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公開番号
2025064380
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174088
出願日
2023-10-06
発明の名称
ボールねじ装置
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
F16H
25/22 20060101AFI20250410BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】戻し路と内周軌道面との繋ぎ目の段差を簡単に調整できるボールねじ装置を提供する。
【解決手段】ボールねじ装置は、外周面に外周軌道面が形成されたねじ軸と、内周面に内周軌道面が形成され、ねじ軸に貫通されるナットと、外周軌道面と内周軌道面との間に配置された複数のボールと、内部に戻し路が形成された筒状の循環部品と、を備え、ナットには、外周面と内周面を貫通する2つの貫通孔が設けられ、循環部品は、貫通孔に挿入された2つの脚部と、ナットの外周側に配置され、2つの脚部同士を接続する本体部と、を有し、脚部の先端部には、ナットの内周側に向って開口する戻し路の出入口が形成され、ナットの外周面と本体部との間に、少なくとも1つ以上のシートが配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に外周軌道面が形成されたねじ軸と、
内周面に内周軌道面が形成され、前記ねじ軸に貫通されるナットと、
前記外周軌道面と前記内周軌道面との間に配置された複数のボールと、
内部に戻し路が形成された筒状の循環部品と、
を備え、
前記ナットには、前記外周面と前記内周面を貫通する2つの貫通孔が設けられ、
前記循環部品は、
前記貫通孔に挿入された2つの脚部と、
前記ナットの外周側に配置され、2つの前記脚部同士を接続する本体部と、
を有し、
前記脚部の先端部には、前記ナットの内周側に向って開口する前記戻し路の出入口が形成され、
前記ナットの前記外周面と前記本体部との間に、少なくとも1つ以上のシートが配置されている
ボールねじ装置。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記循環部品の外周側から覆う押さえ部品と、
前記押さえ部品を貫通し、前記ナットに螺合するボルトと、
を有し、
前記押さえ部品には、前記ナットの外周面に沿って延在し、かつ前記ボルトの頭部に締め付けられるフランジが設けられ、
前記シートは、前記ナットの前記外周面と前記フランジとの間に配置されている
請求項1に記載のボールねじ装置。
【請求項3】
前記シートには、前記ボルトの軸部が貫通する孔が形成されている
請求項2に記載のボールねじ装置。
【請求項4】
前記シートは、樹脂材料で形成され、
前記押さえ部品は、金属材料で形成され、
前記孔は、前記ボルトの前記頭部よりも大きい
請求項3に記載のボールねじ装置。
【請求項5】
前記シートの縁部には、前記脚部が通過する凹状の切り欠きが設けられている
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
【請求項6】
前記本体部の外周面の外形は、断面視で円形状に形成され、
前記ナットの前記外周面と前記本体部との間には、前記本体部の回動を規制する台座が配置され、
前記シートは、前記ナットの前記外周面と前記台座との間に配置されている
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ボールねじ装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ボールねじ装置は、回転運動を直線運動に変換したり、直線運動を回転運動に変換したりする装置である。ボールねじ装置は、ねじ軸と、ねじ軸に貫通されるナットと、複数のボールと、循環部品と、を備える。複数のボールは、ねじ軸とナットの間の軌道を移動する。循環部品は、軌道の一端から他端に移動したボールを軌道の一端に戻す。
【0003】
特許文献1に示すように、循環部品の一例として筒状の循環部品が挙げられる。筒状の循環部品の内部空間は、ボールが移動する戻し路となっている。また、筒状の循環部品は、ナットの外周面に沿って延びる本体部と、本体部の両端部から径方向内側に延在する2つの脚部と、を備える。脚部の先端には、戻し路の出入口が形成されている。脚部は、ナットの外周面と内周面を貫通する貫通孔に挿入される。軌道を移動するボールは、2つの脚部のうち一方の脚部から戻し路に進入する。戻し路を移動するボールは、他方の脚部から軌道に戻る。
【0004】
また、軌道を構成するナットの内周軌道面と戻し路との間に径方向の段差はボール通過時の振動や騒音の原因となるため、なるべく小さい方が望ましい。特に循環部品の脚部が内周軌道面よりも内側に入り込むような段差の場合、ボールが戻し路の先端に衝突しながら通過することになり、循環部品の損傷や、ボールの循環不良によってボールねじの早期破損を生じるおそれがある。しかし、循環部品の出来栄えやナット軌道面深さの加工ばらつきによって循環部品とナットの組合せ毎に段差にもばらつきが生じるため、段差を小さくするのが困難であった。
【0005】
特許文献2では、循環部品としてコマが例示されている。また、特許文献2では、コマの戻し路とナットの内周軌道面との繋ぎ目の段差を小さくするため、切削具で切削することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-269564号公報
特許第4483257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、切削具による加工は手間がかかりすぎる。よって、戻し路と内周軌道面との繋ぎ目の段差を、簡単な方法により調整できることが望まれている。
【0008】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、戻し路と内周軌道面との繋ぎ目の段差を簡単に調整できるボールねじ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係るボールねじ装置は、外周面に外周軌道面が形成されたねじ軸と、内周面に内周軌道面が形成され、前記ねじ軸に貫通されるナットと、前記外周軌道面と前記内周軌道面との間に配置された複数のボールと、内部に戻し路が形成された筒状の循環部品と、を備えている。前記ナットには、前記外周面と前記内周面を貫通する2つの貫通孔が設けられている。前記循環部品は、前記貫通孔に挿入された2つの脚部と、前記ナットの外周側に配置され、2つの前記脚部同士を接続する本体部と、を有している。前記脚部の先端部には、前記ナットの内周側に向って開口する前記戻し路の出入口が形成されている。前記ナットの前記外周面と前記本体部との間に、少なくとも1つ以上のシートが配置されている。
【0010】
本開示によれば、シートの枚数を増加させると、貫通孔に挿入される脚部の挿入量が減る。一方、シートの枚数を低減させると、貫通孔に挿入される脚部の挿入量が増加する。つまり、シートの枚数を増減することで、戻り路と内周軌道面との繋ぎ目の段差を小さくできる。また、シートの枚数を増減する以外に、シートの厚みを変えることで、繋ぎ目の段差を小さくできる。そして、シートの枚数の増減やシートの厚みの変更は、切削具による加工よりも手間がかからない。よって、繋ぎ目の段差を簡単に調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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