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公開番号
2025018327
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121927
出願日
2023-07-26
発明の名称
金属微粒子を有効成分とする抗微生物性分散液
出願人
東洋製罐グループホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
A01N
59/20 20060101AFI20250130BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】金属微粒子の均一な分散性を発現可能な分散剤及び増粘剤を配合して用いる場合においても、金属微粒子が有する優れた抗微生物性を長期にわたって安定して発現可能な分散液を提供する。
【解決手段】金属微粒子、分散剤及び増粘剤を含有する分散液であって、前記金属微粒子の表面の少なくとも一部が、アスコルビン酸又はその誘導体で被覆されており、前記分散剤が、共重合ポリマー、イオン性親水基及び疎水基を有する低分子化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
金属微粒子、分散剤及び増粘剤を含有する分散液であって、
前記金属微粒子の表面の少なくとも一部が、アスコルビン酸又はその誘導体で被覆されており、
前記分散剤が、共重合ポリマー、イオン性親水基及び疎水基を有する低分子化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする分散液。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記金属微粒子が、銅又は銅化合物、銀又は銀化合物、或いはこれらの複合体である請求項1記載の分散液。
【請求項3】
前記増粘剤が水系の増粘剤であって、ビニルピロリドンユニットを含有する重合体又は無機鉱物である請求項1又は2記載の分散液。
【請求項4】
前記金属微粒子100質量部に対して、前記アスコルビン酸又はその誘導体を10質量部以上の量で含有する請求項1又は2記載の分散液。
【請求項5】
前記金属微粒子100質量部に対して、前記増粘剤を50~5000質量部の量で含有する請求項1又は2記載の分散液。
【請求項6】
前記共重合ポリマーから成る分散剤が、ポリオキシエチレン骨格を有する分散剤である請求項1又は2記載の分散液。
【請求項7】
前記イオン性親水基及び疎水基を有する低分子化合物から成る分散剤が、アニオン系界面活性剤又はカチオン系界面活性剤である請求項1又は2記載の分散液。
【請求項8】
前記金属微粒子100質量部に対して、前記分散剤を50~1000質量部の量で含有する請求項1又は2記載の分散液。
【請求項9】
前記金属微粒子が、脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルで被覆されている請求項1又は2記載の分散液。
【請求項10】
前記金属微粒子の含有量が、0.001~10質量%である請求項1又は2記載の分散液。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属微粒子を含有する分散液に関するものであり、より詳細には、表面の少なくとも一部がアスコルビン酸又はその誘導体で被覆された金属微粒子、分散剤及び増粘剤を含有することにより金属微粒子が均一分散した状態を長期にわたって維持可能であると共に、増粘剤による金属微粒子の酸化が抑制され、優れた抗微生物性を有する分散液に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
銀や銅等の金属微粒子を有効成分とする抗菌性や、抗ウイルス性等の抗微生物性を有する材料として、溶媒中に金属微粒子を分散させて成る分散液や、塗料用のバインダー樹脂に金属微粒子を含有させて成る塗料組成物、或いは熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に金属微粒子を含有させて成る樹脂組成物等種々の形態で提供されている。
例えば、下記特許文献1には、一価の銅化合物微粒子と、還元剤と、分散媒を含有し、pH6以下であることを特徴とする抗ウイルス組成物が記載されている。また下記特許文献2には、銅粒子及び銅化合物粒子の少なくともいずれか一方を酸化物粒子に担持した、平均二次粒径が80nm~600nmの銅担持酸化物と、平均二次粒径が1μm~15μmの硫酸バリウムと撥水性の樹脂バインダーとを有する抗ウイルス性塗膜が記載されている。
【0003】
しかしながら、金属微粒子は凝集しやすく、均一に分散させることは困難であり、特に、分散液を抗ウイルス性組成物として利用する場合や、さらに塗料用のバインダー樹脂と混合してコーティングされた抗ウイルス性塗膜として用いる場合において、金属微粒子が有する抗微生物性を効率よく発現することが困難であった。
金属微粒子の分散性が向上された分散液として、本発明者等により、脂肪酸で修飾された金属微粒子を含有する分散液が提案されている(特許文献3及び4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5194185号公報
特開2015-205998号公報
特開2017-128809号公報
特開2018-100255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献3及び4に記載された金属微粒子分散液においては、金属微粒子表面が脂肪酸及び/又は該脂肪酸のエステル化合物によって被覆されることで、金属微粒子の凝集を防止し、金属微粒子が分散媒中に均一分散することが可能になる。
しかしながら、金属微粒子の分散性を更に向上する目的で、分散媒の粘度を増加させる増粘剤を添加すると、分散液の調製直後には金属微粒子が有する優れた抗ウイルス性等を発現可能であったが、この分散液を長期間保管した場合には、抗ウイルス性等の金属微粒子が有する効果が得られないという問題が生じる場合があった。
【0006】
従って本発明の目的は、金属微粒子の均一な分散性を発現可能な増粘剤を配合して用いる場合においても、金属微粒子が有する優れた抗微生物性を長期にわたって安定して発現可能な組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、金属微粒子、分散剤及び増粘剤を含有する分散液であって、前記金属微粒子の表面の少なくとも一部が、アスコルビン酸又はその誘導体で被覆されており、前記分散剤が、共重合ポリマー、イオン性親水基及び疎水基を有する低分子化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする分散液が提供される。
【0008】
本発明の分散液においては、
(1)前記金属微粒子が、銅又は銅化合物、銀又は銀化合物、或いはこれらの複合体であること、
(2)前記増粘剤が水系の増粘剤であって、ビニルピロリドンユニットを含有する重合体又は無機鉱物であること、
(3)前記金属微粒子100質量部に対して、前記アスコルビン酸又はその誘導体を10質量部以上の量で含有すること、
(4)前記金属微粒子100質量部に対して、前記増粘剤を50~5000質量部の量で含有すること、
(5)前記共重合ポリマーから成る分散剤が、ポリオキシエチレン骨格を有する分散剤であること、
(6)前記イオン性親水基及び疎水基を有する低分子化合物から成る分散剤が、アニオン系界面活性剤又はカチオン系界面活性剤であること、
(7)前記金属微粒子100質量部に対して、前記分散剤を50~1000質量部の量で含有すること、
(8)前記金属微粒子が、脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルで被覆されていること、
(9)前記金属微粒子の含有量が、0.001~10質量%であること、
が好適である。
【0009】
本発明によればまた、上記分散液から成ることを特徴とする抗菌・抗ウイルス剤が提供される。
本発明によれば更に、上記分散液から成る層を、プラスチック成形品、不織布、織物、編み物の何れかから成る成形体表面に有することを特徴とする抗微生物性成形品が提供される。
本発明の抗微生物性成形品においては、1か月経過後の抗ウイルス活性値が3.0以上であること、が好適である。
【0010】
本発明によれば更にまた、分散媒に、金属微粒子、アスコルビン酸又はその誘導体、及び分散剤を添加・混合し、前記アスコルビン酸又はその誘導体が少なくとも表面の一部に被覆された金属微粒子を含有する分散液を調製した後、該分散液に増粘剤を添加・混合することを特徴とする上記分散液の製造方法が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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