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公開番号2025017665
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120818
出願日2023-07-25
発明の名称ガラスクロス処理液および表面処理ガラスクロス
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類C03C 25/1095 20180101AFI20250130BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】プリント配線基板等に好適に用いることができる表面処理ガラスクロスを与え、基板製造時の生産性及び基板の信頼性を向上させることができる、ガラスクロス処理液。
【解決手段】(A)式(1)で表される有機ケイ素化合物および(B)式(2)で表される有機ケイ素化合物が水を含む溶媒に溶解しているガラスクロス処理液であって、(A)成分の濃度が0.05~2.0質量%であり、(B)成分の濃度が0.05~2.0質量%であるガラスクロス処理液。
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(式中、R1は、水素原子またはアルキル基を表し、R2は、水素原子またはメチル基を表し、Xは、酸素原子またはNHを表し、R3は、1価の脂肪族不飽和炭化水素基を表し、m1およびm2は、1~3の整数を表し、n1は、1~12の整数を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)下記式(1)で表される有機ケイ素化合物および(B)下記式(2)で表される有機ケイ素化合物が水を含む溶媒に溶解しているガラスクロス処理液であって、
(A)成分の濃度が0.05~2.0質量%であり、(B)成分の濃度が0.05~2.0質量%であるガラスクロス処理液。
TIFF
2025017665000011.tif
45
85
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1~10のアルキル基を表し、R
2
は、水素原子またはメチル基を表し、Meは、メチル基を表し、Xは、酸素原子またはNHを表し、R
3
は、炭素数4~12の1価の脂肪族不飽和炭化水素基を表し、m1およびm2は、それぞれ独立して、1~3の整数を表し、n1は、1~12の整数を表す。)
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
上記式(1)において、R
2
が、メチル基であり、n1が、3である請求項1記載のガラスクロス処理液。
【請求項3】
上記式(2)において、R
3
が、炭素数4~8の直鎖状または分岐鎖状アルケニル基である請求項1記載のガラスクロス処理液。
【請求項4】
前記水が、酸性に調整された水である請求項1~3のいずれか1項記載のガラスクロス処理液。
【請求項5】
請求項4記載のガラスクロス処理液でその表面が処理された表面処理ガラスクロス。
【請求項6】
請求項5記載の表面処理ガラスクロスと、該表面処理ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂とを含むプリプレグ。
【請求項7】
請求項6記載のプリプレグを用いたプリント配線基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスクロス処理液および表面処理ガラスクロスに関し、さらに詳述すると、(メタ)アクリル基含有有機ケイ素化合物と炭素-炭素二重結合含有有機ケイ素化合物を含むガラスクロス処理液と、該処理液で表面処理された表面処理ガラスクロスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
現在、スマートフォン等の情報端末の高性能化、高速通信化に伴い、使用されるプリント配線板において、高密度化、極薄化とともに、低誘電化、低誘電正接化が著しく進行している。このプリント配線板の絶縁材料としては、ガラスクロスをエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(以下、「マトリックス樹脂」という。)に含浸させて得られるプリプレグを積層して加熱加圧硬化させた積層板が広く使用されている。積層板は、ガラスクロスと樹脂との密着性が重要であり、密着性が不足していた場合、積層板の加工工程や製品化後にガラスクロスと樹脂との界面で剥離が起こる。
一般的に、ガラスクロスはシランカップリング剤処理が施されており、シランカップリング剤が有する有機官能基とマトリックス樹脂の有機官能基とが反応することで、ガラスクロスと樹脂との密着性を確保している。
しかし、従来のシランカップリング剤では、その密着性が十分でなく、より高密着、かつエッチングなどの加工プロセスにおける安定性や長期での信頼性を十分確保できるシランカップリング剤が求められていた。
【0003】
ガラスクロス処理液に使用されるシランカップリング剤としては、特許文献1で報告されているような3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが代表的である。
しかし、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理したガラスクロスを用いた積層板は、ハンダ耐熱性や耐アルカリ性に劣り、信頼性に課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/194772号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、(メタ)アクリル基含有有機ケイ素化合物と脂肪族不飽和炭化水素基含有有機ケイ素化合物とを含有したガラスクロス処理液、該ガラスクロス処理液で表面処理されたガラスクロス、ならびに信頼性に優れるプリプレグおよびプリント配線基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の(メタ)アクリル基含有有機ケイ素化合物および特定の脂肪族不飽和炭化水素基含有有機ケイ素化合物を特定の濃度で水を含む溶媒に溶解させた溶液が、信頼性の高い積層板を形成できる表面処理ガラスクロスを与えることを見出し、本発明を完成した。なお、本発明において、(メタ)アクリル基とは、メタクリル基またはアクリル基を意味する。
【0007】
すなわち、本発明は、
1. (A)下記式(1)で表される有機ケイ素化合物および(B)下記式(2)で表される有機ケイ素化合物が水を含む溶媒に溶解しているガラスクロス処理液であって、
(A)成分の濃度が0.05~2.0質量%であり、(B)成分の濃度が0.05~2.0質量%であるガラスクロス処理液。
TIFF
2025017665000001.tif
45
85
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1~10のアルキル基を表し、R
2
は、水素原子またはメチル基を表し、Meは、メチル基を表し、Xは、酸素原子またはNHを表し、R
3
は、炭素数4~12の1価の脂肪族不飽和炭化水素基を表し、m1およびm2は、それぞれ独立して、1~3の整数を表し、n1は、1~12の整数を表す。)
2. 上記式(1)において、R
2
が、メチル基であり、n1が、3である1記載のガラスクロス処理液、
3. 上記式(2)において、R
3
が、炭素数4~8の直鎖状または分岐鎖状アルケニル基である1または2記載のガラスクロス処理液、
4. 前記水が、酸性に調整された水である1~3のいずれかに記載のガラスクロス処理液、
5. 4記載のガラスクロス処理液でその表面が処理された表面処理ガラスクロス、
6. 5記載の表面処理ガラスクロスと、該表面処理ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂とを含むプリプレグ、
7. 6記載のプリプレグを用いたプリント配線基板
を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のガラスクロス処理液は、プリント配線基板等に好適に用いることができる表面処理ガラスクロスを与え、基板製造時の生産性および基板の信頼性を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
[ガラスクロス処理液]
本発明のガラスクロス処理液(以下、「処理液」という場合がある。)は、(A)下記式(1)で表される有機ケイ素化合物(以下、(A)成分という。)および(B)下記式(2)で表される有機ケイ素化合物(以下、(B)成分という。)が水を含む溶媒に溶解しているガラスクロス処理液である。
【0010】
TIFF
2025017665000002.tif
45
85
(【0011】以降は省略されています)

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