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公開番号2025016543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024185924,2022507196
出願日2024-10-22,2021-03-09
発明の名称防眩性反射防止部材、並びに、これを備える偏光板、表面板及び画像表示装置、並びに、防眩性反射防止部材の選別方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類G02B 1/111 20150101AFI20250128BHJP(光学)
要約【課題】斜め方向から視認した際の着色を抑制し、さらには、局所的に輝点が視認されることを抑制し得る、防眩性反射防止部材を提供する。
【解決手段】基材上に、防眩層及び低屈折率層を有する防眩性反射防止部材であって、前記防眩性反射防止部材の任意の2mm×2mmの領域内における低屈折率層の膜厚差をΔdと定義した際に、Δdの平均が7.0nm以上40.0nm以下である、防眩性反射防止部材。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材上に、防眩層及び低屈折率層を有する防眩性反射防止部材であって、
前記防眩性反射防止部材の任意の2mm×2mmの領域内における低屈折率層の膜厚差をΔdと定義した際に、Δdの平均が7.0nm以上40.0nm以下である、防眩性反射防止部材。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記防眩層が、バインダー樹脂及び粒子を含む、請求項1に記載の防眩性反射防止部材。
【請求項3】
前記低屈折率層が、バインダー樹脂、中空粒子及び非中空粒子を含む、請求項1又は2に記載の防眩性反射防止部材。
【請求項4】
前記中空粒子が中空シリカ粒子であり、前記非中空粒子が非中空シリカ粒子である、請求項3に記載の防眩性反射防止部材。
【請求項5】
前記低屈折率層の膜厚の平均が80nm以上120nm以下である、請求項1~4のいずれかに記載の防眩性反射防止部材。
【請求項6】
前記防眩層と前記低屈折率層とが接してなる、請求項1~5のいずれかに記載の防眩性反射防止部材。
【請求項7】
低屈折率層を有する側から光入射角5度で測定した視感反射率Y値が3%以下である、請求項1~6のいずれかに記載の防眩性反射防止部材。
【請求項8】
JIS K7136:2000のヘイズが0.3%以上10%以下である、請求項1~7のいずれかに記載の防眩性反射防止部材。
【請求項9】
前記基材がプラスチックフィルムである、請求項1~8のいずれかに記載の防眩性反射防止部材。
【請求項10】
偏光子と、前記偏光子の一方の側に配置されてなる第一の透明保護板と、前記偏光子の他方の側に配置されてなる第二の透明保護板とを有する偏光板であって、前記第一の透明保護板及び前記第二の透明保護板の少なくとも一方が、請求項1~9のいずれかに記載の防眩性反射防止部材であり、前記低屈折率層側の面が前記偏光子と反対側を向くように前記防眩性反射防止部材が配置されてなる、偏光板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、防眩性反射防止部材、並びに、これを備える偏光板、表面板及び画像表示装置、並びに、防眩性反射防止部材の選別方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置、有機EL表示装置、マイクロLED表示装置、ミニLED表示装置、量子ドットを用いた表示装置等の表示装置、ショーケース等では、視認性を良好にするために、表示装置の表面に反射防止部材を設けることが知られている。
近年、テレビなどの他に、カーナビなどの車載用ディスプレイ、デジタルサイネージディスプレイ、タブレット、スマートフォン等、使用者が直接画面に手に触れて操作するタッチパネル式の画像表示装置が普及しており、これらにも反射防止部材が設けられる。
【0003】
このような反射防止部材としては、基材上に、ハードコート層及び反射防止層を順次形成したものが挙げられる(例えば、特許文献1~2)。
【0004】
特許文献1~2の反射防止部材は、外光の反射は抑制し得るものの、表面が平滑であるため、背景が映り込んでしまう問題がある。
【0005】
このため、基材上に、防眩層及び反射防止層を順次形成してなる、防眩性反射防止フィルムが提案されている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-218179号公報
特開2020-8877号公報
特開2018-197829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3の防眩性反射防止フィルムは、特許文献1~2に比べて、背景の映り込みは低減することができる。しかしながら、特許文献3の防眩性反射防止フィルムは、斜め方向から視認した際に着色して視認されたり、局所的に輝点が視認されたりするという問題が多発した。
【0008】
本開示は上記課題に鑑み、斜め方向から視認した際の着色を抑制し、さらには、局所的に輝点が視認されることを抑制し得る、防眩性反射防止部材、並びに、これを備える偏光板、表面板及び画像表示装置、並びに、防眩性反射防止部材の選別方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示は、以下の[1]~[5]を提供する。
[1]基材上に、防眩層及び低屈折率層を有する防眩性反射防止部材であって、
前記防眩性反射防止部材の任意の2mm×2mmの領域内における低屈折率層の膜厚差をΔdと定義した際に、Δdの平均が7.0nm以上40.0nm以下である、防眩性反射防止部材。
[2]偏光子と、前記偏光子の一方の側に配置されてなる第一の透明保護板と、前記偏光子の他方の側に配置されてなる第二の透明保護板とを有する偏光板であって、前記第一の透明保護板及び前記第二の透明保護板の少なくとも一方が、前記[1]に記載の防眩性反射防止部材であり、前記低屈折率層側の面が前記偏光子と反対側を向くように前記防眩性反射防止部材が配置されてなる、偏光板。
[3]樹脂板又はガラス板上に防眩性反射防止部材を貼り合わせてなる画像表示装置用の表面板であって、前記防眩性反射防止部材が前記[1]に記載の防眩性反射防止部材であり、前記低屈折率層側の面が前記樹脂板又は前記ガラス板と反対側を向くように前記防眩性反射防止部材を配置してなる、画像表示装置用の表面板。
[4]表示素子上に、前記[1]に記載の防眩性反射防止部材の低屈折率層側の面が前記表示素子とは反対側を向くように配置してなり、かつ前記防眩性反射防止部材を表面に配置してなる画像表示装置。
[5]下記(1)及び(2)の工程を有する、防眩性反射防止部材の選別方法。
(1)基材上に、防眩層及び低屈折率層を有する防眩性反射防止部材の任意の2mm×2mmの領域内における低屈折率層の膜厚差Δdを測定し、Δdの平均を算出する工程。
(2)Δdの平均が7.0nm以上40.0nm以下であることを判定条件として、前記判定条件を満たすものを、防眩性反射防止部材として選別する工程。
【発明の効果】
【0010】
本開示の防眩性反射防止部材、並びに、これを備える偏光板、表面板及び画像表示装置は、斜め方向から視認した際の着色を抑制でき、さらには、局所的に輝点が視認されることを抑制することができる。また、本開示の防眩性反射防止部材の選別方法は、斜め方向から視認した際の着色を抑制でき、さらには、局所的に輝点が視認されることを抑制できる防眩性反射防止部材を安定して選別することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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