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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025017142
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023120050
出願日
2023-07-24
発明の名称
化合物、蛍光色素剤、キット、細胞膜の検出方法、及び、染色用材料
出願人
国立大学法人高知大学
,
国立大学法人愛媛大学
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C07D
211/62 20060101AFI20250129BHJP(有機化学)
要約
【課題】蛍光色素剤等に好適に用いることができる化合物を提供する。
【解決手段】スクアライン構造、カルボシアニン構造、メロシアニン構造、又は、多環式芳香族構造を有し、かつ、少なくとも1つ以上の下記式(1)で表される構造(1)を有する化合物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
スクアライン構造、カルボシアニン構造、メロシアニン構造、又は、多環式芳香族構造を有し、かつ、少なくとも1つ以上の下記式(1)で表される構造(1)を有する化合物。
JPEG
2025017142000030.jpg
67
153
(式(1)中、
R
1
は、置換又は非置換の、炭素数4~30のアルキル基、炭素数4~30のアルケニル基、又は、炭素数4~30のアルキニル基である。
R
2
は、置換又は非置換の、メチレン基である。R
2
が複数存在する場合、同一又は異なる。
X
-
は、1価のアニオンである。X
-
が複数存在する場合、各基は同一又は異なる。
Y
+
は、1価のカチオンである。Y
+
が複数存在する場合、各基は同一又は異なる。
n2は、1~10の整数である。n2が2以上の場合、各基は同一又は異なる。
R
3
は、置換又は非置換の、メチレン基である。R
2
が複数存在する場合、同一又は異なる。
n3は、1~10の整数である。n3が2以上の場合、各基は同一又は異なる。
Lは、リンカーを示す。
*は、結合箇所を示す。)
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
少なくとも1つのX
-
は、-SO
3
-
、又は、-COO
-
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
少なくとも1つのY
+
は、H
+
、アルカリ金属カチオン、又は、アンモニウムカチオンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
分子中に、上記構造(1)は、1つ又は2つ含まれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Lは、置換又は非置換の、炭素数1~20の炭化水素基(一部ヘテロ原子で置換されているものも含む)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
n2は、1~4の整数である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
n3は、1~4の整数である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記多環式芳香族構造は、ナフタレン構造、アントラセン構造、フェナンスレン構造、ピレン構造、テトラセン構造、トリフェニレン構造、ペリレン構造、又は、フルオレン構造である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
下記式(2)で表される構造(2)を有する、請求項1に記載の化合物。
JPEG
2025017142000031.jpg
96
157
JPEG
2025017142000032.jpg
68
157
(式(2)中、
R
4
は、それぞれ独立して、炭素数1~12のアルキル基、炭素数2~12のアルケニル基、炭素数2~12のアルキニル基、炭素数5~12のアリール基、炭素数5~12のヘテロアリール基、ハロゲン原子、又は、ホウ素、窒素、酸素、リン、硫黄若しくはハロゲンからなる群より選ばれる原子を1種以上含む親水性置換基である。
n4は、それぞれ独立して、0~4の整数である。n4が2以上の場合、R
4
は同一又は異なる。
Lは、リンカーを示す。
Rは、上記式(3)で表される構造(3)である。
R
1
、R
2
、X
-
、Y
+
、n2、R
3
、n3、*は、それぞれ、式(1)と同様である。)
【請求項10】
下記式(4)で表される構造(4)を有する、請求項1に記載の化合物。
JPEG
2025017142000033.jpg
85
155
JPEG
2025017142000034.jpg
68
163
(式(4)中、
R
5
は、それぞれ独立して、炭素数1~12のアルキル基、炭素数2~12のアルケニル基、炭素数2~12のアルキニル基、炭素数5~12のアリール基、炭素数5~12のヘテロアリール基、ハロゲン原子、又は、ホウ素、窒素、酸素、リン、硫黄若しくはハロゲンからなる群より選ばれる原子を1種以上含む親水性置換基である。
n5は、それぞれ独立して、0~4の整数である。n5が2以上の場合、R
5
は同一又は異なる。
lは、それぞれ独立して、1~4の整数である。
Z
-
は、アニオンである。
Lは、リンカーを示す。
Rは、上記式(3)で表される構造(3)である。
R
1
、R
2
、X
-
、Y
+
、n2、R
3
、n3、*は、それぞれ、式(1)と同様である。)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞の検出に用いられる蛍光色素剤、それに用いることが可能な化合物、キット、細胞膜の検出方法、及び、染色用材料等に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
細胞や組織等に検出において、例えば、腫瘍細胞の検出には、種々の染色法が用いられている。例えば、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色は、病理診断で最も広く使用され、多くの診断法でゴールドスタンダートとされている。しかし、HE染色では、腫瘍細胞の他に正常組織も染色されて光透過性が悪くなるため、組織標本の薄切が必要となる。薄切標本は二次元的な情報しか持たないため、腫瘍細胞の分布範囲を確定するためには、多くの切片の作製と観察が必要となる。また、組織標本の作製は、高度なスキルが必要であり、煩雑で長時間を要するものである。
【0003】
さらに、HE染色では、腫瘍細胞と正常組織の境界が低コントラストで不明瞭となるケースもある。
【0004】
また、蛍光色素、放射性核種、金属粒子等を結合した抗体で特定組織を染色し、高コントラストな腫瘍細胞像を得る方法も知られている。しかし、抗体部分は細胞膜を通過しないため、膜透過性を上げるための処理が必要であり、操作が煩雑である。また、試薬も高価である。
【0005】
一方、染色用の色素を使用せずに光を照射して、異常組織と正常組織のラマン散乱の違いを利用して皮膚疾患を検出する手段も報告されている((たとえば、特許文献1参照))。しかし、ラマン散乱法では、腫瘍の領域を細胞レベルで確定することは困難であると推測される。
【0006】
また、従来の細胞膜(形質膜)を染色できる蛍光プローブは、そのほとんどは培養細胞を用いた in vitro 実験に利用されおり、生体、特にマウスを用いた in vivo 実験に利用された例は現状では極めて少ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-201678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、蛍光色素剤等に好適に用いることできる化合物を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、細胞、細胞膜(形質膜)等を簡便に検出するための新たな蛍光色素剤及びキットを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、細胞、細胞膜(形質膜)等を簡便に検出するための新たな方法を提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)
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