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公開番号2025063838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2024164361
出願日2024-09-20
発明の名称機械部品の製造方法、軸受の製造方法、機械部品、軸受、機械、及び車両
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B24B 19/06 20060101AFI20250409BHJP(研削;研磨)
要約【課題】バニシング加工に用いるバニシングツールの長寿命化を図る。
【解決手段】機械部品の製造方法は、金属材料製の中間素材のうち接触面が形成される部分である被加工面に、一般砥石による研削加工を施す研削工程と、前記研削工程の後、前記被加工面に付着した異物を除去する除去処理を施す除去工程と、前記除去工程の後、前記被加工面にバニシング加工を施す、バニシング工程と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
相手部材に対して転がり接触または滑り接触する接触面を備える、金属材料製の機械部
品の製造方法であって、
金属材料製の中間素材のうち前記接触面が形成される部分である被加工面に、一般砥石による研削加工を施す研削工程と、
前記研削工程の後、前記被加工面に付着した異物を除去する除去処理を施す除去工程と、
前記除去工程の後、前記被加工面にバニシング加工を施すバニシング工程と、
を備える、機械部品の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
相手部材に対して転がり接触または滑り接触する接触面を備える、金属材料製の機械部品の製造方法であって、
金属材料製の中間素材のうち前記接触面が形成される部分である被加工面に、超砥粒砥石による研削加工を施す、研削工程と、
前記研削工程の後、前記被加工面にバニシング加工を施す、バニシング工程と、
を備える、機械部品の製造方法。
【請求項3】
前記研削工程の後、前記バニシング工程の前に、前記被加工面に付着した異物を除去する除去処理を施す除去工程を備える、請求項2に記載の機械部品の製造方法。
【請求項4】
前記除去処理は、前記被加工面に洗浄液を吹きつける洗浄処理を含む、請求項1または3に記載の機械部品の製造方法。
【請求項5】
前記除去処理は、前記被加工面に超仕上加工を施す仕上処理を含む、請求項1または3に記載の機械部品の製造方法。
【請求項6】
前記超仕上加工は、超仕上砥石をオシレーションさせつつ、自身の中心軸を中心に回転する前記中間素材の前記被加工面に押し付けることにより行われる、請求項5に記載の機械部品の製造方法。
【請求項7】
前記バニシング加工に用いられる加工設備は、バニシングツールの位置及び/又は姿勢が制御される構成を有する、請求項1または2に記載の機械部品の製造方法。
【請求項8】
前記バニシング加工に用いられる前記加工設備は、前記被加工面に対する前記バニシングツールの加工状態を監視する監視機構を有する、請求項7に記載の機械部品の製造方法。
【請求項9】
複数個の転動体と、
内周面に、前記複数個の転動体と転がり接触する外輪軌道を有する外輪と、
外周面に、前記複数個の転動体と転がり接触する内輪軌道を有する内輪と、
を備える、軸受の製造方法であって、
前記外輪および/または前記内輪を、請求項1または2に記載の機械部品の製造方法に
より製造する、軸受の製造方法。
【請求項10】
金属材料により構成され、
相手部材に対して転がり接触または滑り接触する接触面を備え、
前記接触面が、バニシング研磨面であって、周期的な切削挽目が存在しないプラトー面
により構成されている、機械部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、機械部品の製造方法、軸受の製造方法、機械部品、軸受、機械、及び車両に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
各種回転機械装置の回転部材は、たとえば図1に示すようなラジアル転がり軸受1により、ハウジングなど、使用時にも回転しない部分に対して回転可能に支持される。ラジアル転がり軸受1は、外周面に内輪軌道2を有する内輪3と、内周面に外輪軌道4を有する外輪5と、内輪軌道2と外輪軌道4との間に転動自在に配置される複数個の転動体6とを備える。
【0003】
転動体と転がり接触する内輪軌道および外輪軌道は、耐圧痕性を向上させるために残留圧縮応力を向上させることが望まれる。国際公開第2021/220749号パンフレットには、内輪軌道や外輪軌道の残留圧縮応力を向上させるために、バニシング加工を施す方法が記載されている。バニシング加工は、被加工面に、ローラまたはボールを押し付けることで、該被加工面の表面に塑性変形および加工硬化を生じさせる加工方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/220749号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バニシング加工を施すことで、内輪軌道や外輪軌道の圧縮残留応力を向上させつつ、転がり軸受の製造コストを低減させるためには、バニシング加工に用いるバニシングツール(例えば、ローラ、ボールなど)の寿命を向上させることが望まれる。
【0006】
本開示は、バニシング加工に用いるバニシングツール(例えば、ローラ、ボールなど)の長寿命化を図ることができる、機械部品の製造方法、および、当該方法により製造された機械部品を提供することを目的としている。また、本開示は、バニシングツールの長寿命化を図ることができる、軸受の製造方法、および、当該方法により製造された軸受を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、バニシング加工に用いるバニシングツールの耐久性を損なう原因について鋭意研究を検討した結果、その原因の1つとして、バニシング加工の前工程として行われた機械加工の際に生じる砥粒などの異物がバニシングツールの表面に付着して、該表面に傷などの損傷が生じることがあるとの知見を得た。本開示は、このような知見に基づいて完成されたものである。
【0008】
本開示の第1態様および第2態様の機械部品の製造方法の対象となる機械部品は、金属材料により構成され、相手部材に対して転がり接触または滑り接触する接触面を備える。
【0009】
本開示の第1態様の機械部品の製造方法は、
金属材料製の中間素材のうち前記接触面が形成される部分である被加工面に、一般砥石による研削加工を施す研削工程と、
前記研削工程の後、前記被加工面に付着した異物を除去する除去処理を施す除去工程と、
前記除去工程の後、前記被加工面にバニシング加工を施すバニシング工程と、
を備える。
【0010】
本開示の第2態様の機械部品の製造方法は、
金属材料製の中間素材のうち前記接触面が形成される部分である被加工面に、超砥粒砥石による研削加工を施す、研削工程と、
前記研削工程の後、前記被加工面にバニシング加工を施す、バニシング工程と、
を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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