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公開番号2025108103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001782
出願日2024-01-10
発明の名称キャスター
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B60B 33/00 20060101AFI20250715BHJP(車両一般)
要約【課題】比較的小型でありながら、段差の乗り越え時などに対応できるキャスターを提供する。
【解決手段】キャスターは、車体本体に取り付けられ、複数の内輪軌道面を外周に形成した固定軸と、固定軸の周囲に配置され、内輪軌道面に対応して複数の外輪軌道面を内周に形成した外輪と、複数の内輪軌道面と外輪軌道面に沿って転動可能に配置されたボールと、外輪に連結されたフォーク部と、フォーク部に連結された輪軸と、輪軸の周囲に回転可能に保持された車輪と、を有し、固定軸の中心線と、輪軸の中心とが水平方向にオフセットしている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車体本体に取り付けられ、複数の内輪軌道面を外周に形成した固定軸と、
前記固定軸の周囲に配置され、前記内輪軌道面に対応して複数の外輪軌道面を内周に形成した外輪と、
複数の前記内輪軌道面と前記外輪軌道面に沿って転動可能に配置されたボールと、
前記外輪に連結されたフォーク部と、
前記フォーク部に連結された輪軸と、
前記輪軸の周囲に回転可能に保持された車輪と、
を有し、
前記固定軸の中心線と、前記輪軸の中心とが水平方向にオフセットしている、
ことを特徴とするキャスター。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記フォーク部は、前記輪軸を取り付けた一対の脚部と、前記脚部の一端同士を連結する連結部とを有し、
前記固定軸は、前記外輪軌道面を形成した大径部と、前記大径部より小径の小径部とを有し、
前記小径部が、前記連結部に形成された開口に挿通されており、
前記開口から突出した前記小径部に雄ねじが形成され、前記雄ねじにナットが螺合する、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
【請求項3】
前記外輪の一端が前記連結部に当接しており、
前記雄ねじと前記ナットの螺合により、前記外輪と前記連結部との離間が阻止される、
ことを特徴とする請求項2に記載のキャスター。
【請求項4】
前記ナットの前記雄ねじに対する螺合量を変更することで、前記固定軸に対する前記外輪の軸方向位置を変更可能である、
ことを特徴とする請求項2に記載のキャスター。
【請求項5】
前記固定軸の端部は、車体本体の円形孔に圧入可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
【請求項6】
前記フォーク部のキャスター角は、15°以上、30°以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
【請求項7】
前記車輪の半径は、50mm以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャスター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キャスターに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より高齢者等の移動手段の一つとして、バッグ等の荷物を搬送しつつ、自身の歩行も補助できるシルバーカーが知られている。また高齢者等の運動機能の低下を補うべく、アシスト機能・ブレーキ機能が付随したシルバーカーも登場してきており、市場拡大の可能性を秘めている。シルバーカーの機能向上に伴い、その重量も増大する傾向がある。
【0003】
一般的なシルバーカーにおいては、小径の車輪を含むキャスターが車体本体に対して取り付けられており、地面に対して車輪が転動することにより、操作者は軽い力でシルバーカーを押すことができる。
【0004】
ここで、車体本体に対して車輪の向きが固定されていると、シルバーカー等の向きを変える際に負担が生じることから、一部のキャスターには、車体本体に対して車輪の向きを変えることができるよう、車輪旋回機構が設けられている。
【0005】
特許文献1には、車体本体などの被取付体に軸支される支軸と、該支軸を軸受けするラジアルベアリング(深溝玉軸受)をインサート成形した合成樹脂製の本体フレームと、この本体フレームに軸支された車輪とを備えた車輪旋回機構を持つキャスターが開示されている。この車輪旋回機構によれば、深溝玉軸受により支軸に対して本体フレームを低フリクションにて回転可能に支持することで、支軸回りに本体フレーム及び車輪を旋回可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-274774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
車輪が4か所にあるシルバーカーにおいては、車輪旋回機構を持つキャスターは、従動輪(前輪)側2か所に設けられることが多い。ここで、支軸の軸線と、車輪の回転中心から地面に下した垂線と、の距離をオフセット量と定義したときに、従動輪の従動性を高めるため、及び小さな力でキャスターを旋回可能とするために、なるべくオフセット量を大きくしたい。しかしながら、このオフセット量が大きすぎると、旋回時に車体本体からの車輪のはみだし量が大きくなり、使い勝手が悪くなるため、オフセット量には自ずと限界がある。
【0008】
ところで、オフセット量を大きくすることによる別な課題として、支軸から車輪中心までの距離が長くなることがある。支軸から車輪中心までの距離が長くなると、例えば段差を乗り越える際に、段差から車輪へと衝撃力が付与されたとき、支軸と本体フレームとの間に比較的大きなモーメントが生じることから、その対策が必要になる。
【0009】
大きなモーメントへの対策として大型の深溝玉軸受を設けると、キャスターの大型化・重量化を招くという問題がある。これに対し、大型の深溝玉軸受の代わりに小径化を図るため、ニードル軸受を用いるという選択肢もある。しかしながら、ニードル軸受は比較的外径が小さいという利点を有するものの、キャスターの旋回用軸受はラジアル荷重のほかに荷物や車体重量によって生ずるアキシャル荷重も受けるため、ニードル軸受をキャスターに設けた場合には、別個にスラスト軸受も必要となり、それにより部品点数が増大することとなる。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、比較的小型でありながら、段差の乗り越え時などに対応できるキャスターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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