TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025067574
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177663
出願日
2023-10-13
発明の名称
検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システム
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
B60B
35/02 20060101AFI20250417BHJP(車両一般)
要約
【課題】タイヤの振れ回りを生じうる、タイヤに関する不具合を検出する検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システムを提供する。
【解決手段】検出装置付きハブユニット軸受において、エンコーダは、被検出面の特性を有する第一被検出部と第二被検出部とが円周方向に関して交互に且つ等間隔で配置されている。第一被検出部と第二被検出部との各境界は、エンコーダの軸方向に対して同方向に同じ角度だけ傾斜した直線形状としている。演算部は、タイヤの複数の位相において、第一被検出部又は第二被検出部を検出部が通過する長さに基づいた、センサの出力信号に応じて、タイヤに関する不具合を検出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
回転しない静止側部材、
外周部にホイール及び制動用回転部材が取り付けられる回転フランジと一体に回転する回転側部材、及び、
前記静止側部材と前記回転側部材との間に転動自在に設けられた複数の転動体、
を備えるハブユニット軸受と、
前記回転側部材、又は前記回転側部材に結合固定されて前記回転側部材と共に回転する部材と同心に支持され、被検出面の特性を、円周方向に関して交互に変化させたエンコーダ、及び、前記被検出面に対向させた状態で回転しない部分に支持される検出部を有し、前記被検出面の特性変化に対応してその出力信号を変化させるセンサ、を有する検出装置と、
前記センサの出力信号に応じて、タイヤに関する不具合を検出する演算部と、
を備える検出装置付きハブユニット軸受であって、
前記エンコーダは、前記被検出面の特性を有する第一被検出部と第二被検出部とが円周方向に関して交互に且つ等間隔で配置されており、
前記第一被検出部と前記第二被検出部とは、同一寸法且つ同一形状とされ、
前記演算部は、前記タイヤの複数の位相において、前記第一被検出部又は前記第二被検出部を前記検出部が通過する長さに基づいた、前記センサの出力信号に応じて、前記タイヤに関する不具合を検出する、
検出装置付きハブユニット軸受。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記第一被検出部と前記第二被検出部との各境界は、前記エンコーダの軸方向に対して同方向に同じ角度だけ傾斜した直線形状としている、
請求項1に記載の検出装置付きハブユニット軸受。
【請求項3】
前記検出装置は、前記タイヤの複数の位相において、前記第一被検出部又は前記第二被検出部を前記検出部が通過する長さに基づいた、前記センサの出力信号のばらつきと、回転速度との関係を予め記憶し、
前記演算部は、前記センサの出力信号のばらつきと前記回転速度に基づいて、前記タイヤに関する不具合を検出する、
請求項1に記載の検出装置付きハブユニット軸受。
【請求項4】
左右の前記タイヤにそれぞれ対応する、請求項1~3のいずれか1項に記載の検出装置付きハブユニット軸受を一対備える、検出装置付きハブユニット軸受システムであって、
前記演算部は、それぞれの検出装置において、前記第一被検出部又は前記第二被検出部を前記検出部が通過する長さに基づいた、前記センサの出力信号に応じて、前記タイヤに関する不具合を検出する、
検出装置付きハブユニット軸受システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車やオートバイなどの車両のタイヤの不具合を検知するシステムとしては、タイヤに取り付けられて、タイヤの空気圧を検出する圧力センサや温度を検出する温度センサを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-7274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、タイヤに関する不具合としては、タイヤの空気圧低下、パンク、ボルトの緩み、ボルト破損、ホイールの取り付け不良、ハブユニット軸受の軸受予圧抜けなどが挙げられ、これらの不具合を検知することが望まれている。特許文献1に記載のタイヤ空気圧監視システムでは、あくまでタイヤの空気圧のみの監視に限ったものであり、さらなる改善が望まれていた。
【0005】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤの振れ回りを生じうる、タイヤに関する不具合を検出する検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記目的は、検出装置付きハブユニット軸受に係る下記[1]及び検出装置付きハブユニット軸受システムに係る下記[2]の構成により達成される。
[1] 回転しない静止側部材、
外周部にホイール及び制動用回転部材が取り付けられる回転フランジと一体に回転する回転側部材、及び、
前記静止側部材と前記回転側部材との間に転動自在に設けられた複数の転動体、
を備えるハブユニット軸受と、
前記回転側部材、又は前記回転側部材に結合固定されて前記回転側部材と共に回転する部材と同心に支持され、被検出面の特性を、円周方向に関して交互に変化させたエンコーダ、及び、前記被検出面に対向させた状態で回転しない部分に支持される検出部を有し、前記被検出面の特性変化に対応してその出力信号を変化させるセンサ、を有する検出装置と、
前記センサの出力信号に応じて、タイヤに関する不具合を検出する演算部と、
を備える検出装置付きハブユニット軸受であって、
前記エンコーダは、前記被検出面の特性を有する第一被検出部と第二被検出部とが円周方向に関して交互に且つ等間隔で配置されており、
前記第一被検出部と前記第二被検出部とは、同一寸法且つ同一形状とされ、
前記演算部は、前記タイヤの複数の位相において、前記第一被検出部又は前記第二被検出部を前記検出部が通過する長さに基づいた、前記センサの出力信号に応じて、前記タイヤに関する不具合を検出する、
検出装置付きハブユニット軸受。
[2] 左右の前記タイヤにそれぞれ対応する、[1]に記載の検出装置付きハブユニット軸受を一対備える、検出装置付きハブユニット軸受システムであって、
前記演算部は、それぞれの検出装置において、前記第一被検出部又は前記第二被検出部を前記検出部が通過する長さに基づいた、前記センサの出力信号に応じて、前記タイヤに関する不具合を検出する、
検出装置付きハブユニット軸受システム。
【発明の効果】
【0007】
本発明の検出装置付きハブユニット軸受によれば、タイヤの空気圧低下、パンク、ボルトの緩み、ボルト破損、ホイールの取り付け不良、ハブユニット軸受の軸受予圧抜けなどの、タイヤの振れ回りを生じうる、タイヤに関する不具合を検出することができる。
また、本発明の検出装置付きハブユニット軸受システムによれば、タイヤの振れ回りを、タイヤに関する不具合に起因するものか、走行に起因するものかを切り分けて判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の第1実施形態に係る検査装置付きハブユニット軸受の断面図である。
図2は、センサの検出部によるエンコーダの被検出面の走査部分を示す、エンコーダの被検出面を径方向から見た展開図であり、(A)はタイヤの振れ回りが無い場合を示し、(B)はタイヤの振れ回りが有る場合を示す。
図3は、センサの出力信号を示す線図であり、(A)はタイヤの振れ回りが無い場合を示し、(B)はタイヤの振れ回りが有る場合を示す。
図4は、第1実施形態の変形例に係るエンコーダの部分斜視図である。
図5は、第1実施形態の変形例における、センサの出力信号を示す線図であり、(A)はタイヤの振れ回りが無い場合を示し、(B)はタイヤの振れ回りが有る場合を示す。
図6は、本発明が適用される他のハブユニット軸受の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る検出装置付きハブユニット軸受について図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1に示すように、第1実施形態の検出装置付きハブユニット軸受は、ハブユニット軸受1と、検出装置2とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精工株式会社
ボールねじ
1か月前
日本精工株式会社
リニアガイド
1か月前
日本精工株式会社
信号出力回路
12日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
10日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受
10日前
日本精工株式会社
磁歪式トルクセンサ
24日前
日本精工株式会社
センサ付ハブユニット軸受
23日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受の予圧測定方法
20日前
日本精工株式会社
玉軸受用冠型保持器、及び玉軸受
23日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受の外輪の製造方法
3日前
日本精工株式会社
転がり軸受用冠形保持器、及び転がり軸受
3日前
日本精工株式会社
異常診断装置、異常診断方法およびプログラム
17日前
日本精工株式会社
アクチュエータ装置の制御装置、および制御方法
17日前
日本精工株式会社
玉軸受、及び、玉軸受におけるグリースの塗布方法
23日前
日本精工株式会社
転がり軸受の荷重推定装置、荷重推定方法、およびプログラム
3日前
日本精工株式会社
機械部品の製造方法、軸受の製造方法、機械部品、軸受、機械、及び車両
11日前
日本精工株式会社
検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システム
3日前
日本精工株式会社
検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システム
3日前
日本精工株式会社
歯車装置、直動アクチュエータ、バックラッシ角度測定方法およびプログラム
18日前
日本精工株式会社
パラレルリンクを含むロボット、および、パラレルリンクを含むロボットの製造方法
25日前
日本精工株式会社
筒状部材の製造方法、機械装置の製造方法、及び車両の製造方法
10日前
日本精工株式会社
筒状部材の製造方法、機械装置の製造方法、および車両の製造方法
10日前
個人
飛行自動車
2か月前
個人
警告装置
11日前
個人
授乳用車両
3か月前
個人
小型EVシステム
13日前
日本精機株式会社
ケース
19日前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
26日前
日本精機株式会社
照明装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
26日前
個人
アンチロール制御装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
続きを見る
他の特許を見る