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公開番号
2025070606
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181062
出願日
2023-10-20
発明の名称
減速機
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16H
1/32 20060101AFI20250424BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】クランク軸の回転に伴って揺動歯車が揺動回転する際、揺動歯車の外側角部が外輪の内側角部に干渉することを防止して外輪及び揺動歯車の接触傷を防止し、揺動歯車の滑らかな運動を確保して長寿命の減速機を提供する。
【解決手段】内側部材30を外側部材20に対して回転自在に支承する転がり軸受10A、10Bは、外側部材20に内嵌する外輪11A、11Bと、内側部材30に外嵌する内輪12A、12Bと、外輪11A、11B及び内輪12A、12B間に転動自在に配設された複数の転動体13A、13Bと、を備える。外輪11A、11Bは軸方向で見たときに偏心部43、44が最も内径側に位置するときも揺動歯車50A、50Bと重なる重畳部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内径面に、内歯ピンがそれぞれ回転可能に保持される複数のピン溝が、周方向に一定の間隔で形成された外側部材と、
外径面に前記内歯ピンに噛合可能な外歯が周方向に一定の間隔で形成され、クランク軸の偏心部に嵌合し該クランク軸の回転に伴って揺動回転する揺動歯車と、
前記揺動歯車の軸方向側方に配置されて前記クランク軸を回転可能に支持する内側部材と、
前記内側部材を前記外側部材に対して回転自在に支承する転がり軸受と、
を備える減速機であり、
前記転がり軸受は、前記内側部材に外嵌する内輪と、前記外側部材に内嵌する外輪と、前記内輪及び前記外輪間に転動自在に配設された複数の転動体と、を備え、
前記外輪は、軸方向で見たときに前記偏心部が最も内径側に位置するときも前記揺動歯車と重なる重畳部を有する、
減速機。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記外輪には、前記揺動歯車側の側面に、径方向内側に突出する円環状突起部が形成され、
前記円環状突起部の内径は、前記偏心部が最も内径側に位置するときの前記揺動歯車の外径より小さい、
請求項1に記載の減速機。
【請求項3】
前記円環状突起部の軸方向外側の端面と前記内輪の軸方向内側の端面との距離L1は、前記円環状突起部の軸方向厚さL2より大きい、
請求項2に記載の減速機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、偏心揺動型の減速機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
産業用ロボットや工作機械等においては、モーター等の回転駆動源の回転を減速するために減速機が用いられる。減速機のような回転機器では、内側部材の外周に外側部材が軸受を介して相対回転可能に連結される。
【0003】
特許文献1には、二つの相手側部材間で所定の減速比で回転数を減速する偏心揺動型歯車装置が開示されている。特許文献1の偏心揺動型歯車装置は、一方の相手側部材に固定される外筒と、外筒内に配置されるとともに、もう一方の相手側部材に固定されるキャリアと、を備えており、キャリアは、クランク軸の偏心部に取り付けられた揺動歯車の揺動回転によって外筒に対して相対的に回転する。
【0004】
例えば、従来の偏心揺動型の減速機においては、図5及び図6に示すように、ころ軸受100により、内側部材111が、外側部材112に対して回転自在に支承されている。ころ軸受100は、内側部材111に外嵌する内輪101と、外側部材112に内嵌する外輪102と、内輪101と外輪102との間に転動自在に配設された複数のころ103と、該複数のころ103を回動自在に保持する保持器104と、を備えている。
【0005】
そして、外輪102の軸方向一方側(図中左側)には、減速機のクランク軸により揺動回転する揺動歯車120が配置されている。揺動歯車120のころ軸受100側の側面120aと、外輪102の揺動歯車120側の側面102aは、実質的に同一面上にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-122582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の減速機においては、図5に示すように、クランク軸が回転して揺動歯車120が揺動回転の上死点に位置するとき、即ち、揺動歯車120の外径面120bが外輪102の内径面102bよりも内径側に位置するとき、揺動歯車120の外側角部120cは、外輪102の内側角部102cから離間している。
【0008】
そして、図6に示すように、さらにクランク軸が回転して揺動歯車120が揺動回転の下死点に達すると、揺動歯車120の外径面120bが外輪102の内径面102bよりも外径側に位置する。即ち、揺動歯車120の側面120aと外輪102の側面102aとは、その一部同士が軸方向視において重なった状態になる。
【0009】
揺動歯車120の外径面120bが外輪102の内径面102bよりも内径側に位置する図5に示す状態から、揺動歯車120の外径面120bが外輪102の内径面102bよりも外径側に位置する図6に示す状態に移行する際、或いは逆に図6に示す状態から図5に示す状態に移行する際、揺動歯車120の外側角部120cと外輪102の内側角部102cとが干渉して両角部102c,120cに損傷を与える虞がある。該損傷は、揺動歯車120の滑らかな運動を阻害すると共に、減速機の寿命に悪影響を及ぼすため、好ましくない。
【0010】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、クランク軸の回転に伴って揺動歯車が揺動回転する際、揺動歯車の外側角部が外輪の内側角部に干渉することを防止して、外輪及び揺動歯車の接触傷を防止して、揺動歯車の滑らかな運動を確保して長寿命の減速機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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