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公開番号2025017136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120040
出願日2023-07-24
発明の名称リトラクタ及びシートベルト装置
出願人Joyson Safety Systems Japan合同会社
代理人個人
主分類B60R 22/28 20060101AFI20250129BHJP(車両一般)
要約【課題】トーションバーの設定荷重に左右されることなくエネルギー吸収荷重を自由に制御することができる、リトラクタ及びシートベルト装置を提供する。
【解決手段】リトラクタ1は、乗員を拘束するウェビングの巻き取りを行うスプール2と、緊急時にウェビングを巻き取って弛みを除去するプリテンショナ3と、緊急時にスプール2のウェビング引き出し方向の回転を規制するロック機構4と、ロック機構4の作動時にウェビングに負荷される荷重を制限することによって乗員の運動エネルギーを吸収するエネルギー吸収機構5と、スプール2にモータ61のトルクを伝達して回転させるトルク伝達機構6と、ロック機構4が作動してスプール2の回転を規制した後、ロック機構4によるスプール2の回転の規制を解除するロック制限機構7と、を備えている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
乗員を拘束するウェビングの巻き取りを行うスプールと、緊急時に前記スプールのウェビング引き出し方向の回転を規制するロック機構と、該ロック機構の作動時に前記ウェビングに負荷される荷重を制限することによって前記乗員の運動エネルギーを吸収するエネルギー吸収機構と、前記スプールにモータのトルクを伝達して回転させるトルク伝達機構と、を含むリトラクタであって、
前記ロック機構が作動しないようにして前記スプールの回転の規制を解除した状態を保持するロック制限機構を備え、
前記ロック制限機構は、前記ロック機構が作動して前記スプールの回転を規制した後、前記トルク伝達機構により前記ロック機構の作動状態を解除してから、前記ロック機構が作動しないように構成されている、
ことを特徴とするリトラクタ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ロック機構は、前記スプールに対して相対回転可能に同軸上に配置されたロックギアと、該ロックギアの相対回転時に前記スプールの回転を規制するパウルと、車体の加速度又は傾きを検知して前記ロックギアの回転を規制するビークルセンサと、前記ウェビングの急な引き出しを検知して回転するフライホイールと、前記スプールと同軸上に配置され該フライホイールの作動時に係合し前記スプールの回転を規制可能なギアリングと、を含み、前記ロック制限機構は、前記ビークルセンサの動作に基づく前記スプールの回転規制状態を解除した状態を保持し、前記フライホイールの動作に基づく前記スプールの回転規制状態を解除した状態を保持するように構成されている、請求項1に記載のリトラクタ。
【請求項3】
前記ロック制限機構は、非作動時に前記ギアリングが回転しないように拘束し、作動時に前記ギアリングの拘束状態を解除して前記ギアリングを回転可能な状態となるように構成されている、請求項2に記載のリトラクタ。
【請求項4】
前記ロック制限機構は、作動時に前記ビークルセンサと前記ロックギアとの係合状態を解除した状態を保持するように構成されている、請求項2に記載のリトラクタ。
【請求項5】
前記ロック制限機構は、非作動時に前記ビークルセンサが前記ロックギアと係合しないように拘束する第一拘束部と前記ギアリングが回転しないように拘束する第二拘束部と、を備えたレバーと、該レバーを操作する駆動装置と、を含み、作動時に前記レバーを操作して前記第一拘束部による前記ギアリングの拘束を解除するとともに前記ビークルセンサを拘束するように構成されている、請求項2に記載のリトラクタ。
【請求項6】
前記ビークルセンサは、前記ロックギアに係合可能なアクチュエータを有し、前記第一拘束部は、作動時に前記アクチュエータを押し下げて前記ロックギアから離隔させるように構成されている、請求項5に記載のリトラクタ。
【請求項7】
前記ギアリングは、外周面に形成された複数の突起を有し、前記第二拘束部は、非作動時に前記突起の何れか一つに係合し、作動時に前記突起から離隔するように構成されている、請求項5に記載のリトラクタ。
【請求項8】
前記ロック制限機構は、異常検知時に、前記レバーを操作して前記ロック制限機構を非作動状態に戻すように構成されている、請求項5に記載のリトラクタ。
【請求項9】
前記エネルギー吸収機構は、前記スプールの中心軸上に配置され、第一端部が前記ロック機構に固定され、第二端部が前記スプールに接続されたトーションバーである、請求項1に記載のリトラクタ。
【請求項10】
請求項1~9の何れか一項に記載のリトラクタを備えた、ことを特徴とするシートベルト装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リトラクタ及びシートベルト装置に関し、特に、車両衝突時における乗員のエネルギー吸収荷重の設定に特徴を有するリトラクタ及びシートベルト装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、一般に、乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えたシートに乗員を拘束するシートベルト装置が設けられている。かかるシートベルト装置は、一般に、乗員を拘束するウェビングと、ウェビングの巻き取りを行うリトラクタと、車体側に設けられウェビングを案内するガイドアンカーと、ウェビングを車体側に固定するベルトアンカーと、シート側面に配置されたバックルと、ウェビングに配置されたタングと、を有し、タングをバックルに嵌着させることによってウェビングで乗員を拘束している。
【0003】
ここで、リトラクタは、車両衝突時等の緊急時にウェビングの弛みを除去するプリテンショナを有していることが一般的になってきている。また、リトラクタは、プリテンショナ作動後における乗員の前方移動に伴う負荷を軽減するためのエネルギー吸収機構を備えていることが多い。かかるエネルギー吸収機構は、エアバッグ装置等の他の安全装置と協働させることによって乗員の負荷を効果的に軽減することができる。
【0004】
エネルギー吸収機構は、車両衝突時の乗員拘束時に所定の荷重でウェビング引き出し方向に捩れ変形可能に構成されたトーションバーを用いることが多い。例えば、特許文献1には、スプールに対してウェビングの引き込み方向又は引き出し方向に回転させるトルクを付与するモータを付加し、モータを正回転させることで、トーションバーの設定荷重にモータのトルク荷重を上乗せするとともに、モータを逆回転させることで、トーションバーの設定荷重からモータのトルク荷重を差し引いて、ベルト荷重を緩和させるようにした構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-97359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された発明では、スプールの片側の回転をロック機構でロックした状態でモータのトルク荷重を制御していることから、トーションバーの設定荷重を基準にして上乗せするか差し引くかのどちらかしか制御することができず、エネルギー吸収荷重(ベルト荷重)の制御範囲に限界があった。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、トーションバーの設定荷重に左右されることなくエネルギー吸収荷重を自由に制御することができる、リトラクタ及びシートベルト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、乗員を拘束するウェビングの巻き取りを行うスプールと、緊急時に前記スプールのウェビング引き出し方向の回転を規制するロック機構と、該ロック機構の作動時に前記ウェビングに負荷される荷重を制限することによって前記乗員の運動エネルギーを吸収するエネルギー吸収機構と、前記スプールにモータのトルクを伝達して回転させるトルク伝達機構と、を含むリトラクタであって、前記ロック機構が作動しないようにして前記スプールの回転の規制を解除した状態を保持するロック制限機構を備え、前記ロック制限機構は、前記ロック機構が作動して前記スプールの回転を規制した後、前記トルク伝達機構により前記ロック機構の作動状態を解除してから、前記ロック機構が作動しないように構成されている、ことを特徴とするリトラクタが提供される。
【0009】
前記ロック機構は、前記スプールに対して相対回転可能に同軸上に配置されたロックギアと、該ロックギアの相対回転時に前記スプールの回転を規制するパウルと、車体の加速度又は傾きを検知して前記ロックギアの回転を規制するビークルセンサと、前記ウェビングの急な引き出しを検知して回転するフライホイールと、前記スプールと同軸上に配置され該フライホイールの作動時に係合し前記スプールの回転を規制可能なギアリングと、を含み、前記ロック制限機構は、前記ビークルセンサの動作に基づく前記スプールの回転規制状態を解除した状態を保持し、前記フライホイールの動作に基づく前記スプールの回転規制状態を解除した状態を保持するように構成されていてもよい。
【0010】
前記ロック制限機構は、非作動時に前記ギアリングが回転しないように拘束し、作動時に前記ギアリングの拘束状態を解除して前記ギアリングを回転可能な状態となるように構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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