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公開番号2025017412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120417
出願日2023-07-25
発明の名称表示制御装置およびヘッドアップディスプレイ装置
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類G09G 5/00 20060101AFI20250130BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】実景に重畳表示された画像による、旋回時の視覚的な違和感を低減する。
【解決手段】表示制御装置の制御手段は、移動体の傾斜状態に基づいて、画像の表示位置を補正するための第1位置調整量を算出し、補正情報として、移動体が旋回状態でなくて傾斜状態が第1姿勢変動範囲に収まる場合には、第1位置調整量を設定し、移動体が旋回状態でなくて傾斜状態が第1姿勢変動範囲に収まらない場合には、第1位置調整量より抑制された第2位置調整量を設定し、移動体が旋回状態であって傾斜状態が第2姿勢変動範囲に収まる場合には、第1位置調整量を設定し、移動体が旋回状態であって傾斜状態が第2姿勢変動範囲に収まらない場合には、第1位置調整量より抑制された第3位置調整量を設定して、表示位置調整手段に出力する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
移動体の進行方向側に設置される表示部に対し、該進行方向側の実景に重畳させるように画像を表示させるための表示制御装置であって、
前記移動体の旋回状態に関する旋回関連情報を検出する旋回情報検出手段より、前記旋回関連情報を取得する旋回関連情報取得手段と、
前記移動体に設置される姿勢検出手段より、前記移動体の前記進行方向に対する傾斜状態を判断するための姿勢情報を取得する姿勢情報取得手段と、
前記表示部に表示させる前記画像の表示位置を補正するための補正情報を設定して、前記表示部に表示される前記画像の表示位置を前記補正情報に基づいて調整する表示位置調整手段に出力する制御手段と
を備え、
前記移動体の前記進行方向に対する傾斜状態を示した所定の第2姿勢変動範囲と、
該第2姿勢変動範囲を含み前記第2姿勢変動範囲よりも広い範囲となる第1姿勢変動範囲とが設定され、
前記制御手段は、
前記姿勢情報取得手段により取得された前記姿勢情報に基づいて、前記画像の表示位置を補正するための第1位置調整量を算出し、
前記旋回関連情報取得手段により取得された前記旋回関連情報に基づいて、前記移動体が旋回状態であるか否かを判断し、
前記移動体が旋回状態でないと判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第1姿勢変動範囲に収まる傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記第1位置調整量を設定し、
前記移動体が旋回状態でないと判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第1姿勢変動範囲に収まらない傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記姿勢情報に対する調整量が前記第1位置調整量より抑制された第2位置調整量を設定し、
前記移動体が旋回状態であると判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第2姿勢変動範囲に収まる傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記第1位置調整量を設定し、
前記移動体が旋回状態であると判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第2姿勢変動範囲に収まらない傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記姿勢情報に対する調整量が前記第1位置調整量より抑制された第3位置調整量を設定する
ことを特徴とする表示制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記旋回関連情報は、前記移動体の速度を示した速度情報を有し、
前記制御手段は、前記速度情報に基づいて求められる前記移動体の速度が速いほど、前記第2姿勢変動範囲を狭める処理を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記旋回関連情報は、前記移動体における舵角に関する情報を示した舵角情報を有し、
前記制御手段は、前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が大きいほど、前記第2姿勢変動範囲を狭める処理を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記旋回関連情報は、前記移動体における舵角に関する情報を示した舵角情報を有し、
前記制御手段は、
前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が所定の値より大きい場合には、前記移動体が旋回状態であると判断して、前記移動体の傾斜状態が前記第2姿勢変動範囲に収まる傾斜状態であるか否かの判断を行い、
前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が、所定の値より小さい場合、或いは、所定の値より大きい状態から小さい状態に戻った場合に、前記移動体が旋回状態にないと判断して、前記移動体の傾斜状態が前記第1姿勢変動範囲に収まる傾斜状態であるか否かの判断を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記旋回関連情報は、前記移動体の速度を示した速度情報を有し、
前記制御手段は、
前記移動体が旋回状態であると判断され、且つ、前記速度情報に基づき前記移動体が停止状態であると判断される場合には、前記移動体の傾斜状態が前記第2姿勢変動範囲に収まる傾斜状態であるか否かの判断を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記旋回関連情報は、前記移動体における舵角に関する情報を示した舵角情報を有し、
前記制御手段は、前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が小さいほど、前記第2姿勢変動範囲を広げる処理を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記旋回関連情報は、前記移動体における舵角に関する情報を示した舵角情報を有し、
前記制御手段は、
前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が所定の値より小さい場合に、前記移動体が旋回状態にないと判断して、前記移動体の傾斜状態が前記第1姿勢変動範囲に収まる傾斜状態であるか否かの判断を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
前記実景に対して前記画像を重畳させる前記表示部と、
前記表示部に表示される前記画像の表示位置を前記補正情報に基づいて調整する前記表示位置調整手段と
を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、移動体の進行方向側の実景に対して画像(仮想オブジェクト)を重畳させる表示制御装置およびヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両等の移動体を運転等する場合において、車両前方(車両の進行方向)のウインドシールド等に対して、運転支援用の情報を表示させることが可能な移動体用表示システムが開発されている。移動体用表示システムの一例として、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display)装置が知られている。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両前方の実景(実景に存在する実オブジェクトを含む)に画像(仮想オブジェクト)を重ねて表示(重畳表示)することで、画像(仮想オブジェクト)による情報を実景に付加・強調した拡張現実(AR:Augmented Reality)を表現する装置である。車両前方の実景に画像を重ねて表示することによって、車両等の運転者の視線移動を極力抑えつつ、運転支援用の情報を的確に提供することができ、安全で快適な車両運行に寄与することが可能となる。
【0003】
近時のヘッドアップディスプレイ装置では、車両等の姿勢変動に伴う画像(仮想オブジェクト)と実景との相対的な位置ずれを抑制するために、車両等の姿勢変動に応じて画像の表示位置を移動(シフト)させる処理を行っている(例えば、特許文献1参照)。これにより、車両等に姿勢変動が生じても、画像と実景との相対的な位置関係が維持される(画像と実景との位置ずれが抑制される)ため、画像を実景に調和させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2020/208883号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車両が旋回する場合、運転者が運転操作に集中すると共に、運転者の視点が旋回方向側の側方遠方に移動するため、実景と画像との表示位置のずれに関する運転者の意識が低下する。この状況で画像の表示位置の補正処理が行われると、運転者は、周辺視野で画像を捕らえることにより、画像が基準位置に対して上下方向にバウンドするように動いていると認識してしまい、視覚的に違和感を生じる場合があった。
【0006】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、移動体の旋回時に行われる画像(仮想オブジェクト)の表示位置補正によって、運転者に視覚的な違和感を与えにくい表示制御装置およびヘッドアップディスプレイ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本開示の第1実施形態における表示制御装置は、移動体の進行方向側に設置される表示部に対し、該進行方向側の実景に重畳させるように画像を表示させるための表示制御装置であって、前記移動体の旋回状態に関する旋回関連情報を検出する旋回情報検出手段より、前記旋回関連情報を取得する旋回関連情報取得手段と、前記移動体に設置される姿勢検出手段より、前記移動体の前記進行方向に対する傾斜状態を判断するための姿勢情報を取得する姿勢情報取得手段と、前記表示部に表示させる前記画像の表示位置を補正するための補正情報を設定して、前記表示部に表示される前記画像の表示位置を前記補正情報に基づいて調整する表示位置調整手段に出力する制御手段とを備え、前記移動体の前記進行方向に対する傾斜状態を示した所定の第2姿勢変動範囲と、該第2姿勢変動範囲を含み前記第2姿勢変動範囲よりも広い範囲となる第1姿勢変動範囲とが設定され、前記制御手段は、前記姿勢情報取得手段により取得された前記姿勢情報に基づいて、前記画像の表示位置を補正するための第1位置調整量を算出し、前記旋回関連情報取得手段により取得された前記旋回関連情報に基づいて、前記移動体が旋回状態であるか否かを判断し、前記移動体が旋回状態でないと判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第1姿勢変動範囲に収まる傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記第1位置調整量を設定し、前記移動体が旋回状態でないと判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第1姿勢変動範囲に収まらない傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記姿勢情報に対する調整量が前記第1位置調整量より抑制された第2位置調整量を設定し、前記移動体が旋回状態であると判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第2姿勢変動範囲に収まる傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記第1位置調整量を設定し、前記移動体が旋回状態であると判断される場合であって、前記姿勢情報に基づいて求められる前記移動体の傾斜状態が、前記第2姿勢変動範囲に収まらない傾斜状態である場合には、前記補正情報として前記姿勢情報に対する調整量が前記第1位置調整量より抑制された第3位置調整量を設定することを特徴とする。
【0008】
また、第1実施形態に従属し得る第2実施形態における表示制御装置では、前記旋回関連情報が、前記移動体の速度を示した速度情報を有し、前記制御手段は、前記速度情報に基づいて求められる前記移動体の速度が速いほど、前記第2姿勢変動範囲を狭める処理を行うことを特徴とする。
【0009】
また、第1又は第2実施形態に従属し得る第3実施形態における表示制御装置では、前記旋回関連情報が、前記移動体における舵角に関する情報を示した舵角情報を有し、前記制御手段は、前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が大きいほど、前記第2姿勢変動範囲を狭める処理を行うことを特徴とする。
【0010】
また、第1乃至第3の実施形態に従属し得る第4実施形態における表示制御装置では、前記旋回関連情報が、前記移動体における舵角に関する情報を示した舵角情報を有し、前記制御手段は、前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が所定の値より大きい場合には、前記移動体が旋回状態であると判断して、前記移動体の傾斜状態が前記第2姿勢変動範囲に収まる傾斜状態であるか否かの判断を行い、前記舵角情報に基づいて求められる前記舵角が、所定の値より小さい場合、或いは、所定の値より大きい状態から小さい状態に戻った場合に、前記移動体が旋回状態にないと判断して、前記移動体の傾斜状態が前記第1姿勢変動範囲に収まる傾斜状態であるか否かの判断を行うことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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