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公開番号2025017542
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120639
出願日2023-07-25
発明の名称前照灯の制御装置、前照灯の制御方法、前照灯システム
出願人スタンレー電気株式会社
代理人弁理士法人むつきパートナーズ
主分類B60Q 1/076 20060101AFI20250130BHJP(車両一般)
要約【課題】ドライバーへ与える煩わしさや不快感を低減すること。
【解決手段】配光方向を可変に設定できる前照灯を制御するための装置であって、少なくとも自車両のドライバーの視線方向を示す視線角度及び視線の移動速度を検出する搭乗者監視装置と、前記前照灯、前記搭乗者監視装置、撮像装置のそれぞれと接続されるコントローラと、を含み、前記コントローラは、記自車両の進行方向に基づく基準位置から絶対値で相対的に小さい角度の範囲である第1範囲と相対的に大きい角度の範囲である第2範囲のうち、前記視線角度が前記第1範囲に属する場合には前記配光方向を変更せずに固定し、前記視線角度が前記第2範囲に属する場合には前記配光方向を前記視線角度に追従して変更して、当該配光の方向へ光照射を行わせるように前記前照灯を制御する、前照灯の制御装置である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
配光方向を可変に設定できる前照灯を制御するための装置であって、
少なくとも自車両のドライバーの視線方向を示す視線角度及び視線の移動速度を検出する搭乗者監視装置と、
前記前照灯、前記搭乗者監視装置、撮像装置のそれぞれと接続されるコントローラと、
を含み、
前記コントローラは、
前記自車両の進行方向に基づく基準位置から絶対値で相対的に小さい角度の範囲である第1範囲と相対的に大きい角度の範囲である第2範囲のうち、前記視線角度が前記第1範囲に属する場合には前記配光方向を変更せずに固定し、前記視線角度が前記第2範囲に属する場合には前記配光方向を前記視線角度に追従して変更して、当該配光の方向へ光照射を行わせるように前記前照灯を制御する、
前照灯の制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記コントローラは、前記視線角度が前記第1範囲に属する状態から前記第2範囲に属する状態となった場合に、前記配光方向を前記第1範囲と前記第2範囲の境界まで第1角速度で移動させるように前記前照灯を制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記視線角度が前記第2範囲に属する状態から前記第1範囲に属する状態となった場合に、前記配光方向を前記基準位置まで第2角速度で移動させるように前記前照灯を制御する、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記第1角速度が前記第2角速度よりも大きい値である、
請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、前記配光方向を前記境界まで移動させた後、前記視線角度が前記第2範囲に属している間は、前記視線角度の変化に追従して前記配光方向が移動するように前記配光方向を設定する、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記視線角度の変化に追従して前記配光方向を設定する際に、前記自車両の車速、前記自車両の前方の混雑度及び前記視線の移動速度に応じた視線係数を用いてフィルタ係数を算出し、当該フィルタ係数を用いて前記配光方向を設定する、
請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記フィルタ係数は、前記車速が相対的に小さい場合に小さい値となり、当該車速が相対的に大きい場合に大きい値となるものである、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記フィルタ係数は、前記混雑度が相対的に高い場合に小さい値となり、当該混雑度が相対的に低い場合に大きい値となるものである、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項9】
前記視線係数は、前記視線の移動速度が所定基準より大きい場合に第1値に設定され、当該所定基準以下の場合に前記第1値より小さい第2値に設定されるものであり、
前記フィルタ係数は、前記視線係数が相対的に小さい場合に小さい値となり、当該視線係数が相対的に大きい場合に大きい値となるものである、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項10】
配光方向を可変に設定できる前照灯を制御するための方法であって、
少なくとも自車両のドライバーの視線方向を示す視線角度及び視線の移動速度を検出すること、
前記自車両の進行方向に基づく基準位置から絶対値で相対的に小さい角度の範囲である第1範囲と相対的に大きい角度の範囲である第2範囲のうち、前記視線角度が前記第1範囲に属する場合には前記配光方向を変更せずに固定し、前記視線角度が前記第2範囲に属する場合には前記配光方向を前記視線角度に追従して変更して、当該配光の方向へ光照射を行わせるように前記前照灯を制御すること、
を含む、前照灯の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、前照灯の制御装置、前照灯の制御方法、前照灯システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特開平06-072234号公報(特許文献1)には、ドライバーの注視位置を推定し、その注視位置と推定される位置に光が照射されるようにヘッドランプの照射方向及び照射範囲の少なくとも一方を制御することによって、ドライバーの運転時の視界の確保を実現する配光制御技術が記載されている。
【0003】
また、近年ではドライバーの顔を撮影して画像解析することで顔の向き、視線方向、まばたき回数といった情報を抽出可能とするドライバーモニタリングシステムが普及している。当該システムは、例えば、ドライバーが目を閉じた時間が長い場合、あるいは顔の向きや視線方向が前方から大きく外れている場合などに、居眠りや脇見と判断して警告を発するといった使用例がある。
【0004】
ここで、ドライバーモニタリングシステムによって検出される情報を用いてドライバーの注視位置を推定してヘッドランプの照射方向等を制御することを考える。一般に、人間の視線は絶えず動いていることから、視線の動きに連動させて単純にヘッドランプの照射方向等を制御したのでは照射方向等が必要以上に頻繁に変更されることになり、ドライバーに煩わしさや不快感を与える可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平06-072234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示に係る具体的態様は、ドライバーへ与える煩わしさや不快感を低減することができる配光制御技術を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本開示に係る一態様の前照灯の制御装置は、
配光方向を可変に設定できる前照灯を制御するための装置であって、
少なくとも自車両のドライバーの視線方向を示す視線角度及び視線の移動速度を検出する搭乗者監視装置と、
前記前照灯、前記搭乗者監視装置、撮像装置のそれぞれと接続されるコントローラと、
を含み、
前記コントローラは、
前記自車両の進行方向に基づく基準位置から絶対値で相対的に小さい角度の範囲である第1範囲と相対的に大きい角度の範囲である第2範囲のうち、前記視線角度が前記第1範囲に属する場合には前記配光方向を変更せずに固定し、前記視線角度が前記第2範囲に属する場合には前記配光方向を前記視線角度に追従して変更して、当該配光の方向へ光照射を行わせるように前記前照灯を制御する、
前照灯の制御装置である。
[2]本開示に係る一態様の前照灯の制御方法は、
配光方向を可変に設定できる前照灯を制御するための方法であって、
少なくとも自車両のドライバーの視線方向を示す視線角度及び視線の移動速度を検出すること、
前記自車両の進行方向に基づく基準位置から絶対値で相対的に小さい角度の範囲である第1範囲と相対的に大きい角度の範囲である第2範囲のうち、前記視線角度が前記第1範囲に属する場合には前記配光方向を変更せずに固定し、前記視線角度が前記第2範囲に属する場合には前記配光方向を前記視線角度に追従して変更して、当該配光の方向へ光照射を行わせるように前記前照灯を制御すること、
を含む、前照灯の制御方法である。
[3]本開示に係る一態様の前照灯システムは、
前記[1]に記載の制御装置と、
前記制御装置と接続され、動作を制御される前照灯と、
を含む、前照灯システムである。
【0008】
上記構成によれば、ドライバーへ与える煩わしさや不快感を低減することができる配光制御技術が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1(A)は、一実施形態の前照灯システムの構成を示す図である。図1(B)は、コンピュータシステムの構成例を示す図である。
図2(A)及び図2(B)は、前照灯システムによる配光制御について概略的に説明するための図である。
図3は、ドライバーの視線方向と前照灯ユニットによる光照射方向との関係を説明するための座標系を示す図である。
図4は、第1フィルタ設定部による処理の内容について説明するための図である。
図5は、第2フィルタ設定部による処理の内容について説明するための図である。
図6は、車速と係数Kとの関係の一例を示すグラフである。
図7は、前照灯システムの動作手順を示すフローチャートである。
図8は、前照灯システムの動作手順を示すフローチャートである。
図9(A)~図9(C)は、視線の移動範囲が不感エリアに留まる場合の配光制御について説明するための図である。
図10(A)~図10(D)は、視線の移動範囲が不感エリアから視線連動エリアへ切り替わる場合の配光制御について説明するための図である。
図11(A)~図11(C)は、視線の移動範囲が視線連動エリアに留まる場合の配光制御について説明するための図である。
図12(A)~図12(D)は、視線の移動範囲が視線連動エリアから不感エリアへ切り替わる場合の配光制御について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1(A)は、一実施形態の前照灯システムの構成を示す図である。図示の前照灯システムは、コントローラ1、撮像装置2、搭乗者監視装置3、車速センサ4、一対の前照灯ユニット5L、5Rを含んで構成されている。この前照灯システムは、車両前方へ光照射を行うためのものである。
(【0011】以降は省略されています)

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