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公開番号
2025115644
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010208
出願日
2024-01-26
発明の名称
ボールねじ
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16H
25/24 20060101AFI20250731BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】防塵性能に優れたボールねじを提供する。
【解決手段】ねじ軸20の外周面とナット30の内周面との間の内部空間への塵埃の浸入を防止する塵埃浸入防止機構40は、ナット30の軸方向一端部に設けられ、内周面とねじ軸20との間に径方向隙間を有する非接触シール43と、非接触シール43よりも軸方向内側に軸方向隙間Cを介して設けられ、ねじ軸20に弾性的に摺接する接触シール41と、非接触シール43と接触シール41との間の軸方向隙間Cに流体を供給する流体供給部50と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に螺旋状の外周ねじ溝が形成されたねじ軸と、
内周面に螺旋状の内周ねじ溝が形成されたナットと、
前記ねじ軸の外周ねじ溝と前記ナットの内周ねじ溝とで形成されるボール転走部上を転動する複数のボールと、
を備えるボールねじであって、
前記ナットの少なくとも軸方向一端部に設けられ、前記ねじ軸の外周面と前記ナットの内周面との間の内部空間への塵埃の浸入を防止する塵埃浸入防止機構を備え、
前記塵埃浸入防止機構は、
前記ナットの軸方向一端部に設けられ、内周面と前記ねじ軸との間に径方向隙間を有する非接触シールと、
前記非接触シールよりも軸方向内側に軸方向隙間を介して設けられ、前記ねじ軸に弾性的に摺接する接触シールと、
前記非接触シールと前記接触シールとの間の前記軸方向隙間に流体を供給する流体供給部と、
を備えるボールねじ。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記非接触シールと前記接触シールとの間には、前記軸方向隙間を確保するための円環状の間座をさらに備え、
前記間座は、径方向に貫通して前記流体を前記軸方向隙間に供給可能な径方向穴を有する、
請求項1に記載のボールねじ。
【請求項3】
前記流体は、エアー、オイルエアー、オイルミスト、潤滑剤、冷却液、有機溶剤のいずれかである、
請求項1に記載のボールねじ。
【請求項4】
前記非接触シールの内周面と前記ねじ軸との径方向隙間は、0.01~2mmであり、
前記接触シールのリップ部と前記ねじ軸との径方向締め代は、0.1~2mmである、
請求項1~3の何れか一項に記載のボールねじ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじに関し、特に、外部から浸入する塵埃を防止することができるボールねじに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、ボールねじに封入された潤滑剤の漏れを防止すると共に、外部からの異物の浸入を防止するためのシールが知られている。シールは、非接触シールと接触シールとに大きく分類され、外部からの異物浸入を防止するシールとしては、接触シールが有効である。特許文献1には、ナットの軸方向両端にリング状の非接触シールを配置し、該ナットには、ボールの転動路の範囲内に、径方向に貫通する吸引穴を、給脂穴とは別に設け、ナット内部に発生した塵埃を外部に極力出さないようにしたボールねじが開示されている。また、特許文献2には、ナットの軸方向端部に、接触シールの弾性シール片をナットの外側に傾斜させて配置して、ナット外のねじ軸などに付着した異物がナットの内部に浸入することを防止したボールねじ用接触シールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-190928号公報
特開2008-133944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のボールねじは、作動時にナット内部で発生する塵埃を外部に出さないようにしたものであり、また、ねじ軸とナット間を封止するシールが非接触シールであるため、外部からの異物浸入を防止する効果が弱い。また、特許文献2に記載のボールねじ用接触シールは、接触シールの弾性シール片をナットの外側に傾斜させて異物の内部への浸入防止効果を高めているが、異物を外部へ積極的に排出することはできず、さらなる防塵性能の向上が求められる。
【0005】
また、近年、3次元積層造形法による造形が広く普及してきており、その材料となる大きさが数μmレベルの粉末がボールねじに付着している可能性がある。ボールねじの作動時には、ねじ軸が回転しながら軸方向に移動するため、接触シールであってもリップ部とねじ軸との隙間に異物が挟まり易い。特に、数μmレベルの塵埃は、浸入を効果的に防止し難く、ボールねじの性能に影響を与える虞がある。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、防塵性能に優れたボールねじを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、本発明の上記目的は、ボールねじに係る下記[1]の構成により達成される。
[1] 外周面に螺旋状の外周ねじ溝が形成されたねじ軸と、
内周面に螺旋状の内周ねじ溝が形成されたナットと、
前記ねじ軸の外周ねじ溝と前記ナットの内周ねじ溝とで形成されるボール転走部上を転動する複数のボールと、
を備えるボールねじであって、
前記ナットの少なくとも軸方向一端部に設けられ、前記ねじ軸の外周面と前記ナットの内周面との間の内部空間への塵埃の浸入を防止する塵埃浸入防止機構を備え、
前記塵埃浸入防止機構は、
前記ナットの軸方向一端部に設けられ、内周面と前記ねじ軸との間に径方向隙間を有する非接触シールと、
前記非接触シールよりも軸方向内側に軸方向隙間を介して設けられ、前記ねじ軸に弾性的に摺接する接触シールと、
前記非接触シールと前記接触シールとの間の前記軸方向隙間に流体を供給する流体供給部と、
を備えるボールねじ。
【発明の効果】
【0008】
本発明のボールねじによれば、ボールねじの防塵性能に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るボールねじの断面図である。
図1に示す間座の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るボールねじの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態のボールねじ10は、外周面に螺旋状の外周ねじ溝21を有して軸方向に延びるねじ軸20と、該ねじ軸20の外周ねじ溝21に対応する螺旋状の内周ねじ溝31を内周面に有するナット30と、ナット30の軸方向端部に配設されて、ねじ軸20の外周面とナット30の内周面との間の内部空間を封止して、外部からの塵埃の浸入を防止する塵埃浸入防止機構40と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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