TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025128507
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025204
出願日
2024-02-22
発明の名称
アンギュラ玉軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人貴和特許事務所
主分類
F16C
33/41 20060101AFI20250827BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】玉の転動面の内輪軌道との転がり接触部の潤滑状態を良好に保つことができる、アンギュラ玉軸受を提供する。
【解決手段】保持器5aを構成する複数本の柱部23aのうちで、切り欠き25aよりも径方向外側に位置する外側柱片26aの軸方向先端面と、シール装置6aに備えられた、軸方向に関して環状空間20側に向けて突出した背面突起30aの軸方向先端面とが、軸方向に対向する。外側柱片26aの軸方向先端部の径方向内側面27aを通る仮想円の直径Φ1が、背面突起30aの軸方向先端部の内径Φ2と同じか又は内径Φ2よりも小さく、かつ、内輪軌道10aの溝肩部48aの外径Φ3よりも大きい。前記直径Φ1と前記内径Φ2との差が、前記直径Φ1と前記外径Φ3との差よりも小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内周面にアンギュラ型の外輪軌道を有する静止輪と、
外周面にアンギュラ型の内輪軌道を有する回転輪と、
前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に配置された複数個の玉と、
前記複数個の玉を転動自在に保持するための保持器と、
前記静止輪の内周面と前記回転輪の外周面との間に存在する環状空間の開口部を塞ぐシール装置と、を備え、
前記シール装置は、前記静止輪に固定された静止側シール部材を有し、
前記静止側シール部材は、円環形状を有し、かつ、軸方向に関して前記環状空間側に向けて突出した背面突起を有し、
前記保持器は、円環状のリム部と、前記リム部の円周方向複数箇所から軸方向に伸長した複数本の柱部と、円周方向に隣り合う2本の前記柱部と前記リム部とにより三方が囲まれた、前記玉を保持するための複数のポケットと、を有し、
前記柱部は、前記玉のピッチ円を通過する部分を含む軸方向先端部から軸方向中間部にわたる範囲に形成され、かつ、円周方向に隣り合う2つの前記ポケット同士を連通する切り欠きと、前記切り欠きよりも径方向外側に位置する外側柱片と、を有し、
前記外側柱片の軸方向先端面と前記背面突起の軸方向先端面とが、軸方向に対向し、
複数本の前記外側柱片の軸方向先端部の径方向内側面を通る仮想円の直径Φ1が、前記背面突起の軸方向先端部の内径Φ2と同じか又は前記内径Φ2よりも小さく、かつ、前記内輪軌道の溝肩部の外径Φ3よりも大きく、
前記直径Φ1と前記内径Φ2との差が、前記直径Φ1と前記外径Φ3との差よりも小さい、
アンギュラ玉軸受。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記外側柱片は、少なくとも軸方向先端部を含む部分の径方向内側面に、軸方向先端側に向かうほど径方向外側に向かう方向に傾斜した傾斜面を有し、
前記リム部の中心軸を含む仮想平面で切断した断面において、前記傾斜面の延長線が、前記背面突起の内周面と交差する、
請求項1に記載のアンギュラ玉軸受。
【請求項3】
前記シール装置は、前記環状空間の軸方向両側の開口部に1つずつ備えられており、
前記保持器は、前記シール装置の近傍に1つずつ備えられており、
互いに近傍に配置された2組の前記保持器及び前記シール装置は、
前記外側柱片の軸方向先端面と前記背面突起の軸方向先端面とが、軸方向に対向し、
複数本の前記外側柱片の軸方向先端部の径方向内側面を通る仮想円の直径Φ1が、前記背面突起の軸方向先端部の内径Φ2と同じか又は前記内径Φ2よりも小さく、かつ、前記内輪軌道の溝肩部の外径Φ3よりも大きく、
前記直径Φ1と前記内径Φ2との差が、前記直径Φ1と前記外径Φ3との差よりも小さい、
請求項1に記載のアンギュラ玉軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンギュラ玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車用のハブユニット軸受に用いられるアンギュラ玉軸受においては、たとえば特開2014-77508号公報に記載されているように、アンギュラ玉軸受用の保持器を用いて、複数個の玉を円周方向等間隔に配置し、それぞれの玉を転動自在に保持することが行われている。アンギュラ玉軸受用の保持器は、円環状のリム部と、リム部の円周方向複数箇所から軸方向に伸長した複数本の柱部と、円周方向に隣り合う2本の柱部とリム部とにより三方が囲まれた、玉を保持するための複数のポケットとを備える。
【0003】
アンギュラ玉軸受などの転がり軸受は、基本動定格荷重Crを表す下記の式(1)を利用して、軸受の選定に必要な定格荷重を求めることが行われている。
Cr=b
m
f
c
(icоsα)
0.7
Z
2/3
Dw
1.8
・・・(1)
ここで、式(1)中、b
m
及びf
c
は、軸受の材料、形状、及び製造品質で定まる定数であり、iは、1個の軸受内の転動体の列数であり、αは、接触角であり、Zは、1列に含まれる転動体の数であり、Dwは、転動体の直径である。
【0004】
上記式(1)によれば、1列に含まれる玉数(Z)を増やすことで、アンギュラ玉軸受の基本動定格荷重Crを向上することが可能になり、軸受寿命を延長できることになる。
【0005】
特開2019-173966号公報には、1列に含まれる玉数を増やすことができる、アンギュラ玉軸受用の保持器の構造が開示されている。図8は、特開2019-173966号公報に記載された、従来構造の保持器100を備えたハブユニット軸受101を示している。
【0006】
ハブユニット軸受101は、車体側部材に対して固定される外輪102の径方向内側に、車輪とともに回転するハブ103を、複数の玉104を介して回転自在に支持している。玉104は、外輪102の内周面に備えられた外輪軌道102aと、ハブ103の外周面に配置された内輪軌道103aとの間に、保持器100により保持された状態で転動自在に配置されている。
【0007】
保持器100は、円環状のリム部105と、リム部105の円周方向複数箇所から軸方向に伸長した複数本の柱部106と、円周方向に隣り合う2本の柱部106とリム部105とにより三方が囲まれた複数のポケット107とを備える。それぞれの玉104は、ポケット107のそれぞれに1個ずつ転動自在に保持される。
【0008】
ポケット107の内径は、玉104の外径(玉径)よりもわずかに大きい。また、ポケット107の中心は、該ポケット107に保持される玉104の中心と実質的に一致している。
【0009】
保持器100は、柱部106の軸方向先端部(図8の右側の端部)から軸方向中間部にわたる範囲に、円周方向に隣り合う2つのポケット107同士を連通する切り欠き108を備えている。これにより、柱部に切り欠きを備えない構造に比べて、円周方向に隣り合う玉104同士の距離を縮めることが可能になる。このため、保持器100により保持できる玉104の数を増やすことができ、アンギュラ玉軸受の基本動定格荷重Crの向上を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2014-77508号公報
特開2019-173966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
日本精工株式会社
保持器
8日前
日本精工株式会社
ころ軸受
28日前
日本精工株式会社
駆動装置
22日前
日本精工株式会社
観察装置
2か月前
日本精工株式会社
分注装置
13日前
日本精工株式会社
差動装置
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ
28日前
日本精工株式会社
ボールねじ
1か月前
日本精工株式会社
キャスター
1か月前
日本精工株式会社
締結用工具
10日前
日本精工株式会社
ボールねじ
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ
3か月前
日本精工株式会社
ボールねじ
3か月前
日本精工株式会社
ボールねじ
3か月前
日本精工株式会社
風力発電装置
2か月前
日本精工株式会社
風力発電装置
2か月前
日本精工株式会社
磁気吸着装置
3か月前
日本精工株式会社
風力発電装置
1か月前
日本精工株式会社
リニアガイド
1日前
日本精工株式会社
風力発電装置
1か月前
日本精工株式会社
制振システム
15日前
日本精工株式会社
送りねじ装置
20日前
日本精工株式会社
遊星歯車装置
2日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
23日前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
2か月前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
1か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
23日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
23日前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
1か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
20日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
3か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
20日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
20日前
続きを見る
他の特許を見る