TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025069100
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2024180602
出願日
2024-10-16
発明の名称
保持器及び転がり軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/44 20060101AFI20250422BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】転がり軸受の静音性を向上させることができる保持器及び転がり軸受を提供すること。
【解決手段】複数の転動体及び転動体を挟む一対の軌道部材を備える転がり軸受において複数の転動体を保持する保持器であって、欠陥を含む金属部材を備え、金属部材が、転動体を収容する収容部を有し、金属部材中の欠陥の体積割合である欠陥率が0.020体積%以上である、保持器。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の転動体及び前記転動体を挟む一対の軌道部材を備える転がり軸受において前記複数の転動体を保持する保持器であって、
欠陥を含む金属部材を備え、
前記金属部材が、前記転動体を収容する収容部を有し、
前記金属部材中の前記欠陥の体積割合である欠陥率が0.020体積%以上である、保持器。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記金属部材中の前記欠陥率が4.756体積%以下である、請求項1に記載の保持器。
【請求項3】
前記金属部材がアルミニウム合金又はマグネシウム合金を含む、請求項1に記載の保持器。
【請求項4】
前記金属部材がアルミニウム合金を含む、請求項1に記載の保持器。
【請求項5】
前記転がり軸受がスラスト玉軸受である、請求項1に記載の保持器。
【請求項6】
前記金属部材の表面を保護する表面保護層をさらに有する、請求項1に記載の保持器。
【請求項7】
前記表面保護層が、前記金属部材をアルマイト処理して得られる酸化皮膜である、請求項6に記載の保持器。
【請求項8】
前記表面保護層の厚さが10μm~25μmである、請求項6に記載の保持器。
【請求項9】
複数の転動体と、
前記複数の転動体を保持する保持器と、
前記転動体を挟む一対の軌道部材とを備え、
前記保持器が、請求項1~8のいずれか一項に記載の保持器である、転がり軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、保持器及び転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
スラスト玉軸受などの転がり軸受は、複数の転動体と、複数の転動体を保持する保持器と、転動体を挟む一対の軌道部材とを備えている。保持器は、複数の転動体を一定間隔で保持するものであり、強度の観点から、黄銅などを含む金属部材で構成されることがある(例えば下記特許文献参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-146922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の転がり軸受は、使用時の静音性の点で改善の余地を有していた。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、転がり軸受の使用時の静音性を向上させることができる保持器及び転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の発明者らは、上記課題を解決するため検討を重ねた結果、以下の開示により上記課題を解決しうることを見出した。
【0007】
すなわち、本開示の一側面は、複数の転動体及び前記転動体を挟む一対の軌道部材を備える転がり軸受において前記複数の転動体を保持する保持器であって、欠陥を含む金属部材を備え、前記金属部材が、前記転動体を収容する収容部を有し、前記金属部材中の前記欠陥の体積割合である欠陥率が0.020体積%以上である、保持器を提供する。
転がり軸受においては、転動体と収容部の内壁面との間に隙間があるため、転がり軸受の使用時においては、転動体が収容部の内壁面に衝突する。このとき、上記保持器によれば、金属部材が欠陥を含み、金属部材中の欠陥率が0.020体積%以上であることで、転動体が収容部の内壁面に衝突する際の衝突音が欠陥で吸収されて減衰されやすくなるため、保持器は、転がり軸受の使用時の静音性を向上させることができる。
【0008】
上記保持器においては、前記金属部材中の前記欠陥率が4.756体積%以下であることが好ましい。
この場合、金属部材中の欠陥率が4.756体積%以下となることで、金属部材の機械強度の低下を抑制することができる。
尚、保持器に対して応力がかかる場合、その近郊に巣のような欠陥が存在すると,そこを起点として破損してしまう可能性が考えられる.事前に強度解析を行い,応力が経つようであれば,当外部の表面に巣がないよう,また内部に巣があるようであれば,強度が耐えられるだけの巣の大きさに制御しておくことが望ましい.その場合,自身らで強度と欠陥の大きさの関係性をまとめたデータを所有しておき、活用する事が望ましい。
【0009】
上記保持器においては、前記金属部材がアルミニウム合金又はマグネシウム合金であることが好ましい。
金属部材がアルミニウム合金又はマグネシウム合金を含むと、保持器がより軽量化される。この場合、転がり軸受の使用時において、保持器が遠心力により変形しにくくなる。このため、保持器の収容部の変形に伴う転動体の位置ずれが抑制される。また、保持器と軌道部材とが接触しにくくなり、転がり軸受の回転抵抗の増大、保持器と軌道部材との衝突による衝突音及び焼付きを抑制することができる。さらに、保持器がより軽量化されることで、転がり軸受もより軽量化されるため、転がり軸受の初期回転損失トルクを低減させることが可能となり、転がり軸受を回転させる際のエネルギーを削減することができ、CO
2
の削減に貢献することができる。さらに、アルミニウム合金又はマグネシウム合金は、低い密度を有するため、振動が減衰しやすくなる。そのため、保持器は、音が発生してもその音をすぐに減衰させることができる。
【0010】
上記保持器においては、前記金属部材がアルミニウム合金であることが特に好ましい。
アルミニウム合金はマグネシウム合金に比べて高いヤング率を有しているため、転がり軸受の使用時に保持器に遠心力が加わっても、歪みが生じにくくなるため、収容部の変形が抑制される。このため、保持器の収容部の変形に伴う転動体の位置ずれがより抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精工株式会社
信号出力回路
16日前
日本精工株式会社
回転機械装置
今日
日本精工株式会社
ボールねじ装置
14日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受
14日前
日本精工株式会社
保持器及び転がり軸受
1日前
日本精工株式会社
玉軸受用冠型保持器、及び玉軸受
27日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受の予圧測定方法
24日前
日本精工株式会社
ハブユニット軸受の外輪の製造方法
7日前
日本精工株式会社
実験支援システムおよび情報取得方法
今日
日本精工株式会社
転がり軸受用冠形保持器、及び転がり軸受
7日前
日本精工株式会社
異常診断装置、異常診断方法およびプログラム
21日前
日本精工株式会社
アクチュエータ装置の制御装置、および制御方法
21日前
日本精工株式会社
表面処理を施された部品及び部品の製造組立方法
今日
日本精工株式会社
駆動装置、および、パラレルリンクを含むロボット
1日前
日本精工株式会社
転がり軸受の荷重推定装置、荷重推定方法、およびプログラム
7日前
日本精工株式会社
機械部品の製造方法、軸受の製造方法、機械部品、軸受、機械、及び車両
15日前
日本精工株式会社
検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システム
7日前
日本精工株式会社
検出装置付きハブユニット軸受及び検出装置付きハブユニット軸受システム
7日前
日本精工株式会社
歯車装置、直動アクチュエータ、バックラッシ角度測定方法およびプログラム
22日前
日本精工株式会社
筒状部材の製造方法、機械装置の製造方法、及び車両の製造方法
14日前
日本精工株式会社
筒状部材の製造方法、機械装置の製造方法、および車両の製造方法
14日前
個人
流路体
3か月前
個人
ホース保持具
15日前
個人
クラッチ装置
3か月前
個人
トーションバー
27日前
個人
回転式配管用支持具
2か月前
個人
固着具と成形品部材
3か月前
個人
ボルトナットセット
1か月前
株式会社オンダ製作所
継手
2か月前
株式会社アイシン
駆動装置
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社三協丸筒
枠体
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
続きを見る
他の特許を見る