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公開番号
2025086102
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023199920
出願日
2023-11-27
発明の名称
ボールねじ装置及びボールねじ装置の組み立て方法
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
F16H
25/22 20060101AFI20250530BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ナットからねじ軸が脱落することを防止しつつ、仮軸を使用できるボールねじ装置及び組み立て方法を提供する。
【解決手段】本開示のボールねじ装置は、一端が第1方向を指し、他端が第2方向を指し、外周面に外周軌道面が設けられたねじ軸と、内周面に内周軌道面が設けられたナットと、複数のボールと、ナットの内周面に設けられた循環部と、を備えている。ナットは、内周軌道面が設けられた筒状のナット本体と、ナット本体の内部から第1方向に開口した第1開口と、ナット本体の内周面の第2方向の端部から径方向内側に突出する抜け止め部と、抜け止め部の径方向内側に設けられ、ナット本体の内部から第2方向に開口した第2開口と、を有している。抜け止め部は、径方向内側を向く内径面を有している。内径面の径は、ねじ軸の外周面の径よりも小さい。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
一端が第1方向を指し、他端が第2方向を指し、外周面に外周軌道面が設けられたねじ軸と、
内部に前記ねじ軸が挿入され、内周面に内周軌道面が設けられたナットと、
前記外周軌道面と前記内周軌道面との間に配置された複数のボールと、
前記ナットの前記内周面に設けられ、前記ボールを循環させる循環部と、
を備え、
前記ナットは、
前記内周軌道面が設けられた筒状のナット本体と、
前記ナット本体の内部から前記第1方向に開口した第1開口と、
前記ナット本体の内周面の前記第2方向の端部から径方向内側に突出する抜け止め部と、
前記抜け止め部の径方向内側に設けられ、前記ナット本体の内部から前記第2方向に開口した第2開口と、
を有し、
前記抜け止め部は、径方向内側を向く内径面を有し、
前記内径面の径は、前記ねじ軸の前記外周面の径よりも小さい
ボールねじ装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記内径面の径は、前記ナット本体の前記内周面の径から前記ボールの2つ分の径を減算した径よりも大きい
請求項1に記載のボールねじ装置。
【請求項3】
前記抜け止め部は、環状になっており、
前記抜け止め部の前記内径面は、前記ねじ軸の中心線と平行な軸方向から視て円形状となっている
請求項1又は請求項2に記載のボールねじ装置。
【請求項4】
前記ナットは、前記ナット本体の前記外周面から径方向内側に窪む凹面を有し、
前記ナット本体は、
第1ナット本体と、
前記凹面が設けられ、外径が前記第1ナット本体の前記外径よりも小さい第2ナット本体と、
を有し、
前記抜け止め部の少なくとも一部は、前記第2ナット本体の内周側に設けられている
請求項3に記載のボールねじ装置。
【請求項5】
前記ナット本体の内周面には、前記第1方向の端部から前記第2方向の端部まで延在し、一部が前記内周軌道面を構成するねじ溝面が形成され、
前記抜け止め部には、前記ねじ溝面が設けられている
請求項1又は請求項2に記載のボールねじ装置。
【請求項6】
請求項1に記載のボールねじ装置の組み立て方法であって、
前記ナットの前記第2開口に仮軸を挿入する仮軸挿入工程と、
前記ナットの前記第1開口から前記ナットの内部に前記ボールを入れ、前記仮軸の外周面と前記内周軌道面との間に前記ボールを配置するボール配置工程と、
前記仮軸の前記第1方向の端面に前記ねじ軸の前記第2方向の端面を当接させるねじ軸当接工程と、
前記ねじ軸と前記ナットとを相対回転させて前記ねじ軸を前記第2方向に移動させるねじ軸移動工程と、
前記仮軸を前記ナットから取り外す取り外し工程と、
を含むボールねじ装置の組み立て方法。
【請求項7】
前記ねじ軸の中心線と平行な軸方向から視て、前記中心線を中心とする仮想上の円であり、かつ前記内周軌道面の内部に配置した状態の複数の前記ボールのそれぞれに対し、径方向内側から接する前記円を内接円とし、
前記仮軸の外径は、前記内接円の径よりも小さい
請求項6に記載のボールねじ装置の組み立て方法。
【請求項8】
前記ねじ軸の中心線と平行な軸方向から視て、前記中心線を中心とする仮想上の円であり、かつ前記内周軌道面の内部に配置した状態の複数の前記ボールのそれぞれに対し、径方向内側から接する前記円を内接円とし、
前記仮軸の外径は、前記内接円の径と同一である
請求項6に記載のボールねじ装置の組み立て方法。
【請求項9】
前記抜け止め部は、環状になっており、
前記抜け止め部の前記内径面は、前記軸方向から視て円形状となっている
前記仮軸の外径は、前記抜け止め部の前記内径面の径よりも小さい
請求項7又は請求項8に記載のボールねじ装置の組み立て方法。
【請求項10】
前記仮軸は、筒状であり、
前記ねじ軸は、
前記外周軌道面が設けられたねじ軸本体と、
前記ねじ軸本体から前記第2方向に突出する突出部と、
を有し、
前記突出部の外径は、前記仮軸の内径と同一であり、
前記ねじ軸当接工程は、前記突出部を前記仮軸の内部に挿入する
請求項7又は請求項8に記載のボールねじ装置の組み立て方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ボールねじ装置及びボールねじ装置の組み立て方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ボールねじ装置は、回転運動を直線運動に変換したり、直線運動を回転運動に変換したりする装置である。ボールねじ装置は、ねじ軸と、ねじ軸に貫通されるナットと、ねじ軸とナットの間に配置される複数のボールと、ボールを循環させる複数の循環部と、を備えている。下記特許文献のナットは、筒状のナット本体と、ナット本体の一方の開口を閉塞する円盤状の蓋部と、を有している。この蓋部によれば、ボールねじ装置の搬送中、ナットからねじ軸が脱落する、ということが回避される。また、下記特許文献の循環部は、ナットの内周面に嵌合するコマが使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2019/277380号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ナットの内周面に循環部が設けられる場合、ボールねじ装置の組み立てに仮軸が使用される。しかしながら、上記特許文献のボールねじ装置によれば、ナットの他方の開口からナットの内部に仮軸を挿入し、ナットと仮軸との間にボールを組み付けたとしても、ナットの一方の開口からねじ軸をナットの内部に挿入することができない。つまり、仮軸を使用できず、ボールねじ装置の組み立てに多くの手間を要している。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、ナットからねじ軸が脱落することを防止しつつ、仮軸を使用できるボールねじ装置及びボールねじ装置の組み立て方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係るボールねじ装置は、一端が第1方向を指し、他端が第2方向を指し、外周面に外周軌道面が設けられたねじ軸と、内部に前記ねじ軸が挿入され、内周面に内周軌道面が設けられたナットと、前記外周軌道面と前記内周軌道面との間に配置された複数のボールと、前記ナットの前記内周面に設けられ、前記ボールを循環させる循環部と、を備えている。前記ナットは、前記内周軌道面が設けられた筒状のナット本体と、前記ナット本体の内部から前記第1方向に開口した第1開口と、前記ナット本体の内周面の前記第2方向の端部から径方向内側に突出する抜け止め部と、前記抜け止め部の径方向内側に設けられ、前記ナット本体の内部から前記第2方向に開口した第2開口と、を有している。前記抜け止め部は、径方向内側を向く内径面を有している。前記内径面の径は、前記ねじ軸の前記外周面の径よりも小さい。
【0007】
本開示のボールねじ装置によれば、第2開口が抜け止め部により小径化され、ねじ軸が第2開口を通過しない。よって、ねじ軸がナットの第2開口から脱落する、ということが防止される。また、第2開口を介してナットの内部に仮軸を挿入し、第1開口からナットの内部にねじ軸を挿入することができる。つまり、仮軸を用いてボールねじ装置の組み立てを行うことができる。よって、ボールねじ装置の組み立てにかかる手間を軽減できる。
【0008】
前記するボールねじ装置において、前記内径面の径は、前記ナット本体の前記内周面の径から前記ボールの2つ分の径を減算した径よりも大きい。
【0009】
前記するボールねじ装置の好ましい態様として、前記抜け止め部は、環状になっている。前記抜け止め部の前記内径面は、前記ねじ軸の中心線と平行な軸方向から視て円形状となっている。
【0010】
仮軸を第2開口に挿入すると、仮軸の外周面が抜け止め部の内径面に当接する。これにより、仮軸が径方向外側に位置ずれしないように規制される。つまり、仮軸がナットと同軸上に配置され、仮軸の位置決めが容易となる。
(【0011】以降は省略されています)
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