを図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-329045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
転がり軸受の更なる高速回転化のためには、転動体と保持器ポケット内面における潤滑状態を適切に維持することが重要である。しかしながら、合成樹脂製の保持器を用いた転がり軸受では内輪と外輪との間の環状空間において保持器がかなりのスペースを占有する。したがって、上記環状空間に封入されるグリースのような潤滑剤の流動が、保持器によって阻害されることになり、結果的に保持器のポケット内部へ潤滑剤が供給されにくくなる。
【0006】
特に、特許文献1に記載された保持器では、弾性片の径方向幅が主部の径方向幅よりも小さく設定されているため、周方向に隣り合う弾性片によって形成されるポケットの径方向幅も通常より小さくなる。したがって、転動体を保持するポケット内面の面積が少なくなるのでグリース保有量が少なくなってしまい、グリース枯渇による焼付きの可能性がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ポケット内部の潤滑性に優れた軸受用冠型保持器及び転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)円環状の主部と、
前記主部の軸方向一方側の上面から周方向に所定の間隔で軸方向一方側に突出する複数の柱部と、
周方向に隣り合う前記柱部の間に形成され、それぞれ転動体を保持可能な複数のポケットと、
を備える、軸受用冠型保持器であって、
前記柱部は、先端部が互いに間隔をあけて配置される一対の爪部と、前記一対の爪部を接続する接続部を有し、
前記爪部の径方向幅t1は、前記主部の径方向幅t2よりも小さく、
前記主部には、周方向に隣り合うポケットの間において、軸方向一方側の前記上面から軸方向他方側の下面まで貫通する肉抜きが形成され、
前記肉抜きは、前記主部の前記上面と連通する上面側開口部と、前記主部の前記下面と連通する下面側開口部と、前記肉抜きの周方向両側の前記ポケットと連通するポケット側開口部と、を有する
ことを特徴とする軸受用冠型保持器。
(2) 外輪と、
内輪と、
前記外輪と、前記内輪と、の間に配置された複数の転動体と、
(1)に記載の軸受用冠型保持器と、
を備える、転がり軸受。
【発明の効果】
【0009】
本発明の軸受用冠型保持器及び転がり軸受によれば、ポケット内部の潤滑性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第一実施形態に係る玉軸受の断面図である。
図2は、第一実施形態に係る保持器の斜視図である。
図3は、第一実施形態に係る保持器の一部の斜視図である。
図4は、第一実施形態に係る保持器の一部を径方向外側から見た図である。
図5は、第一実施形態に係る保持器の一部を軸方向一方側から見た図である。
図6は、第一実施形態に係る保持器の一部を軸方向他方側から見た図である。
図7は、図4において玉及び潤滑剤を示した図である。
図8は、図5において玉及び潤滑剤を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
トーションバー
6日前
個人
ボルトナットセット
20日前
カヤバ株式会社
緩衝器
28日前
株式会社三協丸筒
枠体
13日前
株式会社不二工機
電動弁
9日前
日東精工株式会社
樹脂被覆ねじ
28日前
個人
固着具と固着具の固定方法
2日前
日東精工株式会社
座金組込みねじ
28日前
AWJ株式会社
配管支持具
28日前
個人
ロープセット及びロープ
2日前
株式会社テイエルブイ
圧力調整装置
1日前
NOK株式会社
密封装置
24日前
川崎重工業株式会社
リリーフ弁
9日前
株式会社フジテクノ
流量制御弁
9日前
トヨタ自動車株式会社
固定方法
13日前
未来工業株式会社
棒状体挟持具
14日前
NOK株式会社
圧力調整弁
1日前
株式会社鷺宮製作所
電動弁
10日前
株式会社フクハラ
ドレン排出装置
7日前
個人
防振ベアリング
3日前
株式会社タカギ
湯水混合栓
28日前
株式会社鷺宮製作所
電動弁
10日前
NTN株式会社
玉軸受
16日前
株式会社オースタイル
盗難防止装置
3日前
カヤバ株式会社
バルブおよび緩衝器
7日前
カヤバ株式会社
バルブおよび緩衝器
2日前
日産自動車株式会社
ギア構造
15日前
株式会社SUBARU
クラッチ装置
23日前
THK株式会社
運動案内装置
28日前
日本プラスト株式会社
取付構造
8日前
NTN株式会社
軸受装置
8日前
ミネベアミツミ株式会社
玉軸受
16日前
株式会社不二越
二段圧力制御弁
6日前
有限会社松尾貿易商会
家具類固定装置
28日前
シチズンファインデバイス株式会社
軸受部材
28日前
日本化薬株式会社
高圧タンク用安全弁
22日前
続きを見る
他の特許を見る