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公開番号2025042471
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2023149512
出願日2023-09-14
発明の名称こま式ボールねじ
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F16H 25/22 20060101AFI20250319BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ボールの作動の滑らかさを確認した後にこまの位置を調整できるこま式ボールねじを提供すること。
【解決手段】こま式ボールねじ10は、ナット20と、ねじ軸30と、複数のボール40と、こま50と、スリーブ60と、止めねじ70と、を備える。ナット20は、内周面に設けられる第1ねじ溝25、及び径方向に貫通する取付孔27を備える。ねじ軸30は、外周面に設けられる第2ねじ溝35を備えナット20を貫通する。複数のボール40は、第1ねじ溝25及び第2ねじ溝35の間に配置される。こま50は、取付孔27に配置され、ボール40を循環させる。スリーブ60は、ナット20の外周面に嵌められる円筒状の部材であって、径方向に貫通し且つこま50に重なる雌ねじ61を備える。止めねじ70は、雌ねじ61に取り付けられ且つこま50に接する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に設けられる第1ねじ溝、及び径方向に貫通する取付孔を備えるナットと、
外周面に設けられる第2ねじ溝を備え、前記ナットを貫通するねじ軸と、
前記第1ねじ溝及び前記第2ねじ溝の間に配置される複数のボールと、
前記取付孔に配置され、前記ボールを循環させるこまと、
前記ナットの外周面に嵌められる円筒状の部材であって、径方向に貫通し且つ前記こまに重なる雌ねじを備えるスリーブと、
前記雌ねじに取り付けられ且つ前記こまに接する止めねじと、
を備えるこま式ボールねじ。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記止めねじは、接着剤を外周面に備える
請求項1に記載のこま式ボールねじ。
【請求項3】
前記止めねじは、接着剤が入ったマイクロカプセルを含む樹脂皮膜を外周面に備える
請求項1に記載のこま式ボールねじ。
【請求項4】
前記止めねじは、径方向内側に向かって細くなっている凸部を備え、
前記こまは、前記凸部が嵌まる凹部を備える
請求項1から3のいずれか1項に記載のこま式ボールねじ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、こま式ボールねじに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ナット、ナットを貫通するねじ軸、及びナットとねじ軸との間に配置される複数のボールを備えるボールねじが知られている。ボールねじの種類として、ナットに嵌められるこまによってボールを循環させるこま式ボールねじが知られている。特許文献1には、こま式ボールねじの一例が記載されている。特許文献1のこま式ボールねじは、ナットのねじ溝とこまの溝との接合部を弾性部材で形成することによって、作動時に生じる振動を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-138179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるようなこまは、ナットに対して接着剤で固定される。このため、こまをナットに固定した後にボールの作動の不具合が発見された場合、接着剤を除去してからこまをナットに再度取り付ける必要がある。このため、こま式ボールねじの組立作業が煩雑になることがある。
【0005】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ボールの作動の滑らかさを確認した後にこまの位置を調整できるこま式ボールねじを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本開示のこま式ボールねじは、内周面に設けられる第1ねじ溝、及び径方向に貫通する取付孔を備えるナットと、外周面に設けられる第2ねじ溝を備え、前記ナットを貫通するねじ軸と、前記第1ねじ溝及び前記第2ねじ溝の間に配置される複数のボールと、前記取付孔に配置され、前記ボールを循環させるこまと、前記ナットの外周面に嵌められる円筒状の部材であって、径方向に貫通し且つ前記こまに重なる雌ねじを備えるスリーブと、前記雌ねじに取り付けられ且つ前記こまに接する止めねじと、を備える。
【0007】
これにより、第1ねじ溝及び第2ねじ溝の間にボールを充填した後に、止めねじの雌ねじへの挿入量を変えることによって、こまの径方向の位置を調整することができる。したがって、本開示のこま式ボールねじは、ボールの作動の滑らかさを確認した後にこまの位置を調整できる。
【0008】
上記のこま式ボールねじの望ましい態様として、前記止めねじは、接着剤を外周面に備える。
【0009】
これにより、所望の滑らかさでボールが作動することが確認された後に接着剤が硬化すれば、こまの位置が保持される。このため、本開示のこま式ボールねじは、所望の滑らかさでボールが作動する状態を保持できる。
【0010】
上記のこま式ボールねじの望ましい態様として、前記止めねじは、接着剤が入ったマイクロカプセルを含む樹脂皮膜を外周面に備える。
(【0011】以降は省略されています)

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