TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025016573
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024187724,2021502075
出願日2024-10-24,2020-02-19
発明の名称製膜方法、製膜装置および電極箔の製造方法
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人河崎特許事務所
主分類C23C 16/40 20060101AFI20250128BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】金属箔の両方の主面に、効率的に誘電体層を形成する手段を提供する。
【解決手段】第1金属を含む金属箔の一部を1以上の発熱体に接触させて、前記金属箔を加熱する加熱工程と、前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の両面に第2金属を含む第1ガスを接触させる第1接触工程と、前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の前記両面に酸化剤を含む第2ガスを接触させる第2接触工程と、を備える、金属酸化物を含む層の製膜方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1金属を含む金属箔の一部を1以上の発熱体に接触させて、前記金属箔を加熱する加熱工程と、
前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の両面に第2金属を含む第1ガスを接触させる第1接触工程と、
前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の前記両面に酸化剤を含む第2ガスを接触させる第2接触工程と、を備える、金属酸化物を含む層の製膜方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記加熱工程は、前記発熱体に対応する位置に配置された押さえ部材で、前記金属箔を前記発熱体に向けて押圧しながら行われる、請求項1に記載の製膜方法。
【請求項3】
前記第1接触工程において、前記金属箔の一部は、前記発熱体により支持されている、請求項1または2に記載の製膜方法。
【請求項4】
前記第2接触工程において、前記金属箔の一部は、発熱体により支持されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の製膜方法。
【請求項5】
前記発熱体は、搬送ロールである、請求項1~4のいずれか一項に記載の製膜方法。
【請求項6】
前記加熱工程では、前記金属箔を2以上の前記発熱体に接触させる、請求項1~5のいずれか一項に記載の製膜方法。
【請求項7】
前記加熱工程と前記第1接触工程とは、同じチャンバの空間内で行われる、請求項1~6のいずれか一項に記載の製膜方法。
【請求項8】
前記第1接触工程の前に、前記金属箔の表面を改質する表面改質工程をさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の製膜方法。
【請求項9】
少なくとも1つのチャンバと、
前記チャンバ内の圧力を減圧雰囲気に制御する圧力制御部と、
前記チャンバに第2金属を含む第1ガスを供給する第1供給口と、
前記チャンバに酸化剤を含む第2ガスを供給する第2供給口と、
前記チャンバから前記第1ガスを排出する第1排気口と、
前記チャンバから前記第2ガスを排出する第2排気口と、
前記チャンバ内に配置され、製膜対象物である金属箔の一部に接触して前記金属箔を加熱する、1以上の発熱体と、を備え、
前記第1ガスおよび前記第2ガスは、前記金属箔の両方の主面に接触するように供給される、製膜装置。
【請求項10】
さらに、前記発熱体に対応する位置に配置され、前記金属箔を前記発熱体に向けて押圧するための押さえ部材を備える、請求項9に記載の製膜装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原子層堆積法を利用した製膜方法、製膜装置および電極箔の製造方法に関し、金属箔の両面に金属酸化物を含む層(誘電体層)を形成する方法および装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
電解コンデンサの電極箔として用いられる金属箔の表面には、金属酸化物(誘電体)の層が形成されている。特許文献1は、金属箔の主面に、原子層堆積法(ALD法)により誘電体層を形成することを教示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017-154461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
誘電体層は、通常、金属箔の両方の主面に形成される。生産性の観点から、金属箔の両方の主面に、効率的に誘電体層を形成することが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第一の局面は、第1金属を含む金属箔の一部を1以上の発熱体に接触させて、前記金属箔を加熱する加熱工程と、前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の両面に第2金属を含む第1ガスを接触させる第1接触工程と、前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の前記両面に酸化剤を含む第2ガスを接触させる第2接触工程と、を備える、金属酸化物を含む層の製膜方法に関する。
【0006】
本発明の第二の局面は、少なくとも1つのチャンバと、前記チャンバ内の圧力を減圧雰囲気に制御する圧力制御部と、前記チャンバに第2金属を含む第1ガスを供給する第1供給口と、前記チャンバに酸化剤を含む第2ガスを供給する第2供給口と、前記チャンバから前記第1ガスを排出する第1排気口と、前記チャンバから前記第2ガスを排出する第2排気口と、前記チャンバ内に配置され、製膜対象物である金属箔の一部に接触して前記金属箔を加熱する、1以上の発熱体と、を備え、前記第1ガスおよび前記第2ガスは、前記金属箔の両方の主面に接触するように供給される、製膜装置に関する。
【0007】
本発明の第三の局面は、第1金属を含む金属箔を準備する準備工程と、前記金属箔の両方の主面を粗面化する粗面化工程と、粗面化された前記金属箔の一部を1以上の発熱体に接触させて、前記金属箔を加熱する加熱工程と、前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の両面に第2金属を含む第1ガスを接触させる第1接触工程と、前記金属箔の一部が支持された状態で、前記金属箔の前記両面に酸化剤を含む第2ガスを接触させて、誘電体層を形成する第2接触工程と、を備える、電極箔の製造方法に関する。
【0008】
本発明の第四の局面は、第1金属を含む金属箔の両面に第2金属を含む第1ガスを接触させる第1接触工程と、前記金属箔の前記両面に酸化剤を含む第2ガスを接触させる第2接触工程と、前記金属箔の一部を1以上の第1給電体に接触させて、前記第1ガスの存在下で前記金属箔に電圧を印加する第1印加工程と、を備える、金属酸化物を含む層の製膜方法に関する。
【0009】
本発明の第五の局面は、第1金属を含む金属箔を準備する準備工程と、前記金属箔の両方の主面を粗面化する粗面化工程と、粗面化された金属箔の両面に第2金属を含む第1ガスを接触させる第1接触工程と、前記金属箔の前記両面に酸化剤を含む第2ガスを接触させる第2接触工程と、前記金属箔の一部を1以上の第1給電体に接触させて、前記第1ガスの存在下で前記金属箔に電圧を印加する第1印加工程と、を備える、電極箔の製造方法に関する。
【0010】
本発明の第六の局面は、第1金属を含む金属箔の両面に第2金属を含む第1ガスを接触させる第1接触工程と、前記金属箔の前記両面に酸化剤を含む第2ガスを接触させる第2接触工程と、前記金属箔の一部を1以上の給電体に接触させて、前記第2ガスの存在下で前記金属箔に電圧を印加する印加工程を備える、を備える、金属酸化物を含む層の製膜方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日鉄建材株式会社
波形鋼板
19日前
株式会社カネカ
製膜装置
17日前
日産自動車株式会社
樹脂部材
2か月前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
1か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
1か月前
大阪富士工業株式会社
浴中軸部材の製造方法
7日前
栗田工業株式会社
金属部材の防食方法
2か月前
一般財団法人電力中央研究所
耐腐食膜
2か月前
株式会社カネカ
製膜装置
10日前
日本化学産業株式会社
複合めっき皮膜及びめっき製品
3日前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
18日前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
2か月前
株式会社アルバック
電子ビーム式蒸着ユニット
1か月前
株式会社オプトラン
気泡除去方法及び気泡除去装置
1か月前
東京エレクトロン株式会社
吸着制御方法及び成膜装置
1か月前
栗田工業株式会社
密閉冷却水系のpH制御方法及び装置
1か月前
株式会社アルバック
真空成膜装置及び真空成膜方法
1か月前
株式会社アルバック
タングステン配線膜の成膜方法
1か月前
アイテック株式会社
複合めっき材
1か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理方法及び基板処理装置
2か月前
山陽特殊製鋼株式会社
炭素濃度分布の解析方法
1か月前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法
1か月前
株式会社高純度化学研究所
酸化スズ(II)薄膜の製造方法
19日前
株式会社SUS
チタン材、チタン製の容器およびチタン材の製造方法
10日前
富士通商株式会社
新規なSiOx/カーボンナノ繊維とその製造方法
7日前
株式会社アルバック
成膜装置及び成膜方法
10日前
大日本印刷株式会社
マスク装置の製造方法及びマスク装置
1か月前
株式会社日本テクノ
金属酸化被膜装置及び金属酸化被膜形成方法
11日前
安徽熙泰智能科技有限公司
薄膜沈着装置およびその沈着方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
粒子被覆装置および粒子被覆方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
粒子被覆装置および粒子被覆方法
1か月前
キヤノントッキ株式会社
基板保持装置、及び成膜装置
2か月前
株式会社デンソー
Al-AlN複合材料の製造方法
1か月前
国立大学法人横浜国立大学
成膜装置および成膜方法
2か月前
有限会社アルファシステム
成膜方法及び成膜装置
2か月前
芝浦メカトロニクス株式会社
成膜装置
3日前
続きを見る