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公開番号
2025069805
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179755
出願日
2023-10-18
発明の名称
回転機械装置
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
19/16 20060101AFI20250423BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】機械要素を一体化してコンパクトにすると共に、軸受を損傷することなく分解可能とする回転機械装置を提供する。
【解決手段】2つのアンギュラ玉軸受の少なくとも一つは、内輪と前記回転軸との嵌め合いを締り嵌めとしている。2つのアンギュラ玉軸受の内、回転軸を回転機械装置から軸方向に引き抜く際に該アンギュラ玉軸受がアキシアル荷重を受けることが可能な方向と逆方向となる逆アキシアル荷重が作用するアンギュラ玉軸受において、内輪と外輪のいずれか一方の軌道輪は、内輪と前記外輪のいずれか他方の軌道輪、玉、及び保持器を有する組立体から分離可能な高さの掛かり代部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも2つのアンギュラ玉軸受を用いて、回転軸をハウジングに対して回転自在に支持する回転機械装置であって、
前記2つのアンギュラ玉軸受の少なくとも一つは、内輪と前記回転軸との嵌め合いを締り嵌めとしており、
前記2つのアンギュラ玉軸受の内、前記回転軸を前記回転機械装置から軸方向に引き抜く際に該アンギュラ玉軸受がアキシアル荷重を受けることが可能な方向と逆方向となる逆アキシアル荷重が作用する前記アンギュラ玉軸受において、前記内輪と外輪のいずれか一方の軌道輪は、前記内輪と前記外輪のいずれか他方の軌道輪、玉、及び保持器を有する組立体から分離可能な高さの掛かり代部を有する、
回転機械装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記逆アキシアル荷重が作用する前記アンギュラ玉軸受の前記いずれか一方の軌道輪の掛かり代部の高さは、前記アンギュラ玉軸受のラジアル内部隙間よりも小さい、
請求項1に記載の回転機械装置。
【請求項3】
前記逆アキシアル荷重が作用する前記アンギュラ玉軸受は、玉の硬度を、前記玉から分離可能な軌道輪の掛かり代部の硬度より高くする、
請求項1に記載の回転機械装置。
【請求項4】
前記アンギュラ玉軸受の前記外輪の側面が当接する前記ハウジングの肩部に設けられた孔の内径は、前記外輪の外径より小さく、且つ、前記ハウジングの肩部に対して前記外輪側の前記回転軸の部分、又は前記回転軸に固定された部品の外径よりも小さい、
請求項1に記載の回転機械装置。
【請求項5】
少なくとも2つのアンギュラ玉軸受を用いて、回転軸をハウジングに対して回転自在に支持する回転機械装置であって、
前記2つのアンギュラ玉軸受の少なくとも一つは、内輪と前記回転軸との嵌め合いを締り嵌めとしており、
前記2つのアンギュラ玉軸受の内、前記回転軸を前記回転機械装置から軸方向に引き抜く際に該アンギュラ玉軸受がアキシアル荷重を受けることが可能な方向と逆方向となる逆アキシアル荷重が作用する前記アンギュラ玉軸受において、玉の硬度が、前記玉から分離可能な軌道輪の掛かり代部の硬度より高い、
回転機械装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸を回転自在に支持する少なくとも2つのアンギュラ玉軸受を備える回転機械装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の回転機械は、個々の要素、例えばモータと歯車装置などが別体の装置として製造され、それらの回転軸同士をカップリングなどで締結した構造が一般的であった。
【0003】
例えば、歯車装置と、それを駆動するモータとを備える回転機械装置では、歯車装置の入力軸とモータのモータ軸とがカップリングで締結され、各々のハウジング同士がねじで締結されている。
モータ軸は、両端が一対の軸受で支持され、通常はドライブ側に大きな荷重が作用し得るため、ドライブ側軸受が反ドライブ側軸受より大きくなっている。モータ軸が回転しハウジング側が静止している構造で、モータ軸に一定方向のラジアル荷重が作用する場合、個々の軸受のはめ合いは、内輪と軸が締り嵌めであり、外輪とハウジングがすき間嵌めになっている。
【0004】
このような構造のモータを分解する場合、まずドライブ側の前蓋を取り外す。
この際、外輪とハウジングには隙間があるので軸受に無理な力を加えることなく前蓋を取り外せる。
次に、軸受が装着されたままのモータ軸を、例えば、軸受カタログに記載されている手順や治具を用いて前蓋側に引き抜くことで、軸受を損傷させることなく取り外せる。
【0005】
歯車装置の入力軸もモータ軸と同様に、両端が一対の軸受で支持され、モータ軸と同様なはめ合い条件や前蓋の構造となっているため、軸受に無理な力を掛けることなく、歯車装置を分解し、入力軸から軸受を取り外すことができる。
【0006】
特許文献1に記載のタンデムアンギュラ型玉軸受では、外輪の内周面のうちで、内径が小さい外輪軌道から内径が大きい側の端面との連続部までの部分全体、及び、内輪の外周面のうちで、外径が大きい内輪軌道から内輪の外径が小さい側の端面との連続部までの部分全体を、断面形状に関して微分不能な角部がなく、且つ、研磨加工された平滑面としている。これにより、軸受を固定側の支持部の支持孔の内周面と、ピニオン軸の外周面との間に組み付ける際に、玉の転動面に傷等の損傷が発生することを防止して、運転時に過大な振動や騒音が発生することがなく、且つ、優れた耐久性を確保できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5600927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年では省資源化や低コスト化、軽量化を背景に、これらモータと歯車装置との機械要素を一体化し、コンパクトにした構造の回転機械装置が用いられている。
【0009】
このため、一本の回転軸に、モータのロータと歯車装置の駆動ギヤとが取り付けられる。また、軸受によって回転軸を2点で支持できれば、所謂、「静定はり」となり、部品の寸法、精度、取り付け精度及び機械に作用する荷重などの影響による軸受荷重のばらつきを小さくできる。
一方、軸受によって回転軸を3点で支持すると、「不静定はり」となり、各軸受へ作用する荷重は、軸、軸の寸法及び形状のばらつきなどで変動してしまい、機械設計の点で不安定になり易い。
そのため、例えば、モータのロータの両端にのみ軸受を配置し、ロータと駆動ギヤとの間の軸受に、荷重負荷容量の大きな種類、例えば、組合せアンギュラ玉軸受が用いられる。
【0010】
また、歯車装置においては、駆動ギヤと従動ギヤの歯当たりを精緻に調整する必要がある。一方、モータにおいては、ロータとステータの軸方向の位置ずれは歯車装置よりも寛容である。このため、ロータと駆動ギヤとの間に配置される組合せアンギュラ玉軸受は、歯車装置側のハウジングに配置されるのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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