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公開番号2025127876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024859
出願日2024-02-21
発明の名称遊星歯車装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16H 1/28 20060101AFI20250826BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】遊星歯車内径部や、遊星歯車端面の摩耗や焼き付きを効率的に防止し、製品寿命の長い遊星歯車装置を提供する。
【解決手段】リング状に形成される内歯車と、内歯車の中心に位置する太陽歯車と、内歯車及び太陽歯車の間に、キャリアを介して複数配置される遊星歯車と、キャリアに設けた支持軸と、支持軸に軸支される遊星歯車との間に介在されるニードル軸受と、支持軸に挿通されてキャリアとニードル軸受の端面との間に配置されるワッシャと、を有し、ワッシャがニードル軸受端面と接触する軸受接触面に、摩擦を低減する処理部が形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
リング状に形成される内歯車と、
前記内歯車の中心に位置する太陽歯車と、
前記内歯車及び太陽歯車の間に、キャリアを介して複数配置される遊星歯車と、
前記キャリアに設けた支持軸と、前記支持軸に軸支される前記遊星歯車との間に介在されるニードル軸受と、
前記支持軸に挿通されて前記キャリアと前記ニードル軸受の端面との間に配置されるワッシャと、を有し、
前記ワッシャが前記ニードル軸受の端面と接触する軸受接触面に、摩擦を低減する処理が施される、
遊星歯車装置。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記ワッシャの軸受接触面に、二硫化モリブデンを用いた低摩擦処理をした、
請求項1に記載の遊星歯車装置。
【請求項3】
前記ワッシャの軸受接触面に、テクスチャリング加工をした、
請求項1に記載の遊星歯車装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊星歯車装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、風車と回転軸との間に遊星歯車装置からなる増速機を設けることによって、弱い風でも風車を回転起動させる風力発電設備が知られている。遊星歯車装置は、ハウジングと、このハウジング内に収容された内歯車、太陽歯車及びキャリアを有し、これらの回転要素は出力軸の周りに同心に配置されている。また、内歯車及び太陽歯車に噛合う遊星歯車が、キャリアに固定された支持軸に、軸受用ころを介して回転自在に支持されている。これにより、遊星歯車が自転すると、内歯車と太陽歯車が作動回転し、遊星歯車が自転しないときには、内歯車及び太陽歯車が一体的に回転する。
【0003】
特許文献1では、内歯車、太陽歯車及び遊星歯車のうちの少なくとも一つの歯車の端面と、この歯車に対して相対回転する部材との間に、少なくとも一方に対して摺接する摩擦ワッシャを設けた遊星歯車装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4241189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の遊星歯車装置によれば、摩耗ワッシャを設けたことにより太陽歯車や遊星歯車等の各歯車の早期摩耗及び焼き付きを防止できるものであるが、上記の風力発電設備ように、回転軸に大きな負荷が掛かるものに対しては耐久性が十分でない場合があるという課題がある。
【0006】
本発明は、遊星歯車がスムーズに回転駆動するとともに、遊星歯車と遊星キャリアとの間の摩擦が低減されて、遊星歯車内径部や、遊星歯車端面の摩耗や焼き付きをより効率的に防止し、製品寿命の長い遊星歯車装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)リング状に形成される内歯車と、
前記内歯車の中心に位置する太陽歯車と、
前記内歯車及び太陽歯車の間に、キャリアを介して複数配置される遊星歯車と、
前記キャリアに設けた支持軸と、前記支持軸に軸支される前記遊星歯車との間に介在されるニードル軸受と、
前記支持軸に挿通されて前記キャリアと前記ニードル軸受の端面との間に配置されるワッシャと、を有し、
前記ワッシャが前記ニードル軸受の端面と接触する軸受接触面に、摩擦を低減する処理が施される、
遊星歯車装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、遊星歯車と支持軸との間に設けたニードル軸受と、支持軸に設けたワッシャと、によって遊星歯車内径部や、遊星歯車端面の摩耗や焼き付きを効率的に防止できるため、遊星歯車の駆動がスムーズになるとともに、装置全体の製品寿命をより長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、遊星歯車装置を含む風力発電装置の概略構成図である。
図2は、遊星歯車装置の分解図である。
図3は、遊星歯車装置の要部斜視図である。
図4(a)~図4(d)は、遊星歯車装置の作動原理を示す図である。
図5は、ニードル軸受を遊星歯車装置に組み込んだ状態を示す図である。
図6は、第2実施形態の風力発電装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を適用した風力発電装置について図面を参照して詳細に説明する。図1は、遊星歯車装置を含む風力発電装置の概略構成図である。図2は、遊星歯車装置の分解図である。図3は、遊星歯車装置の要部斜視図である。図4(a)~図4(d)は、遊星歯車装置の作動原理を示す図である。図5は、ニードル軸受を遊星歯車装置に組み込んだ状態を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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