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公開番号2025014398
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116917
出願日2023-07-18
発明の名称光ファイバアレイ
出願人湖北工業株式会社
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類G02B 6/24 20060101AFI20250123BHJP(光学)
要約【課題】 位置決め用の専用部材を導入することなく光ファイバの位置ずれを抑制するとともに、比較的に少ない工数で光ファイバを精度よく配列する。
【解決手段】 光ファイバアレイ10は、第1面20aを有する第1基板20と第2面30aを有する第2基板30と複数の光ファイバ40を備える。第1面には所定方向に延びる複数の第1凹部22が設けられており、隣接する第1凹部の間には第1凸部21が設けられている。第2面には上記方向に延びる複数の第2凸部31が設けられており、隣接する第2凸部の間には第2凹部32が設けられている。第1凸部は対応する第2凹部と対向しており、第1凸部の端部は第2凹部内に位置している。第2凸部は対応する第1凹部と対向しており、第2凸部の端部は第1凹部内に位置している。光ファイバは、対向する第1凸部と第2凹部との間、及び、対向する第2凸部と第1凹部との間で挟持されている。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1面を有する第1基板と、
前記第1面と対向する第2面を有する第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板とにより挟持される複数の光ファイバと、
を備え、
前記第1面には所定方向に延びる複数の第1凹部が所定の間隔で設けられており、隣接する2つの前記第1凹部の間には前記所定方向に延びる第1凸部が設けられており、
前記第2面には前記所定方向に延びる複数の第2凸部が前記所定の間隔で設けられており、隣接する2つの前記第2凸部の間には前記所定方向に延びる第2凹部が設けられており、
各前記第1凸部は、対応する前記第2凹部と対向しており、且つ、各前記第1凸部の少なくとも一部は、対応する前記第2凹部内に位置しており、
各前記第2凸部は、対応する前記第1凹部と対向しており、且つ、各前記第2凸部の少なくとも一部は、対応する前記第1凹部内に位置しており、
各前記光ファイバは、対向する前記第1凸部と前記第2凹部との間、及び、対向する前記第2凸部と前記第1凹部との間で挟持されている、
光ファイバアレイ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光ファイバアレイにおいて、
各前記第1凸部の天面である第1天面と、対応する前記第2凹部の底面である第2底面と、の少なくとも一方は、対応する前記光ファイバを位置決めするための位置決め面を含み、
各前記第2凸部の天面である第2天面と、対応する前記第1凹部の底面である第1底面と、の少なくとも一方は前記位置決め面を含む、
光ファイバアレイ。
【請求項3】
請求項2に記載の光ファイバアレイにおいて、
各前記第1天面と、対応する前記第2底面と、の一方は前記位置決め面を含み、各前記第1天面と、対応する前記第2底面と、の他方は、対応する前記光ファイバと前記所定方向の少なくとも一部において線接触可能な接触面を含み、
各前記第2天面と、対応する前記第1底面と、の一方は前記位置決め面を含み、各前記第2天面と、対応する前記第1底面と、の他方は前記接触面を含む、
光ファイバアレイ。
【請求項4】
請求項2に記載の光ファイバアレイにおいて、
前記位置決め面は、縦方向に深くなるにつれて横方向の幅が狭くなる一対の傾斜面を含む面、又は、前記光ファイバの外周と実質的に同一の曲率を有する曲面である、
光ファイバアレイ。
【請求項5】
請求項3に記載の光ファイバアレイにおいて、
前記位置決め面は、縦方向に深くなるにつれて横方向の幅が狭くなる一対の傾斜面を含む面、又は、前記光ファイバの外周と実質的に同一の曲率を有する曲面である、
光ファイバアレイ。
【請求項6】
請求項1に記載の光ファイバアレイにおいて、
各前記第1凸部又は各前記第2凸部の少なくとも一方は、各前記第1天面の横方向における一部から対応する前記第2凹部内に突出している第1突出部、又は、各前記第2天面の横方向における一部から対応する前記第1凹部内に突出している第2突出部を有し、
各前記第1凸部が前記第1突出部を有する場合、対応する前記光ファイバは前記第1突出部の側面に接触しており、
各前記第2凸部が前記第2突出部を有する場合、対応する前記光ファイバは前記第2突出部の側面に接触している、
光ファイバアレイ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の光ファイバアレイにおいて、
各前記第1凸部の天面である第1天面には1以上の段差が設けられ、これにより前記第1天面は複数の第1分割天面に分割されており、対応する前記第2凹部の底面である第2底面には前記段差と同数の段差が設けられ、これにより前記第2底面は複数の第2分割底面に分割されており、
各前記第1分割天面は、対応する前記第2分割底面と対向しており、
複数の組の対向する前記第1分割天面と前記第2分割底面のうち、少なくとも1組の対向する前記第1分割天面と前記第2分割底面との間には対応する前記光ファイバが挟持されている、
光ファイバアレイ。
【請求項8】
請求項7に記載の光ファイバアレイにおいて、
各前記第2凸部の天面である第2天面には1以上の段差が設けられ、これにより前記第2天面は複数の第2分割天面に分割されており、対応する前記第1凹部の底面である第1底面には前記段差と同数の段差が設けられ、これにより前記第1底面は複数の第1分割底面に分割されており、
各前記第2分割天面は、対応する前記第1分割底面と対向しており、
複数の組の対向する前記第2分割天面と前記第1分割底面のうち、少なくとも1組の対向する前記第2分割天面と前記第1分割底面との間には対応する前記光ファイバが挟持されている、
光ファイバアレイ。
【請求項9】
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の光ファイバアレイにおいて、
各前記第2凸部の天面である第2天面には1以上の段差が設けられ、これにより前記第2天面は複数の第2分割天面に分割されており、対応する前記第1凹部の底面である第1底面には前記段差と同数の段差が設けられ、これにより前記第1底面は複数の第1分割底面に分割されており、
各前記第2分割天面は、対応する前記第1分割底面と対向しており、
複数の組の対向する前記第2分割天面と前記第1分割底面のうち、少なくとも1組の対向する前記第2分割天面と前記第1分割底面との間には対応する前記光ファイバが挟持されている、
光ファイバアレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバアレイに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複数の光ファイバが多段に配列された光ファイバアレイが知られている。光ファイバアレイは、複数の光ファイバを所定の位置に配列させた状態で光ファイバを光導波路素子に結合させるための接続部品である。例えば、特許文献1には、複数の光ファイバが2段に配列されたアレイ型光学素子が記載されている。このアレイ型光学素子は、複数の第1のV溝を有する第1基板と、複数の第2のV溝を有する第2基板と、を備える。第1のV溝のそれぞれには第1の光ファイバが配置され、第2のV溝のそれぞれには第2の光ファイバが配置されている。複数の第1のV溝と複数の第2のV溝は、互いに対向するように形成されている。第1の光ファイバ及び第2の光ファイバは、第1基板と第2基板とにより挟み込まれるようにして保持されている。第1基板と第2基板との間には紫外線硬化型接着剤が充填されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5323800号
【発明の概要】
【0004】
特許文献1のアレイ型光学素子では、第2の光ファイバが第1の光ファイバに対して横方向(別言すれば、第1及び第2のV溝が並んでいる方向)に位置ずれすることを抑制するために第1基板と第2基板のそれぞれに一対の対向するV溝が形成されている。この一対のV溝には円柱状の位置決め部材が配置されている。特許文献1には、位置決め部材により第1基板及び第2基板が支持されることにより第2基板の第1基板に対する横方向の位置ずれが抑制されるため、第2の光ファイバが第1の光ファイバに対して横方向に位置ずれすることを抑制できる旨が記載されている。
【0005】
加えて、このアレイ型光学素子では、位置決め部材の径が比較的に大きく、これにより対向する第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に隙間が生じる場合は、当該隙間にスペーサが挿入される。特許文献1には、スペーサを挿入することにより、第2の光ファイバが第1の光ファイバに対して縦方向(別言すれば、第1及び第2基板の積層方向)に位置ずれすることを抑制できる旨が記載されている。
【0006】
このように、特許文献1のアレイ型光学素子では、位置決め部材がなければ第2基板が第1基板に対して横方向に際限なく位置ずれする可能性があり、スペーサがなければ第2基板の第1基板に対する縦方向の位置精度が不安定になる可能性があるため、位置決め用の専用部材(即ち、位置決め部材及びスペーサ)を導入しなければ光ファイバの位置ずれを抑制することができない。
【0007】
また、位置決め用の専用部材を導入する場合において光ファイバを精度よく配列するためには、例えば、所望の径を有する位置決め部材を準備したり、スペーサを所望の厚みに加工したりする必要があり、工数が増大する。スペーサの加工技術レベルによっては、光ファイバを精度よく配列できない可能性もある。
【0008】
本発明は、上述した問題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、位置決め用の専用部材を導入することなく光ファイバの位置ずれを抑制するとともに、比較的に少ない工数で光ファイバを精度よく配列することが可能な光ファイバアレイを提供することにある。
【0009】
本発明の光ファイバアレイ(10)は、
第1面(20a)を有する第1基板(20)と、
前記第1面(20a)と対向する第2面(30a)を有する第2基板(30)と、
前記第1基板(20)と前記第2基板(30)とにより挟持される複数の光ファイバ(40)と、
を備える。
前記第1面(20a)には所定方向に延びる複数の第1凹部(22)が所定の間隔(I)で設けられており、隣接する2つの前記第1凹部(22)の間には前記所定方向に延びる第1凸部(21)が設けられており、
前記第2面(30a)には前記所定方向に延びる複数の第2凸部(31)が前記所定の間隔(I)で設けられており、隣接する2つの前記第2凸部(31)の間には前記所定方向に延びる第2凹部(32)が設けられており、
各前記第1凸部(21)は、対応する前記第2凹部(32)と対向しており、且つ、各前記第1凸部(21)の少なくとも一部は、対応する前記第2凹部(32)内に位置しており、
各前記第2凸部(31)は、対応する前記第1凹部(22)と対向しており、且つ、各前記第2凸部(31)の少なくとも一部は、対応する前記第1凹部(22)内に位置しており、
各前記光ファイバ(40)は、対向する前記第1凸部(21)と前記第2凹部(32)との間、及び、対向する前記第2凸部(31)と前記第1凹部(22)との間で挟持されている。
【0010】
本発明によれば、位置決め用の専用部材を導入することなく光ファイバの位置ずれを抑制するとともに、比較的に少ない工数で光ファイバを精度よく配列することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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