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公開番号
2025105081
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223379
出願日
2023-12-28
発明の名称
潤滑状態の診断装置、診断方法、およびプログラム
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16N
29/00 20060101AFI20250703BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】転動装置の回転動作が停止している状態において、その潤滑状態を測定可能とする手法を提供する。
【解決手段】潤滑剤を用いる転動装置の診断を行う診断装置は、前記転動装置が回転を開始し、所定の回転が行われた以降に停止した状態の前記転動装置のインピーダンスおよび位相を電気インピーダンス法を用いて取得する取得手段と、前記インピーダンスおよび前記位相から前記転動装置における前記潤滑剤由来の膜の厚さを導出する導出手段と、前記膜の厚さに基づいて、前記転動装置の潤滑状態を判定する判定手段と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
潤滑剤を用いる転動装置の診断を行う診断装置であって、
前記転動装置が回転を開始し、所定の回転が行われた以降に停止した状態の前記転動装置のインピーダンスおよび位相を電気インピーダンス法を用いて取得する取得手段と、
前記インピーダンスおよび前記位相から前記転動装置における前記潤滑剤由来の膜の厚さを導出する導出手段と、
前記膜の厚さに基づいて、前記転動装置の潤滑状態を判定する判定手段と、
を有する診断装置。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記判定手段は、前記膜の厚さが所定の閾値を下回った場合に、異常が生じる予兆であると判定する、請求項1に記載の診断装置。
【請求項3】
前記判定手段は、
前記導出手段による複数回の導出により得られる膜の厚さに基づいて、基準となる厚さを特定し、
新たに導出された膜の厚さが、前記基準に対して所定の割合よりも減少している場合に、異常が生じる予兆であると判定する、請求項1に記載の診断装置。
【請求項4】
前記基準は、前記導出手段による複数回の導出により得られる膜の厚さの変動が所定の範囲内となった状態における直近の膜の厚さである、請求項3に記載の診断装置。
【請求項5】
前記潤滑剤は、添加剤を含むグリースである、請求項1に記載の診断装置。
【請求項6】
前記転動装置は、ボールねじである、請求項1に記載の診断装置。
【請求項7】
潤滑剤を用いる転動装置の診断を行う診断方法であって、
前記転動装置が回転を開始し、所定の回転が行われた以降に停止した状態の前記転動装置のインピーダンスおよび位相を電気インピーダンス法を用いて取得する取得工程と、
前記インピーダンスおよび前記位相から前記転動装置における前記潤滑剤由来の膜の厚さを導出する導出工程と、
前記膜の厚さに基づいて、前記転動装置の潤滑状態を判定する判定工程と、
を有する診断方法。
【請求項8】
コンピュータに、
潤滑剤を用いる転動装置が回転を開始し、所定の回転が行われた以降に停止した状態の前記転動装置のインピーダンスおよび位相を電気インピーダンス法を用いて取得する取得手段と、
前記インピーダンスおよび前記位相から前記転動装置における前記潤滑剤由来の膜の厚さを導出する導出手段と、
前記膜の厚さに基づいて、前記転動装置の潤滑状態を判定する判定手段と、
を実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑状態の診断装置、診断方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ボールねじなどの転動装置では、潤滑剤を用いてその動作を潤滑させる構成が用いられている。このような構成の装置では、潤滑状態を適切に把握・管理することで安定的な動作を実現している。
【0003】
潤滑状態を監視する手法として、電気インピーダンス法を用いた手法がある。例えば、特許文献1では、潤滑剤による潤滑を行う装置において、交流電源を用いて油膜厚さや電気特性を導出する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7057868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
潤滑剤を用いる転動装置の潤滑状態を測定する場合に、転動装置の回転動作が停止している状態での潤滑状態の測定方法についても求められている。例えば、車両装置などにおいて、動作が停止している場合にその潤滑状態を把握したいといった要望がある。
【0006】
上記課題を鑑み、本発明は、転動装置の回転動作が停止している状態において、その潤滑状態を測定可能とする手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。すなわち、潤滑剤を用いる転動装置の診断を行う診断装置であって、
前記転動装置が回転を開始し、所定の回転が行われた以降に停止した状態の前記転動装置のインピーダンスおよび位相を電気インピーダンス法を用いて取得する取得手段と、
前記インピーダンスおよび前記位相から前記転動装置における前記潤滑剤由来の膜の厚さを導出する導出手段と、
前記膜の厚さに基づいて、前記転動装置の潤滑状態を判定する判定手段と、
を有する診断装置。
【0008】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、潤滑剤を用いる転動装置の診断を行う診断方法であって、
前記転動装置が回転を開始し、所定の回転が行われた以降に停止した状態の前記転動装置のインピーダンスおよび位相を電気インピーダンス法を用いて取得する取得工程と、
前記インピーダンスおよび前記位相から前記転動装置における前記潤滑剤由来の膜の厚さを導出する導出工程と、
前記膜の厚さに基づいて、前記転動装置の潤滑状態を判定する判定工程と、
を有する診断方法。
【0009】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、プログラムであって、
コンピュータに、
潤滑剤を用いる転動装置が回転を開始し、所定の回転が行われた以降に停止した状態の前記転動装置のインピーダンスおよび位相を電気インピーダンス法を用いて取得する取得手段と、
前記インピーダンスおよび前記位相から前記転動装置における前記潤滑剤由来の膜の厚さを導出する導出手段と、
前記膜の厚さに基づいて、前記転動装置の潤滑状態を判定する判定手段と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、転動装置の回転動作が停止している状態において、その潤滑状態を測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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