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公開番号
2025089774
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204621
出願日
2023-12-04
発明の名称
ボールねじ
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16H
25/22 20060101AFI20250609BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ナットの加工が容易でありながら、循環部品のナット挿入部に十分な強度を持たせることができるボールねじを提供する。
【解決手段】ボールねじ10は、ねじ軸側軌道溝21が形成されたねじ軸と、外周面33とナット側軌道溝31とを連通する断面円形状に形成された貫通穴32が設けられたナット30と、ボール転動路25を転動する複数のボール26と、ボール循環路45を形成する循環部品40と、を備える。循環部品40は、貫通穴32に嵌入される円筒状のナット挿入部42を有し、ナット挿入部42の先端には、ボール循環路45の転動面がナット側軌道溝31の転動面に連続するように設けられた半円筒部46と、ねじ軸側軌道溝21に入り込むように設けられたタング部47とを有する。ナット挿入部42の中心線C1は、ねじ軸側軌道溝21から接線方向に掬い上げられるボール26のボール中心軌跡Lに対してナット30の軸線O寄りとされる。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に螺旋状のねじ軸側軌道溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸側軌道溝に対向する螺旋状のナット側軌道溝が形成されると共に、外周面と前記ナット側軌道溝とを連通する一対の貫通穴が設けられたナットと、
前記ねじ軸側軌道溝と前記ナット側軌道溝とで構成されるボール転動路を転動する複数のボールと、
前記貫通穴に取り付けられて、前記ボール転動路を転動する前記ボールを循環させるボール循環路を形成する循環部品と、
を備えたボールねじであって、
前記貫通穴は、前記ナット側軌道溝のリード角に沿って内径方向へ斜めに貫通して前記ナット側軌道溝に連通する断面円形状に形成され、
前記循環部品は、ボール掬い上げ部が先端に設けられて前記貫通穴に嵌入される円筒状のナット挿入部と、前記ボール循環路の転動面が前記ナット側軌道溝の軌道面に連続するように前記ボール掬い上げ部の先端に設けられた半円筒部と、前記ねじ軸側軌道溝に入り込むように前記ボール掬い上げ部の先端に設けられたタング部と、を有し、
前記ナット挿入部の中心線が、前記ねじ軸側軌道溝から接線方向に掬い上げられる前記ボールのボール中心軌跡に対して前記ナットの軸線寄りとされる、
ことを特徴とするボールねじ。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記ボール掬い上げ部が、前記ナット挿入部の基部とは別体とされる、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項3】
前記ナット挿入部の基部と前記ボール掬い上げ部との互いの当接面には、前記ナット挿入部の中心線回りに前記ボール掬い上げ部が前記ナット挿入部の基部に対して相対回転するのを防止する回り止め段部が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
【請求項4】
前記循環部品は、少なくとも前記ボール掬い上げ部が前記ナットの軸線方向に二分割された形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボール循環式のボールねじに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
工作機械などで用いられるボール循環式のボールねじは、ねじ軸の軌道溝とナットの軌道溝とで構成される螺旋状のボール転動路(負荷軌道)に配置されたボールをボール転動路から掬い上げ、ボール転動路の一端から他端までボールを戻してやる必要がある。
ボールの循環方式としては、チューブ式、こま式(デフレクタ式とも云う)、エンドキャップ式、およびエンドデフレクタ式が知られている。
【0003】
そして、循環方式によっては、ボール掬い上げ部とボール戻し通路とが一体に形成された循環部品や、ナットに取り付けられるチューブを備えている循環部品や、ナットに形成されているボール戻し通路にボールを掬い上げて導くタング部(ボールを循環部品内の通路に誘導するための突起)が形成されたナット挿入部を有する循環部品などが用いられている。
【0004】
更に、このようなボール循環式のボールねじにおいては、ボールねじの許容回転数を向上する手段として接線掬い上げ方式がある。接線掬い上げ方式の構成は、特許文献1に示すように、BCD(ボール中心円径)の接線上でボールを掬い上げる循環経路が作られることが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-84948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の構造では、循環部品内のボール通路(ボール循環路)が直線と曲線を組み合わせた構造を必要とするので、ナット内に差し込む循環部品のナット挿入部の断面形状はオーバル形状に形成することになる。そのため、ナットの穴加工に時間が掛かることとなり、ボールねじのコストアップにつながるという問題があった。
また、ボール転動路(ナットの軌道溝)のリード角が大きくなると、ナット内に差し込むナット挿入部の外径部分とリード角方向に斜めに開けるボール通路の内径部との肉厚が薄くなることから、ナット内に差し込まれるナット挿入部(特に、タング部)に十分な強度を持たせるための肉厚を確保することが難しいという問題がある。
【0007】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ナットの加工を容易としながら、循環部品のナット挿入部に十分な強度を持たせること容易なボールねじを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
外周面に螺旋状のねじ軸側軌道溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸側軌道溝に対向する螺旋状のナット側軌道溝が形成されると共に、外周面と前記ナット側軌道溝とを連通する一対の貫通穴が設けられたナットと、
前記ねじ軸側軌道溝と前記ナット側軌道溝とで構成されるボール転動路を転動する複数のボールと、
前記貫通穴に取り付けられて、前記ボール転動路を転動する前記ボールを循環させるボール循環路を形成する循環部品と、
を備えたボールねじであって、
前記貫通穴は、前記ナット側軌道溝のリード角に沿って内径方向へ斜めに貫通して前記ナット側軌道溝に連通する断面円形状に形成され、
前記循環部品は、ボール掬い上げ部が先端に設けられて前記貫通穴に嵌入される円筒状のナット挿入部と、前記ボール循環路の転動面が前記ナット側軌道溝の軌道面に連続するように前記ボール掬い上げ部の先端に設けられた半円筒部と、前記ねじ軸側軌道溝に入り込むように前記ボール掬い上げ部の先端に設けられたタング部と、を有し、
前記ナット挿入部の中心線が、前記ねじ軸側軌道溝から接線方向に掬い上げられる前記ボールのボール中心軌跡に対して前記ナットの軸線寄りとされる、
ことを特徴とするボールねじ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ナットの加工を容易としながら、循環部品のナット挿入部に十分な強度を持たせることができるボールねじを提供することができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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