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公開番号2025041458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148774
出願日2023-09-13
発明の名称ハブユニット軸受
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人貴和特許事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250318BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】転動体設置空間の軸方向外側の開口を塞ぐシール装置の組み付け後の位置や姿勢を安定させやすいハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】外輪3は、軸方向外側の端部の外周面に、軸方向外側に向かうにしたがって外径が小さくなる方向に傾斜した外輪傾斜面部10を有する。シール装置9を構成する外輪側シール部材20は、芯金21とシール部22とを備える。芯金21は、嵌合筒部23と外向鍔部24とを有し、外向鍔部24は、径方向外側部に、径方向外側に向かうにしたがって軸方向内側に向かう方向に伸長した傾斜板部25を有する。シール部22は、ガスケット部31を有する。ガスケット部31は、傾斜板部25の軸方向内側面に結合され、外輪傾斜面部10に弾性的に押し付けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
外周面に複列の内輪軌道を有し、かつ、前記外輪よりも軸方向外側に位置する部分に径方向外側に向けて突出した回転フランジを有するハブと、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向外側の開口を塞ぐシール装置と、
を備え、
前記外輪は、軸方向外側の端部の外周面に、軸方向外側に向かうにしたがって外径が小さくなる方向に傾斜した外輪傾斜面部を有し、
前記シール装置は、少なくとも、前記外輪に支持される外輪側シール部材を含んで構成され、
前記外輪側シール部材は、前記外輪の軸方向外側の端部に支持された芯金と、前記芯金に結合されたシール部とを備え、
前記芯金は、前記外輪の軸方向外側の端部の内周面に締り嵌めで内嵌された嵌合筒部と、前記嵌合筒部の軸方向外側の端部から径方向外側に向けて伸長する外向鍔部とを有し、
前記外向鍔部は、径方向外側部に、径方向外側に向かうにしたがって軸方向内側に向かう方向に伸長した傾斜板部を有し、
前記シール部は、ガスケット部を有し、該ガスケット部は、前記傾斜板部の軸方向内側面に結合され、前記外輪傾斜面部に弾性的に押し付けられている、
ハブユニット軸受。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記シール部は、少なくとも1本のシールリップと、堰部と、庇リップとを、さらに有し、
前記少なくとも1本のシールリップは、前記シール部の径方向内側部分に配置され、その先端部が、前記ハブの表面または前記ハブに外嵌固定されたハブ側シール部材に摺接しており、
前記堰部は、前記シール部の径方向外側部分に配置され、前記外輪の外周面のうち前記外輪傾斜面部の軸方向内側に隣接する部分よりも径方向外側に突出しており、
前記庇リップは、前記シール部の径方向外側部分に配置され、かつ、軸方向外側に向けて伸長し、その先端部が前記回転フランジの軸方向内側面に近接対向している、
請求項1に記載のハブユニット軸受。
【請求項3】
前記シール部は、前記庇リップの径方向内側に隣接する部分に、肉盗み部を備える、請求項2に記載のハブユニット軸受。
【請求項4】
前記外輪側シール部材は、前記庇リップの径方向内側に位置する部分に、軸方向外側を向いた外輪シール側面と、前記外輪シール側面の径方向内側の端部から軸方向内側に折れ曲がり、径方向内側を向いた外輪シール内周面とを有し、
前記ハブ側シール部材は、前記外輪シール内周面と径方向に対向するハブシール外周面と、前記ハブシール外周面の軸方向外側の端部から径方向内側に折れ曲がり、軸方向外側を向いたハブシール側面と、前記ハブシール側面の径方向内側の端部から軸方向外側に向けて突出し、その先端部が前記回転フランジの軸方向内側面に接触する接触リップとを有し、
前記ハブシール側面が前記外輪シール側面よりも軸方向外側に配置されている、
請求項2に記載のハブユニット軸受。
【請求項5】
前記回転フランジは、軸方向内側面のうち、前記堰部よりも径方向外側に位置する部分に、前記堰部のうちで最も径方向外側に位置する部分よりも軸方向内側に位置する張出部を有する、請求項2に記載のハブユニット軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の車輪は、ハブユニット軸受により、懸架装置に対して回転自在に支持される。ハブユニット軸受は、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、外周面に複列の内輪軌道を有し、かつ、外輪よりも軸方向外側に位置する部分に径方向外側に向けて突出した回転フランジを有するハブと、複列の外輪軌道と複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体とを備える。外輪は、懸架装置に支持固定される。ハブの回転フランジには、車輪のホイールおよび制動用回転体が結合固定される。
【0003】
ハブユニット軸受に関して、軸方向外側は、車両に組み付けた状態で車両の幅方向外側であり、軸方向内側は、車両に組み付けた状態で車両の幅方向中央側である。
【0004】
ハブユニット軸受は、外輪の内周面とハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向外側の開口を塞ぐシール装置をさらに備える。該シール装置により、該開口を通じて、外部から転動体設置空間に泥水などの異物が侵入すること、および、転動体設置空間から外部に潤滑用のグリースが漏洩することが防止されている。
【0005】
図8は、特開2022-48883号公報に記載された従来のハブユニット軸受における、転動体設置空間の軸方向外側の開口を塞ぐシール装置の設置部を示している。
【0006】
図8に示したハブユニット軸受100において、外輪101の内周面とハブ102の外周面との間に存在する転動体設置空間103の軸方向外側(図8の左側)の開口を塞ぐシール装置104は、外輪101に支持される外輪側シール部材104により構成されている。外輪側シール部材104は、芯金105と、シール部106とを備える。
【0007】
芯金105は、全体を円環状に構成されており、外輪101の軸方向外側の端部に支持固定されている。
【0008】
芯金105は、外輪101の軸方向外側の端部に締り嵌めで内嵌された嵌合筒部107と、嵌合筒部107の軸方向外側の端部から径方向外側に向けて略直角に折れ曲がり、外輪101の軸方向外側の端面に沿って径方向外側に向けて伸長した中空円板状の外向鍔部108と、嵌合筒部107の軸方向内側(図8の右側)の端部から径方向内側に折れ曲がった支持板部109とを備える。外向鍔部108の径方向外端部は、外輪3の軸方向外側の端部よりも径方向外側に突出している。
【0009】
シール部106は、全体を円環状に構成されており、芯金105に結合固定されている。シール部106は、3本のシールリップ110~112と、堰部113と、庇リップ114と、ガスケット部118とを備える。
【0010】
3本のシールリップ110~112は、シール部106の径方向内側部分に備えられている。3本のシールリップ110~112の先端部は、ハブ102の外周面、および、ハブ102に備えられた回転フランジ115の軸方向内側面に全周にわたり摺接している。
(【0011】以降は省略されています)

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