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公開番号
2025056846
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166343
出願日
2023-09-27
発明の名称
スライド穿刺型クリップ
出願人
国立大学法人高知大学
,
ニレック株式会社
代理人
弁理士法人田治米国際特許事務所
主分類
A61B
17/122 20060101AFI20250401BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】生体組織を挟持するクリップについて、クリップが備える蛍光樹脂片からの蛍光の観察強度を強くし、かつクリップの自然脱落の虞も解消する。
【解決手段】金属製の一対のアーム部2を有するクリップ本体1と、クリップ本体1に外嵌する締結具20を備え、締結具20がクリップ本体1の一端(近位端)寄りから他端(遠位端)寄りへスライドすることによりクリップ本体1の遠位端が閉じて生体組織を挟持するクリップ100であって、アーム部2の遠位端側端部に、蛍光色素を保持した樹脂片30(以下、蛍光樹脂片と称する)が該アーム部2に対して摺動可能に設けられる。蛍光樹脂片30は、遠位端側端部31が鋭尖形であり、締結具20がアーム部2の近位端寄りから遠位端寄りへスライドすることにより該締結具20と同方向にスライドし、遠位端側端部31がアーム部2の遠位端から突出し、生体組織への圧入を可能とする。
【選択図】図9E
特許請求の範囲
【請求項1】
金属製の一対のアーム部を有するクリップ本体と、クリップ本体に外嵌する締結具を備え、締結具がクリップ本体の一端(以下、近位端ともいう)寄りから他端(以下、遠位端ともいう)寄りへスライドすることによりクリップ本体の遠位端が閉じて生体組織を挟持するクリップであって、
アーム部の遠位端側端部に、蛍光色素を保持した樹脂片(以下、蛍光樹脂片と称する)が該アーム部に対して摺動可能に設けられ、
該蛍光樹脂片の遠位端側端部が鋭尖形であり、
該蛍光樹脂片は、締結具がアーム部の近位端寄りから遠位端寄りへスライドすることにより該締結具と同方向にスライドし、該蛍光樹脂片の遠位端側端部がアーム部の遠位端から突出し、生体組織への圧入を可能とするスライド穿刺型クリップ。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
蛍光樹脂片が、各アーム部の外側面と内側面を挟むように各アーム部に沿って設けられている請求項1記載のクリップ。
【請求項3】
蛍光樹脂片の側縁部にアーム部が係合する溝が設けられている請求項1又は2記載のクリップ。
【請求項4】
アーム部は遠位端寄りに分岐部分を有し、該分岐部分が前記蛍光樹脂片の溝と係合する請求項3記載のクリップ。
【請求項5】
アーム部は分岐部分よりも近位端寄りに細幅部分を有し、蛍光樹脂片は、該蛍光樹脂片の近位端側両側部にアーム部の細幅部分を挟む凸部を有する請求項1又は2記載のクリップ。
【請求項6】
生体組織に圧入された蛍光樹脂片を生体組織から抜けにくくする返し構造が蛍光樹脂片に設けられている請求項1又は2記載のクリップ。
【請求項7】
クリップ本体はアーム部の遠位端に、クリップ本体の内向き起立した爪を有する請求項1又は2記載のクリップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体内に留置し、患部の位置を特定するマーカーとして有用な医療用のクリップに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
外科手術時に患部の位置を特定するために、内視鏡用クリップ装置に装着して生体内に留置する金属製のクリップが使用されている。例えば、ステンレス等の金属製の板バネをV字型に成形した金属製のクリップ本体と、クリップ本体に外嵌する締結具を備え、クリップの使用時に締結具をクリップ本体の遠位端方向へスライドさせることでクリップ本体が生体組織を挟持するようにしたものが普及している。
【0003】
このようなクリップでは、管腔臓器の粘膜組織を挟持したクリップの位置を漿膜側から確認できるようにすることが望ましい。そこで、励起光の照射により赤色乃至近赤外光を発する蛍光色素を保持した樹脂(以下、蛍光樹脂ともいう)でクリップの締結具を形成すること(特許文献1)、クリップの使用時に蛍光樹脂片をクリップ本体の遠位端から突出させること(特許文献2)、蛍光樹脂片をクリップ本体の遠位端から突出させ、かつその突出部分をヒンジで回動可能とすること(特許文献3)、弾性を有する蛍光樹脂片をクリップ本体の遠位端から突出させ、クリップ本体が粘膜組織を挟持した状態でその蛍光樹脂片によって血管網を圧迫し、虚脱させるもの(特許文献4)等が提案されている。
特許6161096号公報
特許7298596号公報
特開2021-69802号公報
特許7162203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のクリップは締結具が樹脂製であるため、締結具を金属製としたものに比してクリップ本体が生体組織を挟持する強さを強めることが難しい。
【0005】
特許文献2に記載のクリップによれば、金属製の締結具を用いるので、クリップ本体が粘膜組織を挟持する力は特許文献1に記載のクリップよりも強い。しかしながら、この蛍光樹脂片はクリップ本体と共に粘膜組織を挟持するだけであり、粘膜組織をその厚み方向に圧迫するものではない。そのため、粘膜組織内の血管網の血液が排除されず、該血液によって漿膜側で観察される蛍光強度が著しく低下する。
【0006】
特許文献3に記載のクリップでは、クリップ本体が粘膜組織を挟持している状態で、クリップ本体から突出した部分の蛍光樹脂片がヒンジにより回動し、粘膜組織上に配置される。このクリップでは、蛍光樹脂片と粘膜組織との接触面積を大きくすることができる。しかしながら、この蛍光樹脂片も粘膜組織をその厚み方向に圧迫するものではないため、特許文献2に記載のクリップと同様に、漿膜側で観察される蛍光強度は低い。
【0007】
特許文献4に記載のクリップによれば、クリップ本体が粘膜組織を挟持した状態で、変形した蛍光樹脂片が弾性により粘膜組織をその厚み方向に圧迫するので、特許文献2、3に記載のクリップに比して,漿膜側で観察される蛍光強度が格段に強くなる。
【0008】
このような従来技術に対し、本発明の課題は、クリップ本体が粘膜組織を挟持した状態で、蛍光樹脂片が粘膜組織をその厚み方向に圧迫することにより、漿膜側で観察される蛍光強度を特許文献4に記載のクリップと同等以上に強め、かつクリップ本体が粘膜組織を挟持した後は、クリップが自然脱落する虞を確実に解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、クリップ本体と該クリップ本体に外嵌する締結具を備え、クリップの使用時に締結具をクリップ本体の近位端寄りから遠位端寄りへスライドさせることによりクリップ本体の遠位端が閉じて生体組織を挟持するクリップにおいて、蛍光樹脂片をクリップ本体にスライド可能に取り付け、かつ該蛍光樹脂片の遠位端を鋭尖形にすると、締結具の前記スライドによりクリップ本体で生体組織が挟持されるときに蛍光樹脂片もスライドして鋭尖形の遠位端が生体組織に突き刺さって没入し、その没入部分が生体組織をその厚み方向に強く圧迫し、生体組織内の血管網を虚脱させ、かつクリップの生体組織からの自然脱落も防止できることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
即ち、本発明は、金属製の一対のアーム部を有するクリップ本体と、クリップ本体に外嵌する締結具を備え、締結具がクリップ本体の一端(以下、近位端ともいう)寄りから他端(以下、遠位端ともいう)寄りへスライドすることによりクリップ本体の遠位端が閉じて生体組織を挟持するクリップであって、
アーム部の遠位端側端部に、蛍光色素を保持した樹脂片(以下、蛍光樹脂片と称する)が該アーム部に対して摺動可能に設けられ、
該蛍光樹脂片の遠位端側端部が鋭尖形であり、
該蛍光樹脂片は、締結具がアーム部の近位端寄りから遠位端寄りへスライドすることにより該締結具と同方向にスライドし、該蛍光樹脂片の遠位端側端部がアーム部の遠位端から突出し、蛍光樹脂片の生体組織への圧入を可能とするスライド穿刺型クリップを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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